一世を風靡した白いヘッドのドライバーメーカーとしてよく知られたテーラーメイド。実はアイアンの評価もとても高いのです。
今日では普通になったチタンやステンレスのヘッドですが、ここに至るメタルウッド(金属製ヘッド)を世界で初めて製品化したのがテーラーメイドです。
そして、アイアンでもグローレとSIMがひとつになりました。
そして、2020年秋、性格の異なる3モデルがラインナップしました。
- ブレード型アイアンの「P7MB」
- マッスルバックに寛容性を加えたハーフキャビティの「P7MC」
- 飛距離性能と寛容性を大幅に向上した「P770」はシャープな中空構造です。
シニアでも使える飛び系マッスルの評価と併せて紹介します。
この秋、ツアーフィードバックアイアンのテーラーメイドに買い替えてバーディを狙いましょう。
アイアンのおすすめメーカーはテーラーメイド。ニューシリーズ登場
ゴルファーの憧れの形を実現してくれました。
マッスルバックアイアンに寛容性を加えたキャビティバックデザインで顔が素敵です。
「テーラーメイド」のP7MC。
テーラーメイドP7MCアイアンのコンセプトは「伝統的な価値を引き継ぐ」新時代のアイアンです。
ハーフキャビティでマッスルバックにやさしさを加えた「マッスルキャビティ」で、見た目よりはミスに強いです。
プロのリクエストが凝縮しているので、打感はもちろんコントロール性能も高く扱いやすいアイアンです。
ロフト:20度/23度/26度(5I)/30度/34度/38度/42.5度/47度
ヘッド素材:軟鉄(S25C)
シャフト:N.S.プロ モーダス3 TOUR105(S)
価格:144000円+税
「テーラーメイド」のP7MB。
ツアーで磨かれた王道の最新マッスル。「テーラーメイドP7MB」
トッププロからのフィードバックが反映されたデザインで、薄いトップラインとナローなソール形状で、見た目に美しいです。
ロフト:21度/24度/27度(5I)/31度/35度/39度/43度/47度
ヘッド素材:軟鉄(S25C)
シャフト:ダイナミックゴールドEX TOUR ISSUE(S200)
価格:144000円+税
「テーラーメイド」のP770。
上級者好みの打感を持つ中空マッスル。「テーラーメイドP770」
中空構造と極薄フェースで。打感。飛距離、そして寛容性を向上。ミスヒット時のボール初速の減少を抑え、飛距離のバラツキを抑制しました。
この3本の中で一番球が上がりやすく、つかまりもいい。そして弾き感があって初速も出るのにソフトなフィーリングです。
ロフト:19.5度/22.5度/25.5度(5I)/29度/33度/37度/41.5度/46度シャフト:ダイナミックゴールドEX TOUR ISSUE(S200)
価格:156000円+税
アイアンのおすすめメーカーはテーラーメイド。SIMグローレアイアン
SIMグローレアイアンは、7番でロフト27度の飛び系アイアンです。
シャロ―ヘッドにワイドソール、ヘッド内部に49gのウェイトで低重心化を図り、高さが出しやすい設計です。
このやさしさは是非お近くの量販店で試打して体感して欲しいですね。
軽量化と低重心で誰もが飛ばせるSIMグローレアイアンは従来よりも細くフラットになったトップライトで構えやすいアイアンです。
長さ:37.25インチ
価格:120000円+税~(5本セット:6I~PW))
アイアンのおすすめメーカーはテーラーメイド。その評価は
テーラーメイドの現行モデルのアイアンのラインナップからおすすめの5選を紹介します。
「テーラーメイド」のシニアが使える飛び系マッスルP790の評価。
見た目はシャープで打てばやさしいテーラーメイドP790アイアン2019年モデルです。
シニアが使える飛び系マッスルで今大人気です。中空複合素材で飛びとやさしさを追求しています。マッスルバックなのに、最高到達点も高くて飛距離もでるので、幅広いゴルファーが使えます。
特にシニア世代で、「昔はマッスルバックを使っていた」と言うゴルファーにとっては理想的なアイアンです。ヘッド内部に樹脂を入れたことで打感の良さも向上しています。
新品発売年:2017年
新品価格:15万3000円(6本セット)
長さ:37インチ
総重量:419g
シャフト:ダイナミックゴールド120 VSS(S200),NSプロモーダス3 105(S)
ボディ:軟鉄、フェース:クロモリ銅、ウエート:タングステン、その他:スピードフォーム
ロフト(度) | |
---|---|
5番 | 23.5 |
6番 | 26.5 |
7番 | 30.5 |
8番 | 35.0 |
9番 | 40.0 |
PW | 45.0 |
「テーラーメイド」のアスリート向けのP760の評価。
見た目コンパクトでもやさしいテーラーメイドP760アイアンです。やや面長なストレートネック。コンパクトなハーフキャビティに見えるが中空ヘッド構造です。
でも見た目ほどシビアさはなく、中級者でも使える寛容性は持っています。
中空ヘッド構造を持ち内部にスピードフォームという充填剤を封入したアスリート向けのP760アイアン軟鉄鍛造ボディで打感がよくてボールが上がりやすくなります。
操作性も高く上級者にも使いやすいアイアンでボールのつかまりもいいです。ただ芯を外すとやはりP760アイアンはシビアです。
出典:https://www.taylormadegolf.jp/taylormade-irons/?start=12&sz=12&pi=2
新品価格:13万8000円(6本セット)
「テーラーメイド」のセミアスリートはM5、その評価
飛距離と操作性が好バランスなテーラーメイドM5アイアン。やや小ぶりなヘッドでアスリート、セミアスリート系ゴルファーにアピールするアイアンです。
トップブレードが厚めで芯を外しても当たり負けしにくいイメージです。一方、フェースがシャロ―で球を逃がす顔なのでハードヒッターにとってはつかまりすぎない印象もあります。
このカテゴリーとしては、ストロングロフト設定で、薄肉化されたフェースとソールのスピードポケット(溝)により弾きもアップしているので飛距離は出ます。
トウ側にはタングステンを搭載し、360度アンダーカットとあいまってミスヒットにも強いです。ある程度操作性がありながら真っすぐ遠くへ飛ばせるアイアンです。
出典:https://www.taylormadegolf.jp/taylormade-irons/?start=12&sz=12&pi=2
新品価格:11万4000円(6本セット)
「テーラーメイド」のやさしく飛距離が出るM6の評価。
ある程度スイングが固まってきて、アスリート顔だけどやさしくて飛距離が出るアイアンが欲しい人はテーラーメイドM6アイアン。2019年モデルです。
ミスヒットにも強いぶっ飛び系アイアンです。
大きめのフェースと厚いトップブレードがミスヒットに対する強さを物語っています。
ソール幅も広く打ち込むよりは払い打つタイプに合っています。
見た目通り重心距離は長いがグースネックかつアップライトなので球は捕まります。
バックフェース側にスピードブリッヂと呼ばれる補強を取り付けてフェースの薄肉化を実現しました。
ストロングロフトとの相乗効果で飛距離が出ます。
出典:https://www.taylormadegolf.jp/taylormade-irons/?start=12&sz=12&pi=2
新品価格:10万8000円(6本セット)
「テーラーメイド」の幅広いゴルファーに大人気のMグローレの評価。
球がよくつかまるぶっ飛びモデルのゼクシオに対抗するべく誕生したグローレブランドの新モデルのテーラーメイドMグロ-レアイアン2018年モデルです。
面長でラージサイズのアンダーカットキャビティでかなりのグースネックなので球のつかまりはとても良いです。
超ストロングロフトにも関わらず高打ち出しなのはソール自体がタングステンで作られているからです。
ミスヒットに寛容で高くまっすぐな弾道で飛距離を稼ぎます。
新品価格:15万円(6本セット)
アイアンのおすすめメーカーはテーラーメイド。販売店とゴルファーの評価
やさしく打てて距離が出ることで人気のグローレアイアンの、新製品からはMを冠してMグローレアイアンとなり、デザインに高級感を持たせています。
「テーラーメイド」の販売店の評価。
伝統のストロングロフトはそのままに、旧型にくらべてグース度合いが減っているので多くの人が構えやすく感じている
ゼクシオ10との比較で試打する人が多い。発売前から問い合わせがきていた
テーラーメイドの主力商品のM5アイアン、M6アイアンはいずれも他社の競合品に比べて比較的安価なこともあって、おしゃれにこだわる若い人が多く試打しています。
大き目のヘッドサイズとやや面長、トップブレードの厚みが打ちやすそうなイメージを出している
これからゴルフを始める人にも関心を持たれている
やや小ぶりなヘッドでアスリート系ゴルファーが好むデザインのM5アイアンは、M5ドライバーやM6ドライバーとの流れで検討する人が多いです。
スッキリした外観が好評
小ぶりでも打ちやすい
「テーラーメイド」のゴルファーの評価。
それではゴルファーの評価はどうでしょうか?
《Mグローレアイアン》
高級感がある。飛距離が出る
《M5アイアン》
ソフトな打感が好感触。ソールの抜けが良い。真っすぐな球が出る
《M6アイアン》
トップラインが太く安心感がある。ユーティリティみたいな感じ
「テーラーメイド」のどれを選ぶ?
総じてどれも打ちやすいテーラーメイドのアイアンですが、テーラーメイドがおすすめする先進機能を実感できるという事からM5アイアンとMグローレがおすすめです。
やや小ぶりなヘッドのM5アイアンと、適度なヘッドの大きさを持つMグローレアイアンです。M5アイアンにはなんといっても新機能の「スピードブリッジテクノロジー」が搭載されています。
「テーラーメイド」のM5アイアン。
以前からあるソールのスリットによってたわみやすいフェースに対してバックフェースの上下をブリッジ構造によってつなぐことで、、、
インパクトの瞬間にフェース面がたわんでパワーが逃げるのを抑えて反発力に転化する構造のことです。
これにより、まずボールに反発力を与えて遠くに飛ばせ、バックフェース側が強化されたことによりポケットキャビティ化されてより低重心化されたので打ちやすくなっています。
全体のフォルムもヘッドが大きすぎず、スッキリとしていながら初心者でも決して難しくないアイアンですので、アスリート指向のゴルファーから競技参加者まで幅広いユーザーが使えるアイアンです。
「テーラーメイド」のMグローレアイアン。
Mグローレアイアンは、キャロウェイレガシーブラックやブリジストンファイズ(ともに廃盤)と同様に、、、
ダンロップゼクシオに対抗するプレミアムブランドとして誕生していますので、「飛距離にこだわり」「やさしく打てて」「高級感がある」をテーマにしています。
訴求するユーザーも、体力が落ちても飛距離にこだわりたいゴルファーになりますので全体的にミドル・シニアゴルファーを対象にしています。
ヘッドサイズはやや大きめで、トップラインが厚く、グースネックになっているという、打ちやすいイメージ満載です。
実際にスイートエリアが広く、ストロングロフトでありながらやさしく飛ばせる構造になっています。
テーラーメイドは過去から「R」「G」「M」などのアルファベットを付けた製品を発売していますが、今回からグローレに「M」を冠したのは、「MULTI MATERIAL」(多種素材使用)の意味です。
バックフェース裏側に衝撃吸収材を挟みこむことで手に残る打感が柔らかく感じるようになっています。
ただし、シャフトが軽くて柔らかいのでヘッドスピードが45m/S以上のゴルファーはボールがバラついたり、そもそもタイミングが合わない可能性があります。
きっちり距離を打ち分けたいアスリート系ゴルファーから、若くてこれからゴルフを本格的に始めるけれど、、、
シャープな見た目のアイアンが好きな人にはM5アイアンを、ある程度の年齢になり、軽く振って飛ばせるアイアンを好む人にはMグローレアイアンをおすすめします。
いかがでしたか?おすすめメーカーテーラーメイドのアイアンでタイガーの気分を味わって下さい。
アイアンのおすすめメーカーはテーラーメイド。その中古市場は?
かつてテーラーメイドの平行輸入品が大挙して流通した時に、テーラーメイド社は自社製品を、並行輸入品とほぼ同額まで値下げをして対抗した経緯があります。
従って、グローレ以外は新品でもそれほど高くないので、中古市場でもお値ごろ感があるアイアンが揃っています。
元来のテーラーメイドはその名の「テーラー」からわかるように、むしろオーダーメイド的な手の込んだクラブ作りを指向していました。
その流れをくむモデルに2013年発売のツアープリファードMBアイアンがあります。
テーラーメイド契約プロのリクエストに応えて作った軟鉄鍛造のマッスルバックアイアンで、薄いトップラインとストレートネックを持ち、操作性に優れたアイアンです。
使いこなすには時間がかかりますが、テーラーメイド本来のもの作りを実感できるアイアンとして評価が高いです。
それ以外では、トレードマークともなったソールにスリットが入り、ボールが上がりやすくなっている2013年以降のモデル、M2アイアン、M3アイアン、、、
そして前作M4アイアンなども程度がよいものが安く手に入りますのでマイクラブと打ち比べているゴルファーが多いですし、球が上がりやすいと概ね評判がいいようです。
アイアンのおすすめメーカーはテーラーメイド。ツアーで活躍の女子プロゴルファーは?
永峰咲希。
11歳から競技を始めて、2014年のプロテストに合格しています。初優勝は2018年「フジサンケイレディス」。5年連続のシード選手して安定した成績を残しています。
無観客の開幕戦「アースモンダミンカップ」は53位でした。
でも2020-21メジャー1戦の「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」で優勝しました。
関連記事⇒永峰咲希のクラブセッティング2019
大西葵。
9歳から競技を始めて、2014年のプロテストに合格しています。2019年に初シードを獲得し2020年に挑んでいます。
無観客の開幕戦「アースモンダミンカップ」は10位タイの好成績を残しました。
(※2021年は結婚してお休みしています。)
関連記事⇒大西葵のクラブセッティングとゴルフ。
宮里美香。
8歳から競技を始めて、米ツアー予選会を経て、2009年から米ツアーに参戦しました。2012年「セーフウェイクラシック」で米ツアー初優勝。
2010年、2013年は国内メジャー「日本女子オープン」で優勝。2019年からは日本ツアーを主戦場にしプロテスト免除で会員の資格を得ています。
無観客の開幕戦「アースモンダミンカップ」は13位タイの成績を残しました。
関連記事⇒宮里美香のゴルフとクラブセッティング
まとめ。
2013年に勃発した「300ヤードスプーン競争(浅重心競争)」でキャロウェイのⅩ-HOTに対抗してテーラーメイドは「ロケットボールズ」を発売しました。
理論的には間違っていなかったものの、最大のウリとなるはずのソールのスリットの作り方を間違えて使い手を選ぶクラブとなり失敗します。
このスリットは直前に傘下に収めたアダムスゴルフが特許を所有していたため、アダムスゴルフを傘下に収めて新たに作り直して現在に至ります。
常に新機能の開発に取り組むテーラーメイドがおそらくいま最も力を入れているのが「スピードフォーム」という充填剤ではないかと思います。
現在はP790という完全カスタムメイドのアイアンと、P760アイアンのみ採用していますが、、、
プレミアゴルフクラブ製造メーカーのPXGとの特許争いの如何によっては今後はスピードフォーム搭載機種を増やしてくると思われます。
多くのPGAプロゴルファーと契約し、いま以上にプロの要望や意見をフィードバックしてアマチュアにも使いやすいアイアンの登場に期待しましょう。
テーラーのアイアンを一度試してみて下さい。エンジョイゴルフ!!楽しいゴルフライフを。

現役時代はNHKETVの外部契約として中嶋常幸プロから藤田寛之プロ、
今田竜二プロの男子ゴルフと森口祐子の「女子プロに学べ」のゴルフ
理論を番組化しました。番組終了後は、数名のライターさんと独自取材でブログ運営しています。
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