ダンロップゴルフドライバー「ゼクシオイレブンとゼクシオエックス」を紹介します。
2019年10月に国内ナンバー1ブランド「ゼクシオ」の最新モデル2020が発表されました。
今作からブランドロゴを一新し、従来のワンモデルではなく、
正統な後継に「ゼクシオイレブン」加えて「ゼクシオエックス」をラインナップに加えました。
初代発売から11作目で大きく変化したゼクシオです。
《王道のゼクシオイレブン》と《新鋭のゼクシオエックス》はどこがどう違うのかをご紹介します。
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ダンロップゴルフドライバー王道の「ゼクシオイレブンドライバー」の特徴。
ゼクシオイレブンの特徴。
「クラブに任せて飛ばす」というキャッチコピーを掲げて登場した「ゼクシオイレブン」です。
前作までと同様にフルチタンボディでシャローフェース、ややフックフェースとなっています。
これは歴代ゼクシオユーザーが抵抗なく乗り換えられるようにとの判断をしていると思います。
それらユーザーが求めるつかまりやすさを重視しての設計です。
そのため、クラブ総重量は280グラムと軽量化されており、ターゲットユーザーはシニア世代であることは明らかです。
ゼクシオイレブンのキーテクノロジー。
ヘッド形状は歴代と大きな違いは感じられませんが、テクノロジーでは大きく3つの新機能が採用されています。
ゼクシオイレブンのウェイト・プラス・テクノロジー。
まずは「ウェイト・プラス・テクノロジー」と呼ばれるカウンターバランスの考え方を進化させた機能になります。
アマチュアゴルファーのスイングの際のトップの位置のずれを正しいトップへと導きながら手首のコックを深めてパワーを溜めて、、、
常に同じスイング軌道で振り切れるようにグリップエンドを重くしています。(イレブンは10g)
ただしそのままグリップエンドを重くしただけではクラブ総重量がただ重くなって振りにくくなります。
そこで、シャフト、グリップを軽くすることで総重量は軽いままグリップエンドを重くすることに成功しました。
ゼクシオイレブンのスターフレーム構造。
2つめは「スターフレーム構造」です。
ヘッドの反発性能を高めるだけではなく、反発性能エリアを広げることに成功しました。
それは、ヘッド内部の強度を確保するリブの構造を三角形と五角形を組み合わせた構造体(スターフレーム)にしました。
そのことで強度を確保し、リブ以外のソール部の重量を軽くして、
余剰重量をウェイトに使用することで慣性モーメントを高め、高反発エリアを広げることに成功しています。
ゼクシオイレブンの新フラットカップフェース。
3つめは「新フラットカップフェース」です。
従来最も反発力を高めるためにフェースの裏側中央部分を厚くしていた構造を見直しました。
反発力が最も高くなるエリアと、
スプリング効果と称される球体の接触時間が最も高くなるエリアとを一致させるため厚さをフラットに近くした構造のことです。
これによってどちらもルールぎりぎりに仕上げることが可能となりました。
これら3つの新機能で多様なスイングを正しいスイングプレーンへと導きます。
広いスイートエリアと高慣性モーメントで飛距離と方向性を実現したヘッドとなりました。
ゼクシオイレブンのターゲットゴルファー。
気になるターゲットゴルファーです。
3つの新機能と、クラブ総重量を考えると、初代ゼクシオ発売当時、50代でまだまだパワーがあった、キャリアが長いゴルファーでしょう。
それもずっと自己流でゴルフをしてきたヘッドスピード36~40m/s前後のシニア層をターゲットにしていると思われます。
ある意味、ゼクシオらしい、王道を歩ませることを意図しています。
ゼクシオイレブンの価格は。
気になる価格ですが、
シャフト単体重量ではSでも42グラムというゼクシオ専用カーボンシャフト「MP1100」装着モデルで80,000円(税別)となっています。
ゼクシオイレブンを使用する新垣比菜。
出典:https://news.golfdigest.co.jp/jlpga/photo/detail/?imageId=220594
(※帽子が新しくなりましたね)
2019年10月の発表直後の「スタンレーレディス」の練習日に「ゼクシオイレブン」を試打していた新垣比菜選手はまずは音が気に入ったようです。
長い残音「キーン」ではなく、高く短い「キンッ」という音が飛距離とマッチしているのかもしれません。
そしてゼクシオテンと比べて球がフェースにくっつく感じがするとも話しています。ただ、この「くっつく感じ」が実戦でどのような影響を及ぼすのか?
「弾き」で飛ばしていたイメージから大きく変わってしまうと実戦投入はオフシーズンまで待つことになるかもしれません。
ダンロップゴルフドライバー新鋭の「ゼクシオエックスX」の特徴。
ゼクシオXの特徴。
「しっかり振りながらクラブに任せて飛ばす」をコンセプトの「ゼクシオエックス」です。
ややディープフェースでシャローバック、カーボンコンポジット構造のスクエアフェースのドライバーです。
カーボンはソールのトウよりに配置され、余剰重量をソール後方に配置したことで高慣性モーメントを実現して直進性を高めています。
ゼクシオXのキーテクノロジー。
ゼクシオイレブンと同様に、ウェイト・プラステクノロジー、(エックスは6g)新フラットカップフェースを搭載しています。
ゼクシオイレブンが高めに響く打球音であるのに比べてエックスでは高く短い打球音に調整しています。
ゼクシオXのターゲットゴルファー。
「まだ、ゼクシオは早い」というシニアの入り口からシニアになりたてのゴルファーです。
ヘッドスピードは39~45m/s前後のゴルファーが初めてゼクシオを使用することを前提にしていると思われます。
ゼクシオXの価格は。
エックスの価格はイレブンと同額の80,000円(税別)となっています。
いかがですか、11代目のゼクシオ。イレブンにするか?エックスにするか?
ゴルフ上達の秘訣は「自分のゴルフにあったクラブ」との出会いという事はゼクシオファンならお分かりだと思います。
ニューモデルのドライバーは常に飛びを意識して開発しています。
もし飛距離が落ちて悩んでいるならあなたのゴルフに適したドライバーに替えるのも良いと思います。
歴代のダンロップゴルフドライバーまとめはこちら。
⇒ダンロップゴルフの歴代のドライバー「ゼクシオ」と「スリクソン」はここが凄い。
まとめ。
ダンロップのゴルフラインはプロ・トップアスリート向けの「スリクソン」とエンジョイゴルファー向けの「ゼクシオ」の2ブランドで展開しています。
ただし「エンジョイゴルファー向け」というのはあくまでダンロップの想定であり、市場のイメージはその価格の高さとブランドイメージ、やさしさから正直「シニア向け」のイメージが強いのも事実です。
初代ゼクシオの愛用者が20年経ち、ゼクシオ人気をけん引してきたこれら「団塊世代」ゴルファーが徐々に減ってきている中で、、、
これからシニア入りする、まだまだクラブが振れるゴルファーを取り込むために「エックス」を投入した経緯は理解できます。
ただ、「エックス」の主戦場には「ジェイルブレイクテクノロジー」のキャロウェイがあります。
そして「ツイストフェース」のテーラーメイドや渋野日向子でブレイクしたピンなど、強力なライバルがひしめいています。
そしてこれら海外ブランド愛用者に共通してる思いは「まだ、ゼクシオに逃げたくない」です。
並みいるライバルたちの中でこういう思いを持つゴルファーに「ゼクシオブランド」がどれだけ訴求して、シェアを獲得できるのかとても興味があります。
また、海外ブランド3社とも「こうしたら真っすぐ遠くへ飛ぶ」からこの機能を次モデルに採用しようという発想であるのに対して、、、
「ゼクシオのイメージを変えたい」からこういう機能を採用しようとする発想に消費者目線が考慮されているのかも気になります。
女子プロがクラブ契約をフリーにしてキャロウェイを使用しているような、ブームを巻き起こせるのか注目していきたいと思います。
あなたは王道のゼクシオイレブンですか?新鋭のゼクシオエックスを使いますか?あなたに合ったゼクシオドライバーで楽しいゴルフライフをお過ごし下さい。
最後までお読みいただきありがとうございます。

現役時代はNHKETVの外部契約として中嶋常幸プロから藤田寛之プロ、
今田竜二プロの男子ゴルフと森口祐子の「女子プロに学べ」のゴルフ
理論を番組化しました。番組終了後は、数名のライターさんと独自取材でブログ運営しています。
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