女子ゴルフの黄金世代とは1998年度生まれ(1998年4月~1999年3月)の女子プロゴルファーを指します。
ここでは黄金世代の女子プロゴルファーをプロテスト合格年毎に紹介します。2020年はコロナ禍で開幕から16試合連続で大会は中止になりました。
開催は14試合でしたので、JLPGAは「2020年と2021年」を1シーズンとして各記録を残すことにしました。
2021年は沖縄県の「第34回ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」から始まりました。
さて、黄金世代の女子プロゴルファーは切磋琢磨しながら戦っています。
女子プロゴルファーは約1100人いるといわれ、多くの女子プロゴルファーがそれぞれのゴルフ分野で活躍しています。
ツアー選手はシード選手になる「賞金ランキング50」に入るために努力を重ねて戦っています。
※)2022年からは「メルセデスランキング50」になりました。
黄金世代の女子プロゴルファーも同じですね。
開催日 | 10月31日~11月3日(4日間、72ホール) |
開催場所 | JFE瀬戸内海GC (岡山県)/6419yd(パー72) |
生年月日:1998年5月13日
6度目の挑戦で合格した“黄金世代”
兄・健太に続きツアープロになった“黄金世代”
生年月日:1998年5月20日
2022年のプロテストは11月に茨城県の大洗ゴルフ倶楽部で行われました。
開催日 | 2022年 11月 1日(火) ~ 11月 4日(金) |
※11月5日(土)予備日 | |
開催場所 | 大洗ゴルフ倶楽部(茨城県) |
20名の若き女子プロゴルファーが誕生しましたが、黄金世代の選手はいませんでした。
2021年のプロテストはコロナ禍の影響で延期になり2021年11月に京都府の「城陽カントリー倶楽部」で開催しました。
開催日 | 2021年 11月 2日(火) ~ 11月 5日(金) ※11月6日(土)予備日 |
開催場所 | 城陽カントリー倶楽部(京都府) |
その中で3名の黄金世代のプロゴルファーが誕生しました。
5度目の挑戦でようやく同世代から4年遅れでプロテスト合格。
2020年のプロテストはコロナ禍の影響で延期になり2021年6月に茨城県の「静ヒルズカントリークラブ」で開催しました。
開催日 | 2021年 6月 22日(火) ~ 6月 25日(金) ※6月26日(土)予備日 |
開催場所 | 静ヒルズカントリークラブ(茨城県) |
その中で2名の黄金世代のプロゴルファーが誕生しました。山田彩歩と工藤 優海です。
出典:https://news.golfdigest.co.jp/photo/detail/?search=%E5%B1%B1%E7%94%B0%20%E5%BD%A9%E6%AD%A9&imageId=250472
(右下が山田彩歩)
出典:https://news.golfdigest.co.jp/photo/detail/?search=%E5%B7%A5%E8%97%A4%20%E5%84%AA%E6%B5%B7&imageId=192768
2020年度からは2人の黄金世代がプロの仲間に入りました。これからの活躍に期待しましょう。
2019年のプロテストは11月岡山県の「JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部」で行われました。黄金世代のメンバーは3名です。
開催日 | 2019年 11月 5日(火) ~ 11月 8日(金) |
開催場所 | JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県) |
山路晶と田中瑞希はTP単年登録者として今季(2019年)LPGAツアーに出場していました。
制度の変更で今回(今年)のプロテストに合格しなければ、QT出場の資格も得られないというしびれる戦いでしたが見事に合格しました。
QTの成績は107位ですのでステップツアーで戦うことになると思います。
⇒田中瑞希のプロテストは3度目で合格。2020年開幕戦で早くも王手!
2019年QT(予選会)の成績は2アンダーで17位ですから2020年ツアー前半戦は出場できますね。
しっかりと成績を残して後半戦まで出場できるように頑張ってもらいたいですね。
かわいい田中瑞希のゴルフ、2020年開幕戦で早くも王手!
⇒黄金世代・中西絵里奈のプロテスト。2019年3回目の挑戦で合格。
中西江里奈はアクサレディス開催会場「UMKカントリークラブ」で研修生として在籍していました。
リスペクトしている女子プロは永峰咲希プロで宮崎日大高校の後輩です。師匠は永峰咲希プロを指導しているトップアマの池田兼武に師事しています。
QTの成績は168位ですのでステップツアーで戦うことになると思います。成績を残してレギュラーに上がってきてほしいですね。
2019年は黄金世代から3名の女子プロゴルファーが誕生しました。
2018年のプロテストは7月に兵庫県のチェリーヒルズゴルフクラブで行われました。
開催日 | 2018年 7月 24日(火) ~ 7月 27日(金) ※28日(土) 予備日 |
開催場所 | チェリーヒルズゴルフクラブ(兵庫県) |
女子ゴルフ界で「黄金世代」のキーワードが出始めたのは2018年からです。
勝みなみ選手の活躍が大きいですよね。定義は1998年4月から1999年3月生まれの選手です。いわゆる同級生です。
2018年のプロテストでは大里桃子、河本結、渋野日向子、臼井麗香、高橋彩華、原英莉花、木下彩の7名の黄金世代のプロゴルファーが誕生しました。
2017年のプロテスト一回目は不合格でした。
コース内では耐えたものの、車に戻ると、号泣したそうです。父の充さんも、「さすがにこのときは泣くのを許した」と言ってました。
2018年の「プロテスト」を3位で合格しています。
河本結の「プロテスト」は9位で一発合格しました。
渋野日向子のプロテスト合格は2回目でした。
仲間の「黄金世代」のライバルたちから1年遅れて2018年にプロ入りしました。2018年「プロテスト」は2度目で5位タイで合格しています。
プロゴルファーとして戦えるメンタルやフィジカルを鍛え、学び途上にあるゴルファーです。
2019年の賞金ランキング19位(獲得賞金¥55,289,178 )の成績を残しました。
パーオン率13位、フェアウェーキープ率21位のほか、どのスタッツも平均にあり、突出したものがありません。
しかし、これこそ高橋彩華プロがバランスが取れたゴルフを展開しているという証明なのかもしれません。
2018年の2度目の「プロテスト」で10位タイで合格しています。
⇒原英莉花のプロテスト合格。プロゴルファーへの旅立ち、師匠はジャンボ尾崎。
出典:https://news.golfdigest.co.jp/photo/detail/?search=%E6%9C%A8%E4%B8%8B%E5%BD%A9&imageId=234551
プロフィール
渋野日向子プロとは同期で仲の良い間柄です。プロテストは5位タイで合格しています。
2018年は黄金世代から7名のプロゴルファーが誕生しました。
2017年のプロテストは7月に小杉カントリークラブで行われました。
開催日 | 2017年 7月 25日(火) ~ 7月 28日(金) |
開催場所 | 小杉カントリークラブ (富山県) |
黄金世代と言えばやはり「勝みなみ」選手ですね。高校生から活躍しアマで優勝したのでプロテストは免除なのですがテストも受けて合格しています。
黄金世代からは、勝みなみ、植竹希望、吉本ひかる、小倉ひまわり、新垣比菜、浅井咲希、小滝水音、吉川桃、小祝さくら、松原 由美の10名のプロゴルファーが誕生しました。
黄金世代の名を広めたのは何と言っても勝みなみですね。
高校生の時にプロツアーで優勝しプロになっても肉体改造で飛距離を伸ばし2021年の日本女子オープンで優勝しました。
2017年のプロテストは5アンダー9位タイで期待どおり一発で合格しました。ジュニア時代から一緒に戦ってきた勝みなみと同スコアーでした。
2017年「プロテスト」19位タイで合格しています。夜はスナックのママで働いていた母と二人で苦労して得たプロテスト合格です。
⇒小祝さくらの母(スナックのママ)と掴んだプロテスト合格への道。
2017年のプロテスト合格者です。
高校は滝川二高で、掘琴音は3学年上、アジアパシフィック女子アマを制した安田祐香は2学年年下で後輩です。
今でも身長151cmと小柄な淺井咲希プロは、6歳でゴルフを始めた時からずっとパッティングには自信を持って戦っていました。
しかし、高校3年のパターイップスでゴルフを断念しかけました。
出典:https://news.golfdigest.co.jp/photo/detail/?search=%E5%90%89%E5%B7%9D%E6%A1%83&imageId=253692
プロフィール
2019年賞金ランキングは143位(78万円)です。2019年3月のステップアップツアー「RKBレディース」で初優勝しています。
2020-21年は「ISPS HANDA」で優勝しました。
total | 1R | 2R |
---|---|---|
132(-12) | 64 | 68 |
獲得賞金の全額、半額、3分の1、5分の1(個人の事情により判断)を地域の医療センターに寄付することに賛同した女子プロ111人が出場したチャリティートーナメントです。
レギュラーツアーで黄金世代10人目の優勝に向けて頑張ってほしいですね。
出典:https://news.golfdigest.co.jp/photo/detail/?search=%E5%B0%8F%E6%BB%9D%E6%B0%B4%E9%9F%B3&imageId=219960
トミーアカデミー出身のプロゴルファーです。プロテストは一発合格です。2019年の賞金ランキングは87位でシード選手にはなれませんでした。
2017年にJLPGAのプロテスト免除で会員になっています。
プロフィール
2019年は日米で3勝し、2020年は開幕から連続2位に入るなど、絶好調の畑岡奈紗です。
ファンは早くメジャーでの優勝に期待をかけていますが、2020年は世界が落ち着くまで少しお休みですね。
畑岡奈紗プロは現在スイングコーチはいません。自分で考え自分で答えを導きだしています。
ただ今季からはベテランキャディの「グレッグ・ジョンストン」がバックを担いでいます。
コースマネージメント、クラブセッティングはジョンストンの読みがかなり的中しているようです。
グレッグは畑岡奈紗プロの魅力はショットといいます。
新相棒のコンビで今後も複数優勝できるか?4日間トーナメントで成績を残せるか?
米ツアー参戦3年目にして3勝は日本人として最速です。あの宮里藍さんも優勝までは4年を要しましたからね。
世界ランキング1位の女王への道が畑岡奈紗プロの目標だとは思います。
現在の世界一の韓国選手パク・スンヒョンを追い抜くためにはポイントの高いメジャー大会での好成績が求められるわけです。
相棒のグレッグとタッグを組んだのもその戦略の一つです。
アマチュア時代からサポートをしているダンロップさんと、2018とロレーナ・オチョアのバックを担いでロレーナを3年間世界ランキング1位にしたキャディーとの戦いは続きます。
プロフィール
私も必ず優勝すると宣言していましたが、残念ながら2019年は優勝できませんでした。
黄金世代から、またまた素晴らしい選手が出てきました。吉本ひかるです。昨年の賞金ランキングはなんと99位でした。
しかし、2019年はQT21位の出場資格で開幕戦から出場できました。
遅れてきた黄金世代のプロゴルファーです。
プロテスト合格スコアー
スコアー | 1R | 2R | 3R | FR |
---|---|---|---|---|
280(-8) | 71 | 65 | 74 | 70 |
QTランキング48位の資格で2020-21年のレギュラーツアーに参戦しています。
2019年からプロテスト不合格者はQT(予選会)に参戦できず、レギュラーツアーもステップ・アップツアーにも参戦できません。
試合は地域のスポンサーが開催する非公式の大会に出場するだけです。
髙木優奈の2021年は過酷でした。レギュラーツアーで優勝するか?プロテストに合格しQTで上位の成績を残して来季にかけるか?
しかし無情にも今回のプロテストも1打足りずに不合格でした。
三浦桃香は1999年2月12日生まれで宮崎県の出身です。2019年の3度目のプロテストも失敗してしまいました。
今季前半戦(2019年)の出場資格はQTランキング6位で出場しましたが、予選落ちが多く決勝Rに進出できませんでした。
春先は花粉症の影響で思うようなゴルフができないのかもしれません。リラキングでも上位に残れず7月以降はステップアップで戦うことになるでしょう。
ただ明るいキャラクターでファンの方々から絶大な人気を得ている三浦桃香です。ドライバーの飛距離は280ヤードを誇る飛ばし屋です。魅力ですね。
⇒三浦桃香のプロテスト。2019年3度目のプロテストも不合格。
話題が先行している感がありますが、飛距離を追求するゴルファーは三浦桃香選手のスイングを参考にして下さい。
2020-21年のプロテストは2021年3月以降に延期することになりましたね。
詳細は未定ですが決まりましたら、三浦桃香選手も4回目のプロテストに挑戦してもらいたいですね。
黄金世代の三浦桃香選手がトーナメントで活躍することは女子ゴルフの人気をさらに高めることにつながります。
ファンのためにも頑張ってほしいですね。
4度目で合格しましたね。
札幌市出身で、道内で頭角をあらわし、プロを志して札幌光星高校に入学しました。
山田のコメント
顧問の駒井先生のもとでゴルフをしたいと思い、入学しました。3年間でゴルフの面だけでなく、人としても成長できたので、すごく感謝しています。
高校時代は、同い年の小祝さくら、一学年下の吉本ここね、とともに国体の北海道代表に選ばれた経験を持っています。
高校卒業後から現在まで、ザ・ノースカントリーゴルフクラブの研修生として、キャディの仕事をしながら4度目のプロテストに向けて練習に励む日々を過ごしています。
その中で、若手女子が経験を積む場として昨年発足した「ゼビオグループチャレンジカップ」で優勝しました。
開催日:2020年8月27日(木)
開催場所:ボナリ高原GC(福島県)
優勝:山田彩歩
スコアー:64(-8)8バーディノーボギー(自己ベスト)
※2020年(実施は2021年)のプロテストで合格しました。
いかがですか、女子ゴルフツアーで戦う黄金世代のメンバーでした。
そして女子ゴルフツアーはGOLFTVで中継する試合も増えてきました。渋野選手が復活優勝した「スタンレーレディース」も配信していましたね。
2020年の全米女子オープンは変則的な運営でした。各地の予選会を中止にして世界ランクの基準で156名が参戦しました。
日本女子ゴルフ界からは19名のプロゴルファーが参戦しました。その内、黄金世代は8名でした。
そして黄金世代の8名から4名が決勝進出しています。
3日目のピンの位置が非常に難しくアンダーパーで周った選手はわずか2名でした。
(Ji yeong Kimが4アンダー、R.ヘランが1アンダー)
それだけ難しいセッティングの中で渋野日向子の4アンダー単独首位は立派です。
決勝進出。
河本結プロと高橋彩華プロはカットラインの3オーバーでホールアウトしました。両人ともカットラインは知っていたのでしょう。ホットした笑顔がとても素敵でした。
以下予選落ち。
原英莉花プロは初日に出遅れました。少し心配ですね。体の不調のニュースはありません。ですので何が原因なのか分かりません。
開催が不透明だった2020年の海外女子メジャー「AIG女子オープン」はギャラリーを入れない無観客で実施すると正式に発表がありました。
AIG女子オープン(全英女子オープン)
黄金世代からは昨年優勝者の資格で渋野日向子プロと世界ランク4位の畑岡奈紗プロは参戦が決定しています。
その他の黄金世代では、昨年1年間の国内賞金ランク5位以内に与えられることが決定し出場決定している選手を除くと、
河本結(出場決定)、小祝さくら(未定)、勝みなみ(出場決定)が繰り上がることになりました。
迷っていた小祝さくらは7月22日に自身のSNSで出場回避する報告がありました。
出場辞退する選手が出たので、原英莉花プロが繰り上がりで出場権を得ましたが出場を見送るようです(7月25日)。
やはり、帰国後の自主隔離など調整の困難さが原因だと思います。
渋野日向子プロ、畑岡奈紗プロ、河本結プロ、勝みなみプロの4名が参戦します。
大会出場の規定
同大会には昨季国内賞金ランキング上位5人(有資格者は除く)までに出場資格が与えられるが、辞退者が出た場合は下位の選手が繰り上がる。
小祝さくらのコメント:引用:ヤッフーニュース
日本のツアー、公式戦に専念することにしました。メジャー大会に出場し活躍することは夢でもあり目標でもあります。
通常よりもJLPGAツアーの試合を休まなくてはならないことや、私にとって地元でもあり、とても大切な大会のニトリレディスに出場できなくなることから、自分の意思で決めました。
現時点では英国から帰国後、14日間の隔離期間を設けることが義務付けられています。
それにより全英翌週に所属先のニトリが開催するホステス大会(8月27日開幕)に出られなくなることが決定的になるので個人的にも良い判断だと思います。
黄金世代の女子ゴルフのメンバーは非常にポテンシャルの高い方達です。そして負けず嫌いです。
お互いを意識しながら技術向上に切磋琢磨しているのです。ライバルが多ければ当然各選手のスキルは向上しますよね。
黄金世代の女子ゴルフのメンバーは、勝みなみや河本結、渋野日向子そして原英莉花の優勝シーンをみて燃えていると思います。
さて、あなたは黄金世代の女子ゴルフメンバーの応援はTV観戦ですか?それともトーナメント会場で応援していますか?
是非是非トーネメント会場に足を運んでいただき、華麗な女子ゴルフのメンバーのプレーを見て下さい。
会場での応援方法は、各選手のドライバースイングを参考にしたい方はティーオフスタンドを朝一番で確保して下さい。
選手も朝一のショットはやはり不安です。その緊張感を共有して下さい。トーネメント会場ならではの空気を楽しんで下さい。
最近、アプローチミスが多いゴルファーはグリーン周りに場所を確保しましょう。
女子ゴルフのメンバーはランニングアプローチでパーセーブを狙います。球のおとし場所と転がりを良く観察しましょう。
パーセーブ率2位の申さん、黄金世代では5位の吉本ひかる選手のアプローチショットを是非参考にして下さい。
いかがでしたか、黄金世代の女子ゴルフのメンバーはそれぞれの個性を活かして一戦、一戦、頑張っていますよね。
是非一度はトーナメント会場に足を運んで観戦して下さい。
エンジョイゴルフ!!黄金世代の女子プロゴルファーを応援しましょう。