西村優菜のプロテストを紹介します。高校は大阪府の大阪商業大学高等学校を卒業し、プロテストは2019年一発合格でした。
2019年はJLPGA(日本女子ゴルフ)の制度が変わり、激戦になったプロテストを2位で突破しました。
しかし、その後のQTは最終ステージで苦戦しました。それでも21位の成績を収めています。
西村優菜のプロテスト合格年。
西村優菜は“宮里藍チルドレン”の一人で、5歳の時にゴルフクラブを握りゴルフに夢中になりました。
さて、現在も西村優菜の練習場所は、中学2年生のころから通っている「ゴルフアカデミー中島」です。
兵庫県の花屋敷GCよかわC内にあります。中島敏雅が指導しているアカデミーです。
西村優菜のプロテスト。
「LPGA最終プロテスト」は2019年11月8日「JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部」(岡山県)6398ヤード・パー72で行われました。
プロテストは上位20位タイまでが合格です。
初挑戦のプロテストの成績は4日間トータル8アンダーのスコアー2位タイで合格しました。
同じプラチナ世代の安田祐香選手(左)も4位タイで合格しています。
プロテストのスコアー
プロテスト予選
女子プロテスト第一次予選に出場しました。D地区兵庫県(8月21~23日)結果は2位です。
3位の仲村 果乃さんと11打差の断トツの2位で通過しました。
10月の2次予選は3位タイで通過しました。
他のプラチナ世代のプロテスト合格者の一覧はこちら
⇒プラチナ(ミレニアム)世代の女子ゴルフメンバーのプロテスト合格年。
西村優菜のプロフィール。
用品契約:クラブ:キャロウェイ/ボール:キャロウェイウェア:キャロウェイアパレル
出身地:大阪府・堺市
出身校:大阪商業大学高等学校
生年月日:2000年8月4日生まれ
身長:150cm
体重:50kg
血液型:O型
出身校:大阪商業大学高等学校
プロテスト合格日:2019年11月8日
ゴルフ歴:5歳から
持ち球:ドロー
ドライバーの飛距離:230~240ヤード
目標にしている選手:チョン・インジ、河本結
西村優菜のQT(予選会)の成績。
来季前半戦の出場権を獲得するためファーストQTから出場しました。
ファーストQTは71+71+68+71と4日間アンダーでプレーし、堂々の1位でファイナルQTに進出しました。
ファイナルQTは74+74+72とスコアを伸ばすことはできませんでした。そして黄色信号の最終日、順位を落とせば来季前半戦の出場権を得る事はできません。
ところが、「67」の爆発的なスコアーが出ました。トータル1アンダーとし21位タイの上位につけ、前半戦の出場権を獲得しました。
2020の前半戦は出場できます。しかし、2020年は未だ開幕戦が開催されていません。
QTの成績で得られる出場権は第一リランキングまでです。(7月開催の大東建託・いい部屋ネットまで)
それまで結果を出せばの話でしたが、その制度の見直しはどうなるでしょうか?
西村優菜は「ひとつでも順位をよくする」と気持ちを整理した結果だとコメントしていました。
西村優菜の目標
まずは(それ以降の出場権が決まる)リランキングで上位に入って、来年のシードを獲れるように頑張りたいです。
いずれは海外でプレーしたいと思っているので、そこに向けてしっかり実力や体力を作っていかなきゃいけないなと思っています。
西村優菜のゴルフナショナルチーム。
ナショナルチームでの経験も大きかったと話しています。ヘッドコーチのガレス・ジューンズさんはオーストラリア出身のコーチです。
コースマネージメントやメンタル面で海外ではどうしているというようなことを教えてもらったようです。
丁度黄金世代が抜けた後でおなじプラチナ世代と切磋琢磨しながら練習し刺激を受けながら楽しいゴルフライフを過ごしました。
2017年から安田祐香と共にナショナルチームの一員として海外の試合に出場していました。(右側)
その経験から海外進出への思いが強まったようだですね。
そんな西村優菜が注目し目標にしている選手は2学年上の黄金世代の河本結選手です。
米国ツアーのQTを通過し、来シーズン(2020年)からは米国を主戦場していますね。
西村優菜のコメント
結さんが来年どんな感じかというのはすごく参考にしたいなと思っています。
若いときに(海外へ)行くという決断をして、自分はまだこれからの成績次第なんですけど、どういうタイミングにするのかとか、結さんの活躍を見てみたいなと思いますね。
そんな目標をもっている西村優菜ですが、アマチュア時代の直近実績は2019年にナショナルチームとして出場した「リバースデールカップ」で日本人として初めて勝利をつかんでいます。
プラチナ世代の安田祐香、吉田優利、すでにプロの世界で勝利を挙げている古江彩佳らと並び、プラチナ世代の代表選手の一人であることは確かですね。
西村優菜のジュニア時代。
少し時計の針を戻して西村優菜のジュニア時代のゴルフ生活をみてみましょう。
大阪府堺市出身の西村優菜が初めてクラブを握ったのは5歳の時でした。
当時、鉄板焼きの料理人だった父・武彦さんがゴルフにのめり込み始めたころで、姉の後を追うように始めたと言います。
このきっかけは一般的でしょうね。
両親のどちらかがゴルフに夢中になり一緒に始めるパターンですね。
西村優菜の小学生の試合。
初めて試合に出場したのは小学生1年生で「2度目か3度目の試合で3位になった」と言います。
9ホールの試合でしたが一気にゴルフ熱がヒートアップしました。
世のオジサン族のゴルフ熱以上に、練習場に行く以外にも、自宅付近でゴルフに触れ続けました。
籠を買って芝が生えている近くの場所でアプローチの練習や素振りをする日が続きました。
西村優菜のプロゴルファーへの想い。
サントリーレディースで「宮里藍プロ」からボールを頂いたことで「絶対にプロになる」と決心し本気になりました。
西村は身長が150cmで小柄です。
宮里藍プロも小柄なのでその影響もあったと思います。
当時宮里藍プロはどんな試合でもジュニア達にボールを配り試合終了後のサイン会でも最後のファンまで暗くなってもサインをしていました。
そんな姿に憧れたのでしょう。宮里藍さんのゴルフファンへの愛情が若い選手達を生み育てたのですね。
西村優菜、ゴルフの挫折と再出発。
ただ、ゴルフ熱が下がってきた時がありました。
中学生になってからです。ゴルフの成績が出なくなったからです。それと父が厳しくてついていけなかったともその理由とか・・・
そんな時、今でもお世話になっている「ゴルフアカデミー中島」に見学にいきました。
環境が素晴らしく中学生の西村には驚きの連続でした。
驚きの中には、ゴルフアカデミーの中島プロが「持ち球は?ドローなのフェードなの?」と考えたこともない質問をされた事でした。
そんなこと考えてもみなかったからです。
そして、決めました。父の武彦さんも娘の優菜さんの背中を押してくれたので「中島ゴルフアカデミー」でゴルフと向き合うことになりました。
西村優菜はプロ達の練習量に驚き!
当時のアカデミーには諸見里しのぶや堀奈津佳などのプロがいました。西村優菜がまず驚いたのはプロ達の練習量の多さです。
繰り返し繰り返しボールを打っています。それでも一番年下の西村優菜にはアプローチの指導などをしてくれたそうです。
西村優菜の高校時代。
高校はゴルフ部もあって自宅から通える「大阪商大高校」に入学しました。
高校2年でナショナルチームのメンバーになったため多忙な時期には「学校にいったらテスト」だったこともあったそうです。
そんな忙しい高校生活でしたが、母から「高校を卒業するまでは勉強もちゃんとしなさい」との言葉は守ったそうです。
部活の監督は野球出身でトレーニング中心でした。
その結果、体力、筋力がつき飛距離もアップしました。土曜日は半日授業でその後ハーフをラウンドします。
日曜日はアカデミーで過ごし、スイングを確立させ小技を磨く、プロ達の練習を見ながらその影響を受けながらの練習はとても有意義だったようです。
西村優菜の性格は超前向き。
我慢強い性格で、練習をコツコツと積み重ね、プロの試合でも上位に食い込む実力派です。
ダンス&ボーカルユニット「ジェネレーションズ」のライブが楽しみの一つだそうです。
西村優菜のアマチュア時代。
2017年:国体個人優勝
2019年:リバースデールカップ優勝
西村優菜のローアマ「大東建託・いい部屋ネットレディス」8位タイ
8月4日:
引用:LPGAコメント
古江さんと7打差あって、コースも難しいので、厳しいと思っていました。
でも、最後まであきらめずに頑張ってベストアマを獲れたので、すごくうれしいです。
60台で回れたのが良かった。ピンがすごく難しかったけど、良いところにつけられたところは獲っていけました。
最後も2打目が池ぎりぎりで。誕生日じゃなかったら、池だったねって、コーチと話していました
150cmと小柄だが平均飛距離は230ヤード。海外の試合では何度も上位に入る活躍をしています。
西村優菜の日本女子オープンゴルフ選手権競技。
出典:https://news.golfdigest.co.jp/photo/detail/?search=%E8%A5%BF%E6%9D%91%E5%84%AA%E8%8F%9C&imageId=151065
2016年の「日本女子オープンゴルフ選手権競技」の優勝者は西村優菜と同じアマチュアの「畑岡奈紗」さんです。
ナショナルオープンでアマが優勝するのは西村優菜にとっても衝撃だったと思います。
それでも、同じアマチュアの西村優菜も4打差で6位タイのローアマの成績を残しました。
この成績は西村優菜にとって大きな自信をもたらしたでしょう。
まとめ。
プラチナ世代の女子プロゴルファーは2019年「富士通レディース 2019」で優勝しプロテスト免除になった古江彩佳、同じ2019年プロテストを受けて合格した安田祐香。
そして、吉田優利や後藤未有などそれぞれが国際試合を経験しプロの試合も多く経験しローアマも取得しています。
女子ゴルフは今や黄金世代が大活躍して盛り上げていますが、その渦の中に2学年年下のプロゴルファーが加わることで、レベルが数段アップすると思います。
今は世界的に非常事態で各スポーツも自粛で今後のイベント形態も変わっていくとは思いますが、18ホールをパープレーで競うゴルフの醍醐味は変わらないと信じています。
女子ゴルフのメンバーには各々の人生がありプロ人生を歩んでいると思います。
ギャラリーと共に歩む女子プロゴルファーの未来が明るくファンに希望をもたらせてくれる事を願っています。
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