ダンロップゴルフドライバー「ゼクシオイレブン」を紹介します。
2019年10月に国内ナンバー1ブランド「ゼクシオ」の最新モデル2020が発表されました。
初代発売から11作目で大きく変化したゼクシオです。《王道のゼクシオイレブン》がどう違うのかをご紹介します。
「クラブに任せて飛ばす」というキャッチコピーを掲げて登場した「ゼクシオイレブン」です。
前作までと同様にフルチタンボディでシャローフェース、ややフックフェースとなっています。
これは歴代ゼクシオユーザーが抵抗なく乗り換えられるようにとの判断をしていると思います。
それらユーザーが求めるつかまりやすさを重視しての設計です。
そのため、クラブ総重量は280グラムと軽量化されており、ターゲットユーザーはシニア世代であることは明らかです。
気になるターゲットゴルファーです。
3つの新機能と、クラブ総重量を考えると、初代ゼクシオ発売当時、50代でまだまだパワーがあった、キャリアが長いゴルファーでしょう。
それもずっと自己流でゴルフをしてきたヘッドスピード36~40m/s前後のシニア層をターゲットにしていると思われます。
ある意味、ゼクシオらしい、王道を歩ませることを意図しています。
気になる価格ですが、
シャフト単体重量ではSでも42グラムというゼクシオ専用カーボンシャフト「MP1100」装着モデルで80,000円(税別)となっています。
出典:https://news.golfdigest.co.jp/jlpga/photo/detail/?imageId=220594
(※帽子が新しくなりましたね)
2019年10月の発表直後の「スタンレーレディス」の練習日に「ゼクシオイレブン」を試打していた新垣比菜選手はまずは音が気に入ったようです。
長い残音「キーン」ではなく、高く短い「キンッ」という音が飛距離とマッチしているのかもしれません。
そしてゼクシオテンと比べて球がフェースにくっつく感じがするとも話しています。ただ、この「くっつく感じ」が実戦でどのような影響を及ぼすのか?
「弾き」で飛ばしていたイメージから大きく変わってしまうと実戦投入はオフシーズンまで待つことになるかもしれません。
新垣の使用クラブは現在テーラーメイドです。
⇒新垣比菜のクラブセッティング2023。テーラーメイドで2勝目を狙う。
ヘッド形状は歴代と大きな違いは感じられませんが、テクノロジーでは大きく3つの新機能が採用されています。
まずは「ウェイト・プラス・テクノロジー」と呼ばれるカウンターバランスの考え方を進化させた機能になります。
アマチュアゴルファーのスイングの際のトップの位置のずれを正しいトップへと導きながら手首のコックを深めてパワーを溜めて、、、
常に同じスイング軌道で振り切れるようにグリップエンドを重くしています。(イレブンは10g)
ただしそのままグリップエンドを重くしただけではクラブ総重量がただ重くなって振りにくくなります。
そこで、シャフト、グリップを軽くすることで総重量は軽いままグリップエンドを重くすることに成功しました。
2つめは「スターフレーム構造」です。
ヘッドの反発性能を高めるだけではなく、反発性能エリアを広げることに成功しました。
それは、ヘッド内部の強度を確保するリブの構造を三角形と五角形を組み合わせた構造体(スターフレーム)にしました。
そのことで強度を確保し、リブ以外のソール部の重量を軽くして、
余剰重量をウェイトに使用することで慣性モーメントを高め、高反発エリアを広げることに成功しています。
3つめは「新フラットカップフェース」です。
従来最も反発力を高めるためにフェースの裏側中央部分を厚くしていた構造を見直しました。
反発力が最も高くなるエリアと、
スプリング効果と称される球体の接触時間が最も高くなるエリアとを一致させるため厚さをフラットに近くした構造のことです。
これによってどちらもルールぎりぎりに仕上げることが可能となりました。
これら3つの新機能で多様なスイングを正しいスイングプレーンへと導きます。
ダンロップのゴルフラインはプロ・トップアスリート向けの「スリクソン」とエンジョイゴルファー向けの「ゼクシオ」の2ブランドで展開しています。
ただし「エンジョイゴルファー向け」というのはあくまでダンロップの想定です。
市場のイメージはその価格の高さとブランドイメージ、やさしさから正直「シニア向け」のイメージが強いのも事実です。
初代ゼクシオの愛用者が20年経ち、ゼクシオ人気をけん引してきたこれら「団塊世代」ゴルファーが徐々に減ってきています。
あなたに合ったゼクシオドライバーで楽しいゴルフライフをお過ごし下さい。
最後までお読みいただきありがとうございます。