2020年、日本女子ゴルフの開幕戦は6月になりましたが、隣の韓国女子ゴルフでは、5月17日、韓国・揚州で開催中の「韓国女子プロ選手権」が終了しました。
3打差の2位タイでスタートしたペ・ソンウは5バーディ・1ボギーと猛ラッシュを仕掛けて通算16アンダーでフィニッシュ。
優勝した20歳のパク・ヒョンキョンにわずか1打届かず2位タイでした。惜しくも今季初勝利を逃した。
終了後、日本語で、
とても楽しかったです。たくさん応援してくださったんですが…すみませんでした。でも楽しかったです。また会いましょう
と日本のファンにも感謝の気持ちを述べていたそうです。
ぺ・ソンウのゴルフ2019年。
2019年女子ゴルフツアーの最終戦・公式競技の『LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ』で優勝しました。
今季2勝目です。
賞金ランキングも大先輩の申ジエプロの次、4位の成績で獲得賞金は約1億2800万円を稼ぎました。
日本ツアー参戦1年目でのこの成績はとても立派ですし、新たな強い韓国選手の誕生です。
出典:https://news.golfdigest.co.jp/jlpga/photo/detail/?imageId=223928
ぺ・ソンウは2018年のファイナルQT14位の成績で2019年前半戦の出場権を獲得しました。
そして、高校生時代に韓国で観ていた当時の「明治チョコレートカップ」現「北海道meijiカップ」で優勝しました。
真夏の北海道決戦は、日本ツアー16勝を誇る実力者のテレサ・ルー(台湾)をプレーオフのすえに下し、日本で初優勝を挙げました。
ぺ・ソンウのクラブセッティング2019。
クラブは全てタイトリストです。女子ゴルフツアーではお目にかかれないモデルばかりです。
ドライバーはタイトリスト917D3を使用しています。非常に珍しいですよね。
ドライバーはタイトリスト917D3
長さ:45インチ
シャフト:グラファイトデザイン・ツアーAD GP-5(R1)
フェアウェイウッドはタイトリスト917F3
ロフト:13.5度
シャフト:グラファイトデザイン・ツアーAD GP-5(R1)
UTはタイトリスト816 H1
ロフト:21度/23度シャフト:グラファイトデザイン・ツアーAD HY-75(S)
アイアンはタイトリスト718 AP2(5I~PW)
ウエッジはタイトリスト・ボーケイSM7-F
ウエッジ:タイトリスト・ボーケイSM7-M
シャフト:NSプロ950GH(R)
パターはタイトリストS・キャメロン・フュ―チュラX5ツアー
いかがでしたか、ペ・ソンウプロのクラブセッティング2019でした。
ボールはタイトリスト・プロV1X
ペ・ソンウのプロフィール。
1994年3月1日生まれで韓国のソウル市の出身です。2016年に韓国ツアーで2勝して注目を浴びました。
2018年には韓国ツアーでメジャー大会を含む2勝で賞金ランキング2位になっています。
韓国ツアー通算4勝で日本ツアー挑戦を決心しました。
2018年のファイナルQTで14位になり今季から日本ツアーに参戦しています。
2015年から日本で開催されている4ツアー対抗戦「ザ・クイーンズ」にも韓国代表として3年連続出場しております。
好きな日本のアイドルはジャニーズの嵐で趣味はアイスホッケー観戦です。
ぺソンウの幼少時代。
小学校4年生の9歳の時に初めてゴルフクラブを握りました。
家庭は祖父が運輸会社を経営していて比較的裕福な家庭で育ちました。
ゴルフを始めたきっかけは祖父で「3世代で一緒にゴルフができたら嬉しい」との気持ちで薦めたようです。
ゴルフ以外のスポーツは水泳、テコンドー、スピードスケートのショートトラックも続けていました。
ゴルフは軽い気持ちで続けていたそうで、練習を続けているうちにいいコーチと出会いました。
ゴルフは他のスポーツと比べてより複雑で難しい部分が多いのですがそれが本人は楽しかったとコメントしています。
家庭は裕福で生活には不自由はなくゴルフをする環境は整っていましたが練習は厳しかったようです。
ペ・ソンウのプロゴルファーへの道。
初めて見に行ったプロトーナメントの試合で優勝したのが、当時アマチュアで17歳の申ジエさんです。(2005年)
韓国女子ツアーで最年少優勝を達成した申ジエさんの姿を見て憧れを感じたそうです。
ペ・ソンウの韓国女子ツアー参戦。
プロゴルファーへの道が見えてきた高校生の時は「ナショナルチーム」に入ることが大きな目標でした。
韓国のプロゴルフ事情はナショナルチームに入れば当然プロへの道が開けていてその流れでゴルフを続けていました。
ぺ・ソンウがナショナルチーム入りしたのは18歳の時でした。当時のメンバーには現在米ツアーでプレーするキム・ヒョージュがいました。
キムは2012年の「サントリーレディスオープンゴルフトーナメント」でアマチュアとして優勝しています。
彼女の優勝はぺ・ソンウにとっても大きな刺激になりました。自分もいつかは日本の地で優勝すると強く思わせる優勝でした。
そして、そのチャンスをつかむために2012年にナショナルチームを出てプロの世界に飛び込むのです。
2013年:7試合に出場します。だがシードは獲得できませんでした。
2014年:QTを通過して本格的にツアーに参戦します。賞金ランキングは28位で初シードを獲得します。
2015年:一気に才能が開花しました。優勝はありませんでしたが、賞金ランキングは6位に入りました。
2016年:ツアー2勝し賞金ランキング5位の成績でした。
2017年:未勝利
2018年:2勝して賞金ランキング2位の成績です。
このようにコツコツタイプのぺ・ソンウです。
着実に一歩一歩階段を駆け上がり、当時24歳という年齢からもまだまだ韓国で結果を残すことは可能でした。
しかし、彼女は母国でのプレーでなく、しかも米ツアーでもなく、日本女子ツアーでプレーする道を選んだのです。
ペ・ソンウの日本女子ツアー参戦。
それは子どものころから日本のドラマやアイドルが好きでテレビ番組を良く観ていました影響もあるでしょう。
日本の文化にもとても興味があり日本女子ツアーもテレビで観戦していました。
いつかは日本でプレーしたい。いつかは日本で優勝したい。そんな思いが沸いたのも自然ですよね。
米国は遠くてツアー生活も簡単ではないことは想像できていたはずです。ならば一番近い日本でプレーしたくなるでしょうね。
それからぺ・ソンウが日本行きを決めたもう一つの大きな理由は「単年登録制度」が変わることもあるでしょう。
今年から日本ツアーの正会員でなければQTを受けることができないからです。
日本の会員資格を持たない韓国の選手にとっては、昨年のQTが最後のチャンスだったわけですね。
でも「北海道meijiカップ」の優勝で晴れて正会員の資格を得ることができました。
これで念願の最終戦の「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」にも出場できます。
日本での生活とプレーに慣れて静かなガッツポーズで優勝を味わったぺ・ソンウは更なる高みを目指していくことでしょう。
出典:https://news.golfdigest.co.jp/jlpga/photo/detail/?imageId=216644
第23戦:優勝:北海道 meiji カップ
ぺ・ソンウのコメント:TV中継
「中学生の時に全さんが優勝した日本の試合が、この試合でした。その舞台に立つことができたらいいと思っていたのですが、初優勝までできるなんて。本当にうれしいです」。
ずっと憧れていた大会での優勝は彼女の記念日となる事でしょう。
まとめ。
惜しくも黄金世代の渋野日向子選手、原英莉花選手に負けているぺ・ソンウです。
三度目の優勝決戦はやはり実力者のテレサ・ルーとのプレーオフになり勝利しました。
目標は最終戦のリコーカップに出場することでしたのでその目標は達成しましたね。
晴れて日本ツアーの正会員になったことで2020年からの日本ツアーで活躍する選手になりました。
自ら「私は才能があるわけでもなく、プレーが派手でもない。コツコツと上に上がっていくタイプと分析しています。」
これからもこのスタイルで成長していくことでしょう。
ぺ・ソンウプロを応援しましょう。
エンジョイゴルフ!!ゴルフライフを楽しんで下さい。

現役時代はNHKETVの外部契約として中嶋常幸プロから藤田寛之プロ、
今田竜二プロの男子ゴルフと森口祐子の「女子プロに学べ」のゴルフ
理論を番組化しました。番組終了後は、数名のライターさんと独自取材でブログ運営しています。
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