「ミズノなのにやさしい」という、自虐的なキャッチコピーで発売した「ミズノプロ」から1年が経過しました。
そして、2020年春ミズノの「ST200」そして「ST200Ⅹ」の2機種がデビューしました。
しかも世界同時発売です。
ミズノのSTシリーズのSTとは「SPEED TECHNOLOGY」の略称で、米国ミズノが製造しているモデルの名前です。
前作までのSTシリーズは日本国内での発売はありませんでした。
ですが、今作は米国ミズノが製造し、日本を含め世界同時発売するモデルになります。
米国ミズノが販売するクラブには「ST」のほかに「GT」というモデルがあります。
「ST」がボールスピード(高初速)を追求したシリーズであるのに対して、
「GT」は、「GRAVITY TECHNOLOGY」すなわち重心位置にこだわったモデルです。
どちらかといいうと「GT」が一般向けのイメージが強いですが、今回も「GT」の国内発売は見送り、「ST」のみ販売されます。
Contents
ドライバーの選び方。ミズノST200シリーズの特徴
日本では「ST200Ⅹ」と「ST200」の2モデルが発売となります。
STとはスピードテクノロジーの略称で、ボールスピードに特化したシリーズとなります。
今回発売されるST200シリーズの最大の特徴は、
カーボンクラウンを採用した低重心化と、従来は高反発ドライバーに使用されていたβチタンをフェース素材に採用して高初速を実現したことです。
現在フェース素材の主流である6-4Tiに比べて高強度でかつ、しなやかなため撓みやすいのでボール初速をアップさせることができます。
ミズノでは今回「鍛造コアテックフェースデザイン」と名付けて、
高初速素材であるこのβチタンによる反発性能をルール内で限界まで高めるためにフェースの裏側の厚みを中央部に厚みを持たせ、
周辺部を薄くすることでたわみを増幅させる設計にしています。
これらの機能に加えてソールのフェース側にミズノプロでおなじみの「ウェーブテクノロジー」という溝を設けることで、
最適な打ち出し角度とスピン量で高初速を得ることが可能になっています。
現在のツアー基準の「打ち出し角度」、「スピン量」、「高初速」を追求した「世界戦略モデル」となっています。
ミズノST200Xの特徴
STシリーズ2機種のうち、日本仕様が「ST200Ⅹ」です。
ST200X | |
---|---|
ヘッド体積 | 460CC |
ロフト | 10.5度±1度 |
ライ角 | 59度 |
ヘッド体積は460CC、丸顔でわずかにフックフェースになっています。
ソール側ヘッド後方とヒール寄りの2か所にウェイトが設けられており、つかまりの良さも持っています。
ロフトは標準で10.5度、可変機能によって±1度の調整が可能となっています。
ライ角は59度とアップライトな設定であり、ヒール寄りのウェイトと含めてつかまりの良さをアピールしています。
「鍛造コアテックフェースデザイン」「ウェーブテクノロジー」など、
ST200と共通の仕様となっており、高初速を追求しつつもつかまりの良さ、特にダウンスイングでオートマチックにボールを捉まえにいけるドライバーになっています。
これからメインとなるゴルファーが高齢化していく中で、「軽量でボールがつかまるやさしいクラブを」と開発されたドライバーです。
ミズノST200の特徴
構えるとフェースが右を向く、オープンフェースの顔を持つのが「ST200」です。
ST200 | |
---|---|
ヘッド体積 | 460CC |
ロフト | 9.5度±1度 |
ライ角 | 56.5度 |
ヘッド体積は460CCで、オープンフェースであることを除けばほぼ、ST200Xと同じ形状となります。
こちらはソールのウェイトは後方1か所のみですが、設計段階で重心距離を短く設定していることで、ヘッドの返りを良くしています。
「鍛造コアテックフェースデザイン」や「ウェーブテクノロジー」も搭載しています。
標準ロフトは9.5度、可変機能によって±1度の調節が可能であり、一方でライ角56.5度とフラットにしています。
オープンフェース、短い重心距離という、弾道の高さを操りながら自らボールをつかまえにいきたいプロや上級者が左を怖がらずに叩いていけるドライバーといえます。
いかがでしたか、ミズノ「ST200」と「ST200X」。あなたのゴルフに合わせて選んで下さい。
さて、ゴルフ上達の秘訣は「自分のゴルフに適したクラブ」との出会いです。
ニューモデルのドライバーは時代の流れで常に飛びを意識して開発しています。
例えば、飛距離が落ちて悩んでいるなら、あなたのゴルフに適したドライバー(シャフトも含めて)に替えるのも良いでしょう。
ドライバーの選び方。ミズノST200のまとめ。
真の世界戦略モデルの「ST200」日本向けにやややさしくした「ST200Ⅹ」という性格が分かれる2機種です。
どちらも可変スリーブによってロフト、ライ角の調整が可能になっています。
また、純正の軽・硬シャフトである、M-FUSIONシャフトの出来がとても良いという評判ですので幅広いゴルファーが使えます。
ですが、やはり世界戦略モデルという、「ST200」本来の実力を引き出すには、
ミート率をはじめとしてある程度の技術とヘッドスピードが必要なモデルといえるかもしれません。
ヘッド形状、打感など外国人プレーヤーの好みを強く意識した製品となった「ST200」ですが、
現在のクラブ選びの主流である「やさしく飛ばせる」とは一線を画した、かつてのミズノの硬派路線を再び歩み始めたような印象を受けます。
オートマチックなクラブに満足できない、上級者が「打ってみたい」と強く思うであろうこのクラブの評価がいかなるものになるのか?
ゴルファーの評価が気になりますね。
あなたに適したドライバーを見つけて下さい。エンジョイゴルフ!!