植竹希望の優勝歴を紹介します。2017年のプロテストで一発合格し、ツアーに参戦して5年目の春、その日はやってきました。
嬉しいレギュラーツアー初優勝は2022年第7戦「KKT杯バンテリンレディスオープン」でした。6ホール2時間に及ぶプレーオフを制し黄金世代10人目のツアー優勝者となりました。
しかし、2024年腰の手術を行うことを宣言し長期にツアーから離脱することになりました。素晴らしいスイングの持ち主ですので、しっかりと直して復帰してほしいですね。
ところで、応援している選手の優勝の瞬間は涙腺が緩みます。
努力を重ね、運も味方につけ勝ち取った二文字。ゴルファーならだれもが共感できると思います。
あなたも優勝を引き寄せたパターを参考にゴルフライフを楽しんで下さい。
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植竹希望の初優勝は2022年「KKT杯バンテリンレディス」
黄金世代では10番目の優勝。23歳での初優勝も遅いと感じてしまう2022年のツアー。
プレーオフの相手は西村優菜、小倉彩愛、吉田優利といずれも2学年下のプラチナ世代でした。
高校2年生で両親が離婚し経済的に苦しい時期がありました。その環境を乗り越えての優勝はとても嬉しかったと思います。
植竹希望レギュラーツアーで初優勝。
開催日:2022年4月15日~4月17日
開催場所:熊本空港カントリークラブ(熊本県) / 6,499Yards Par72(36,36)
優勝賞金:1,800万円
黄金世代10人目の覇者は植竹希望。
植竹の悲願の初優勝はツアー史上に残る6ホール、西村優菜、小倉彩愛、吉田優利とのプレーオフの激闘の末に手に入れました。
プレーオフがおこなわれた18番は2オンも可能なパー5。
正規のラウンドでは3日間ともパーとしていた植竹だが、プレーオフに入ると高い集中力を発揮し、6度プレーして4バーディ。
1ホール目に西村、2ホール目に小倉、最後に吉田をふるい落とし、長い戦いに終止符を打ちました。
2メートル弱のウイニングパットを沈めた瞬間、花粉対策で着用していたマスクを素早く外し、感無量の表情で両手を掲げていましたね。
⇒植竹希望”初優勝”のクラブセッティング。2022年もヤマハ。
「マスクを取ってプレーしたかったけど、くしゃみが止まらなかった。優勝した直後の顔は記念に撮っておいてほしかったので」
と照れながら歓喜の瞬間を振り返っていました。
最高に気持ち良かった。本当にうれしいの一言に尽きます。やっと黄金世代10人目になれた。
黄金世代の小祝さくら、大里桃子、浅井咲希から祝福されると熱いものがこみ上げてきたのでしょう。
そしてその先に目をやると苦労をかけた母の姿が・・・。
植竹希望が母親へ恩返し。
優勝の瞬間、植竹の母親はギャラリースタンドでハンカチを目元に当てていました。その母親の姿を見ると植竹の涙もさらにあふれ出ていました。
「やっと一つ目の恩返しができました」とコメントする植竹希望。
実は植竹のご両親は高2の春に離婚していたのです。当然家庭の経済事情が苦しくなりました。
それでも「絶対に稼げるから大丈夫。最後まで好きなゴルフを続けなさい」と背中を押してくれたのが母・和美さん(51)でした。
ジュニア時代から有望選手として注目されていた植竹希望。
2017年プロテストに合格後はマネジャー的存在としてツアーに帯同し、常にゴルフに集中できる環境を整え支え続けてくれていました。
「けんかもしたし、反抗したこともたくさんあった。それでもずっと黙って応援してくれた。一番尊敬する人です」
と言葉を詰まらせながら感謝の思いを口にしていました。
植竹希望が優勝できたのはレジェンドのメール。
2020-21年シーズンはトップ10に7度入っていたので注目していました。
2022年の開幕2戦目は2位でしたので、そろそろ優勝は近いと感じていました。優勝するには精神力と集中力です。
と、レジェンドも感じていたのでしょう。
ゴルフ解説で活躍し、現役時代はツアー通算41勝の森口祐子プロからメールをもらったそうです。
その内容は、
「人のことは自分の力じゃ変えられないから、自分に集中しなさい」
でした。
ですので最終日は他人のスコアを見ることなく、自分のプレーに集中し、プレーオフも精神力を保ち続け、戦い抜いての優勝でした。
植竹希望の次への挑戦。
自身4度目の最終日最終組でようやく壁を乗り越えました。
次の目標は明確でした。
「1勝で終わったと言われるのが一番悔しい。早めに2勝目を挙げて親に恩返しをしたい」。
植竹にはプロテスト合格を目指す2歳下の妹がいます。
妹のためにも、黄金世代の優勝回数記録を塗り替えていくことでしょう。
他の黄金世代の優勝者はこちら
⇒黄金世代の女子ゴルフ。優勝者11名一覧。
植竹希望のステップアップツアー。開幕戦で初優勝
大会名:rashink×RE SYU RYU/RKBレディース
開催日:2020年8月18日~19日
開催場所:福岡カンツリー倶楽部 和白コース(福岡県) / 6,332Yards Par72(36,36)
賞金総額:¥15,000,000
優勝賞金:¥2,700,000
スコアー | 1R | FR |
---|---|---|
135(-9) | 69 | 66 |
11位タイからスタートの植竹希望が66をマークし、通算9アンダーでステップ初優勝を飾りました。
まとめ。
やはりクラブセッティングとコーチの存在そして助言が優勝者の成長そして進化する大きなファクターになりますね。
ゴルフは「心技体」が大事とよく言われますが、試合で常に上位選手として残る強い精神力と集中力そして、それを支えるクラブセッティング。
そこに一年間戦うことができる体力を維持している選手がシード選手として残っていくのでしょう。
植村希望は日本ツアーで複数優勝し世界を目指して欲しい選手の一人です。
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