一世を風靡した白いヘッドのドライバーメーカーとしてよく知られたテーラーメイド。実はアイアンの評価もとても高いのです。
今日では普通になったチタンやステンレスのヘッドですが、ここに至るメタルウッド(金属製ヘッド)を世界で初めて製品化したのがテーラーメイドです。
そして、2020年秋、性格の異なる3モデルがラインナップしました。
シニアでも使える飛び系マッスルの評価と併せて紹介します。
サー!ツアーフィードバックアイアンのテーラーメイドに買い替えてバーディを狙いましょう。
ゴルファーの憧れの形を実現してくれました。マッスルバックアイアンに寛容性を加えたキャビティバックデザインで顔が素敵です。
テーラーメイドの現行モデルのアイアンのラインナップからおすすめの5選を紹介します。
テーラーメイド「P7MCアイアン」のコンセプトは「伝統的な価値を引き継ぐ」新時代のアイアンです。
ハーフキャビティでマッスルバックにやさしさを加えた「マッスルキャビティ」で、見た目よりはミスに強いです。
プロのリクエストが凝縮しているので、打感はもちろんコントロール性能も高く扱いやすいアイアンです。
ツアーで磨かれた王道の最新マッスル「テーラーメイドP7MB」
トッププロからのフィードバックが反映されたデザインで、薄いトップラインとナローなソール形状で、見た目に美しいです。
上級者好みの打感を持つ中空マッスル。「テーラーメイドP770」
中空構造と極薄フェースで。打感。飛距離、そして寛容性を向上。ミスヒット時のボール初速の減少を抑え、飛距離のバラツキを抑制しました。
この3本の中で一番球が上がりやすく、つかまりもいい。そして弾き感があって初速も出るのにソフトなフィーリングです。
見た目はシャープで打てばやさしいテーラーメイドP790アイアン2019年モデルです。
シニアが使える飛び系マッスルで今大人気です。中空複合素材で飛びとやさしさを追求しています。マッスルバックなのに、最高到達点も高くて飛距離もでるので、幅広いゴルファーが使えます。
特にシニア世代で、「昔はマッスルバックを使っていた」と言うゴルファーにとっては理想的なアイアンです。ヘッド内部に樹脂を入れたことで打感の良さも向上しています。
新品発売年:2017年
新品価格:15万3000円(6本セット)
ロフト(度) | |
---|---|
5番 | 23.5 |
6番 | 26.5 |
7番 | 30.5 |
8番 | 35.0 |
9番 | 40.0 |
PW | 45.0 |
見た目コンパクトでもやさしいテーラーメイドP760アイアンです。やや面長なストレートネック。コンパクトなハーフキャビティに見えるが中空ヘッド構造です。
でも見た目ほどシビアさはなく、中級者でも使える寛容性は持っています。
中空ヘッド構造を持ち内部にスピードフォームという充填剤を封入したアスリート向けのP760アイアン軟鉄鍛造ボディで打感がよくてボールが上がりやすくなります。
操作性も高く上級者にも使いやすいアイアンでボールのつかまりもいいです。ただ芯を外すとやはりP760アイアンはシビアです。
他のメーカーのアイアン一覧はこちら
⇒アイアンの選び方。「おすすめUSAメーカー」の一覧。
かつてテーラーメイドの平行輸入品が大挙して流通した時に、テーラーメイド社は自社製品を、並行輸入品とほぼ同額まで値下げをして対抗した経緯があります。
従って、グローレ以外は新品でもそれほど高くないので、中古市場でもお値ごろ感があるアイアンが揃っています。
元来のテーラーメイドはその名の「テーラー」からわかるように、むしろオーダーメイド的な手の込んだクラブ作りを指向していました。
その流れをくむモデルに2013年発売のツアープリファードMBアイアンがあります。
テーラーメイド契約プロのリクエストに応えて作った軟鉄鍛造のマッスルバックアイアンで、薄いトップラインとストレートネックを持ち、操作性に優れたアイアンです。
使いこなすには時間がかかりますが、テーラーメイド本来のもの作りを実感できるアイアンとして評価が高いです。
それ以外では、トレードマークともなったソールにスリットが入り、ボールが上がりやすくなっている2013年以降のモデル、M2アイアン、M3アイアン、、、
そして前作M4アイアンなども程度がよいものが安く手に入りますのでマイクラブと打ち比べているゴルファーが多いですし、球が上がりやすいと概ね評判がいいようです。
11歳から競技を始めて、2014年のプロテストに合格しています。初優勝は2018年「フジサンケイレディス」。5年連続のシード選手して安定した成績を残しています。
無観客の開幕戦「アースモンダミンカップ」は53位でした。
2020-21メジャー1戦の「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」で優勝しました。
9歳から競技を始めて、2014年のプロテストに合格しています。2019年に初シードを獲得し2020年に挑んでいます。
無観客の開幕戦「アースモンダミンカップ」は10位タイの好成績を残しました。
(※2021年は結婚してお休みしています。)
8歳から競技を始めて、米ツアー予選会を経て、2009年から米ツアーに参戦しました。2012年「セーフウェイクラシック」で米ツアー初優勝。
2010年、2013年は国内メジャー「日本女子オープン」で優勝。2019年からは日本ツアーを主戦場にしプロテスト免除で会員の資格を得ています。
無観客の開幕戦「アースモンダミンカップ」は13位タイの成績を残しました。
関連記事⇒宮里美香のクラブセッティング
2013年に勃発した「300ヤードスプーン競争(浅重心競争)」でキャロウェイのⅩ-HOTに対抗してテーラーメイドは「ロケットボールズ」を発売しました。
理論的には間違っていなかったものの、最大のウリとなるはずのソールのスリットの作り方を間違えて使い手を選ぶクラブとなり失敗します。
このスリットは直前に傘下に収めたアダムスゴルフが特許を所有していたため、アダムスゴルフを傘下に収めて新たに作り直して現在に至ります。
常に新機能の開発に取り組むテーラーメイドがおそらくいま最も力を入れているのが「スピードフォーム」という充填剤ではないかと思います。
現在はP790という完全カスタムメイドのアイアンと、P760アイアンのみ採用していますが、、、
プレミアゴルフクラブ製造メーカーのPXGとの特許争いの如何によっては今後はスピードフォーム搭載機種を増やしてくると思われます。
多くのPGAプロゴルファーと契約し、いま以上にプロの要望や意見をフィードバックしてアマチュアにも使いやすいアイアンの登場に期待しましょう。
テーラーのアイアンを一度試してみて下さい。エンジョイゴルフ!!楽しいゴルフライフを。