2018年に2勝した“ささきしょうこ”が苦しんでします。
3年連続のシード選手として挑んでいる2019年は21戦中11試合が予選落ちです。
彼女の身に何が起きているのか?とても心配ですね。
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“ささきしょうこ”「病とゴルフ」の戦い。
今までも、彼女の心は崖っぷちまで追い詰められていました。
それは「自立神経失調症とパニック障害」の診断を受けていたのです。
それでも「ささき」はゴルフを続けました。
精神安定剤を過剰摂取し副作用のむくみと幻覚、幻聴で苦しんでいた中、本当にギリギリのところで戦っていました。
それでも、2018年のツアーでは2勝の成績を残すことができました。(通算3勝)
ささきしょうこのゴルフ。プロフィール。
「ささきしょうこ」のプロフィール
生年月日:1996年6月8日出身地:兵庫県
身長:170cm
体重:65kg
プロ転向:2015年
(2位タイで合格)
出身校:クラーク記念国際高等学校(兵庫県)
所属:日本触媒
ささきしょうこのゴルフ。ジュニア時代
9歳からゴルフを始め、中学時代はジュニア大会よりも男子プロの地区オープンなどに出場して腕を磨いていました。
ささき選手がゴルフをしたいと言った時、サラリーマンで管理職であった父・修治さんは会社を退職しました。
持ち家も売却して娘に付き添った生活に変わりました。
逆に専業主婦だった母が仕事を始めて大黒柱になったようです。佐々木家の大きな決断ですね。
学校では先生も応援してくれていましたが、試合で欠席や早退が多いことで軽いいじめにもあったようです。
さらに、病気のせいで多汗症になり手の汗が怖くて人と触れ合うことが少なくなっていったそうです。
パニック障害が表面化したのは中学生時代でした。
虫に刺されたわけでも、かぶれたわけでもないのに全身がかゆくなり、血が出るまでかきむしることもしばしばあったようです。
イライラや自分を痛めつけたい衝動に駆られたこともあり、父と相談し病院にいきました。
診断はパニック障害であるとのことでした。
病名が分かったことでホッとしましたがそれ以上にしっかりしなければとの重圧も今まで以上に感じたそうです。
ささきしょうこのゴルフ。プロテスト
プロテストは2015年に合格しております。87期生です。
ルーキーイヤーの2016年大東建託・いい部屋ネットでツアー初優勝し、賞金ランキング28位で初シードを獲得しています。
同年のLPGAアワード新人賞、日本プロスポーツ大賞新人賞を受賞しています。
2018年はスタンレーレディースと樋口久子三菱電機レディスで優勝しました。
漢字名は「佐々木笙子」と書きますが、名前が間違えられるので、ひらがなで登録しています。
ささきしょうこのゴルフ。復活優勝後に「心の病」を公表する。
2018年10月の「スタンレーレディス」優勝後に自分の病気を発表しました。
それはまだまだ日本では「心の病気」に対する偏見があり、同じ病で苦しんでいる方も多いのではないかと思ったからでした。
ささき選手が公にすることで同じ状況で苦しんでいる方に勇気を与えることができるかもしれないとのことで決断したそうです。
しかし、残念なことにネットには心ない書き込みをする方も多かったのですが、それも“ささき”は想定内のことだったようです。
“ささきしょうこ”のゴルフ。心の病。
心の病と一生付き合いそれをどれだけ認めることができるのか?
精神安定剤を過剰摂取し副作用のむくみと幻覚や幻聴に悩みながら・・・
プレー中の、目まい、頭痛、激しい動悸に襲われ、それを抑えようとすると過呼吸になってしまう。
コントロールできない自分の心身に苛立ち、ボールやクラブを放り投げてしまう。
時にはクラブで自分を殴ることすらあったようです。とても優勝時点では想像できませんね。
本当に2018年はギリギリのところでの決断だったようです。
2016年7月の大東建託で初優勝しツアー2勝目を切望する中で、自律神経失調症とパニック障害の発作に見舞われ続けていました。
ツアーに付き添っている父・修治さんをはじめ、コーチやキャディなど周囲が心配し「薬の過剰摂取をやめてくれ」と言ったようです。しかし・・・
どうすることもできない状態はどんどんエスカレートし、夏が過ぎたころ、限界を迎え、ここでイチかバチかの賭けに出ました。
ささき選手は、ゴルフ好きなのになんで薬飲んでまでやらなきゃいけないんだろう?と思ったのです。
自分を見つめ直そう。それでもう一度、ゴルフを好きになれたらいい。もし好きになれないならもう辞めよう。
まだまだ人生は長いんだし、結果とは別にもう一回楽しんでみよう。
こうして、薬を飲むことをやめ背水の陣で臨んだのが9月2週のマンシングウエアレディース東海クラシックでした。
試合中は薬をまったく飲まずに我慢して、改めてゴルフと自分と真っすぐに向き合ってみたそうです。
昼間は持ちこたえても、夜になると発作がでてしまう。それを必死でこらえることの繰り返しでした。
宿泊先の民宿の目の前に広がる海に出て、一人涙を流す、そんな夜が続きました。
「なんだかわからないけど、とにかく一人で泣きました。」
後悔しない人生を選びたかった。
結果は10位でした。
5ヶ月ぶりのトップ10入りでした。そして3週間後の「スタンレーレディス」でツアー2勝目のカップを手にしたのです。
“ささきしょうこ”「病とゴルフ」のクラブセッティング2019。
それではささき選手のクラブセッティングを紹介します。
今年はウッド系のクラブをすべてプロギアのRSにチェンジしました。
ツアー全体の飛距離が伸びてきていることへの、彼女なりの対応策です。
アイアンは以前の契約のままスリクソンです。
ドライバーはプロギアRS
ロフト:9.5度
シャフト:フジクラ・スピーダー661エボルーションⅤ(S)
フェアウェイウッドはプロギアRS FW
ロフト:15度/18度
シャフト:フジクラ・スピーダー661エボルーションⅤ(S)
UTはプロギアRS UT
ロフト:22度/25度
シャフト:フジクラMCH-80(X)
アイアンはダンロップ・スリクソンZ585
ウエッジはクリーブランドRTX4
ロフト:48度/52度
FULLソール
ロフト:56度
シャフト:XP95-S200
パターはオデッセイOワークスブラック#3T
ボールはダンロップ・スリクソンZスターXV
いかがでしたか、“ささきしょうこ”のクラブセッティング。
心の病を隠しながらプロテストを受けて、勝利を手にした“ささきしょうこ”
病を公表した時は涙、涙でした。本当にゴルフが好きなんですね。
“ささきしょうこ”のクラブセッティング2018
ささきは現在クラブ契約は行っていません。自分の感性に合わせたクラブを選んでいると思います。
今季2勝しているので来年はもしかしたらクラブ契約があるかも知れませんね。注目しましょう。
ドライバーはCRZ-435
フェアウェイウッドはクレイジー CRZ(3W/5W)
UTはクレイジー CRZユーティリティ
ロフト:24度長さ:42.5インチ
アイアンはスリクソン Z565(6I~PW)
ウエッジはRTX-3 (ブレードタイプ)
パターはピレッティ マッサ ツアースペックリミテッドエディション
ボールはスリクソン Zスター XV ボール
“ささきしょうこ”「病とゴルフ」のクラブセッティング2018のまとめ。
2018年の出場試合数は37試合でした。そして2勝しています。
優勝:スタンレーレディスゴルフトーナメント
優勝:樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント
年間獲得賞金:¥57,192,740 (16位)
プロゴルファーの宿命ですが、前の年にどれだけ活躍し多くの優勝を挙げても新しいシーズンが始まれば賞金はゼロからスタートします。
誰もが同じ条件で戦っているわけですが、それでも「心の病」のハンデを持ちながら“ささき”は戦なければなりません。
発作は以前に比べると軽くなったようです。それは病気を公表したことで気持ちが楽になったのが大きいのでしょうね。
スポーツ社会いや実社会にもまだまだ“ささき”と同じ病気で苦しんでいる方は沢山いると思います。
それぞれの環境でハンデを背負いながらも社会に溶け込みながら一生懸命生きている方たちに勇気を与えることにもなる“ささきしょうこ”の活躍を願うしだいです。
そして応援してくれたご両親、キャディさん、スポンサー様そしてファンの方々に素晴らしいゴルフを見せて下さい。
“ささきしょうこ”を応援しましょう。エンジョイゴルフ!!楽しいゴルフライフを。