小祝さくらのプロテスト合格までを紹介します。
2017年のプロテスト合格は黄金世代のメンバーも多くプロツアーで活躍していた勝みなみなども受験したので今までにない注目度でした。
そんな中、小祝さくらはカットラインぎりぎりの19位タイで合格しました。
ところで、女子プロゴルファー小祝さくらを生み出したのは厳しくも愛情一杯の「母・小祝ひとみ」さんの人生そのものでした。
小祝さくらをプロゴルファーにするため「スナックのママ」として夜遅くまで働きました。
母の期待に応えて小祝さくらはプロデビュー後、試合にフル参戦しています。そうです。試合を休みません。
(今でも休んでいません)
そんな女性鉄人・小祝さくらの母と共に掴んだプロゴルファーへの道を紹介します。
小祝さくらの母(スナックのママ)と掴んだプロテスト合格への道。
少し遅めの青春を迎えていると言う小祝さくらの母・ひとみさんです。娘のさくらをプロゴルファーにする夢が近づいてきました。
2017年4月に行われたプロテスト1次予選は茨城県で行われました。
71+75+73、通算219(+3)の4位タイで通過しました。
2次予選は、5月に群馬県で行われました。
71+70+71、通算212(-4)で見事5位タイで最終プロテストに進出することになりました。
ただ、最終プロテストへは飛行機とレンタカーでの移動です。お金はかかります。沢山お金が必要です。
小祝さくらの最終プロテスト。
開催場所:小杉カントリークラブ (富山県)
初日のスコアーは“77”と出遅れました。
最終プロテストは富山県の小杉カントリークラブで2017年7月25日(火) ~7月28日(金)に行われました。
結果は、77+71+69+69、通算286(-2)でプロテスト合格です。19位タイで見事プロゴルファーの夢は母と一緒に叶える事ができました。
母のひとみさんも「腹をくくりました」と覚悟していたそうですが、なんと3R、FRで巻き返しての合格でした。
それでは、少し時間を戻しましょう。
小祝さくらの母は強いシングルマザー。
2017年LPGAプロテスト19位タイで合格した89期生の小祝さくらです。
新垣 比菜(9位タイ)勝 みなみ(9位タイ)などの合格者と共に巷では黄金世代と呼ばれています。
小祝さくらがゴルフを始めたキッカケは、宮里藍選手に憧れてゴルフスクールに通っていた母のレッスンについて行ったことがきっかけだったそうです。
小祝さくらが8歳のときでした。
小祝さくらさんは弟・歩夢(あゆむ)くんと母の3人暮らし、母子家庭で育ちました。
母・小祝ひとみさんは飲食店を経営(スナックのママ)しながらお子様を育てました。
住まいは、北海道北広島市で築45年の一軒家に住んでいました。
スナックの場所は定かではありませんが、札幌ススキのであれば北広島からは約20キロ離れています。
さくらさんは母と一緒によくゴルフスクールに通っていたそうで本人も楽しそうにクラブを振っていたそうです。
その姿を母・ひとみさんが見て娘の習いごととしてゴルフを練習させ、そして思いでの一つとして覚えたゴルフの大会にさくらさんを出場させたそうです。
するとまさかまさかの優勝をしてしまうのです。
小祝さくらのジュニア時代の優勝。
- 2010年(12歳):
北海道高等学校ゴルフ小学生大会優勝 - 2010年(12歳):
北海道ジュニアゴルフ選手権優勝 - 2011年(13歳):
日刊アマゴルフ北海道大会優勝 - 2012年(14歳):
meijiカップ中学生の部優勝 - 2016年(16歳):
北海道女子アマチュアゴルフ選手権優勝 - 2016年(16歳):
北海道ジュニアゴルフ選手権優勝
小祝さくらの母・ひとみさんの想い。
数々のジュニア大会で優勝する娘の姿を見て母・ひとみさんはいつしかプロゴルファーにしたいと思い始めました。
しかし、裕福でないシングルマザーの小祝家ではプロゴルファーへの道は金銭的にとても厳しい道のりです。
大会の遠征費は毎回30万円以上は必要ですし年間では数百万円のゴルフ費用がかかります。
その費用を稼ぐために母・ひとみさんはひたすら働いたそうです。
小祝さくらの母・ひとみさんの一日。
小祝さくらさんがアマチュア時代の母・ひとみさんのスケジュールです。とてもハードですね。
- 午前9時 掃除・選択
- 正午:買い物・夕食準備
- 午後3時練習
- 午後6時夕食
- 午後8時仕事
- 深夜2時まで仕事(閉店作業)
- 深夜3時帰宅
- 深夜4時就寝
- 試合がある日は、午前5時起床
そんな生活をプロテストまで毎日、何年も続け働いてきたとても強い母です。
小祝さくらの母・ひとみさんは15歳から働いていた。
仕事場は建設現場で力仕事です。色白の道産子(かな?)美人ですがなんと力持ちなんですね。
そして、17歳の時、7歳年上の男性と結婚して、18歳でさくらさんを出産しています。しかしその後離婚しています。
この写真はさくらさんが2歳位ですかね。
弟の歩夢くんはひとみさんが26歳の時に出産しています。
弟の歩夢くんとさくらさんとは8歳離れています。ここで下世話なお話で恐縮ですが、いつ旦那さんと離婚したのでしょう。
弟とは8歳離れていますのでさくらさんが誕生して8年間は結婚生活をしていたのでしょうね。
それとも別れてもお付き合っていたのでしょうか?
まぁ~その辺の事情は小祝さくらさんが強くなって母・ひとみさんがバラエティー番組で告白する日がくるかも知れませんね。
まだまださくらさんの母も若いですからね。
プロテスト前のさくら18歳と10歳の息子は食べ盛り、小祝一家のエンゲル係数は非常に高かったようです。
母は働きます。一生懸命に働きます。子ども2人を養うために母は強いのです。
小祝さくらのプロテスト合格。母・ひとみさんの夢。
住まいは北海道ですので、冬場のゴルフ場は雪でクローズです。
宮里兄弟のように沖縄県なら一年中練習ができますが、北海道の選手は冬のゴルフ場ではラウンドできません。既にハンデを背負っていますよね。
小祝さくらも高校生時代はもちろんアルバイトをしていました。働き場所はゴルフ場です。(札幌リージェントゴルフ倶楽部)
小祝さくらのアルバイト。
お客様のクラブをカートにつぎ込む仕事をしていました。アルバイト料の内、毎月3万円を家に入れて残りは全て貯金をしていました。
そして、ゴルフ場の配慮で、仕事が終わるとお客さんのいない時間に無料でコースを使用して練習できるので小祝親子はとても助かったそうです。
コースを利用できるのは日没までの約1時間です。その1時間を親子は効率的に使っていました。
母キャディはホールごとに猛ダッシュで移動し、下り坂な無茶なルートもお構いなしでショートカットをする何とも強い母でした。
とても激しい練習でさくらさんは泣き出すかと思いきやとても“ほんわか”した様子だったそうです。
ほんと、まるで天然でその激しい練習時にご飯の話を関係者に話しをしていたそうです。
ラウンドが終わって練習場でも1球打ってはポテトチップを一枚、又一球打ってはポテトチップを2枚ととても食いしん坊でした。
小祝さくらの練習。
そして、帰宅し夕食の前には日課の素振り、今では珍しい「竹ぼうき素振り」です。
今は空気抵抗を利用した素振り用練習器具は沢山ありますがこの時代はまだ買うことができなかったのですかね。
でも、昔のプロはほとんどが竹ぼうきで素振りをしていましたからね。
昨年引退した宮里藍さんの父・優さんも子供たちの素振りはこの竹ぼうきでした。
体幹が強くなる素晴らしい練習法です。
25回を左右で1回行うそうですが、九九ができないさくらさんは時々何回やったか忘れて夢中で練習していたそうです。
掛け算ができなくても素振りには影響はありません。そんなことをお話しする時もとても天然な仕草です。
ほんと、とてもほんわかしていてかわいい小祝さくらです。
小祝さくらの母・ひとみさんの掟(ルール)とは?
娘、さくらのゴルフを支える上で強い母ならではのあるルールがあります。
それは、練習中は厳しく接しています。あえて厳しく接するそうです。でも、試合後は怒らない。
なぜならやってきた結果がそれだと思っているからだと言います。
試合結果はやってきたこと事の成果だと、どんな成績であっても厳しいことは言わないそうで、結果をどうこう思うべきなのは娘自身と思っているそうです。
自分の実力をちゃんと認められて成長できる娘だと信じているそうです。
そんなさくらの母・ひとみさんはゴルフ貯金をしていました。ウイスキーの瓶に小銭を入れての貯金です。
母は言います。
まぐれでもいいからプロテストに受かって欲しいと・・・それが親子の夢でした。
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まとめ。
小祝さくらのプロデビュー戦は、プロテスト合格後の2017年地元での開催「北海道 meiji カップ」でした。
しかし予選落ち、母・ひとみさんの気苦労はプロになっても続きます。
ただ、プロ2戦目の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」で7位タイの成績で約200万円稼ぎました。
二人三脚でトーナメントを戦って北海道に新築の家を建設する日は近いと思います。
それにしても、小祝さくらの母・ひとみさんは北海道でスナックを続けるのでしょうか?
2018年順風満帆に船出ている小祝丸は北海道の大地でさくらは大輪の花を咲かせることができると思います。
黄金世代の代表選手、小祝さくら今後も注目していきたい女子プロゴルファーの一人です。
小祝さくらと母・ひとみさんを応援しましょう。