ナイスショットは“グリップで決まる”やはりゴルフの基本は人間の体と道具の接点である“グリップ”ですよね。
さて、ゴルフクラブのグリップの種類は、大きく分けて4つの視点で表すことができます。
- 左手の握り方
- 右手と左手の絡ませ方
- 左手の角度
- 左手親指の位置です。
上記はパター以外のグリップですが、パターの握り方は最近は多種にわたっています。参考にして下さい。
ゴルフクラブの握り方。先ずは左手の握り方から。
ゴルフクラブを持つ時は、まず左手から握ります。(右利きのゴルファー)
左手でどのようにゴルフクラブのグリップを持つかというところで、フィンガーグリップか、パームグリップかに分かれます。
ゴルフクラブの握り方。フィンガーグリップか?パームグリップか?
フィンガーグリップは、グリップを指で引っ掛けるように握ります。
パームグリップは、手のひら全体で包み込むようにグリップを握ります。
まあ、簡単に言えば、「指で握るか、手のひらで握るか」の違いですね。
フィンガーグリップは、
-
- 手首を使うことができるので、力強いインパクトができます。
- 器用な指で握るので操作性が良くなります。というのがメリットです。
パームグリップは、
-
- グリップを強く握りやすいので初心者や非力な人は安定感を感じると思います。
- インパクトでの手首の緩みを防ぐので方向性が良くなります。
というのがメリットです。
一般的には、フィンガーグリップが主流ですが、非力な人や初心者はパームグリップの方が合う可能性が高いですね。
代表的なグリップの種類。
左手と右手をどのように絡ませるかというところでいくつか種類があります。
代表的な握り方は、ベースボールグリップ(テンフィンガーグリップ)、インターロッキンググリップオーバーラッピンググリップです。
ベースボールグリップ(テンフィンガーグリップ)
ベースボールグリップ(テンフィンガーグリップ)は、その名の通り、野球でバットを握るときと同じような握り方です。
右手と左手が重ならないのが特徴的です。10本の指で握るのでテンフィンガーグリップとも呼ばれています。
- 初心者でも違和感なくゴルフクラブを握ることができます。
- クラブを操作しやすい。
- 力が入りやすいので、女性やシニアゴルファーがこのグリップに変えると飛距離が伸びることが多い。
などのメリットがあります。ですが、
- 両手の一体感がない。
- 力みやすい。というデメリットもあります。
ベースボールグリップというと、初心者や非力な女性ゴルファー。シニアゴルファーに向いている握り方のイメージが強いですよね。
どちらかというと、主流ではない握り方ですが、プロゴルファーでもベースボールグリップで握っている選手はいます。
結局のところグリップはその人に合っているかどうかというところですね。
インターロッキンググリップ
左手の人さし指と中指の間に右手の小指を絡ませる握り方です。
- オーバーラッピンググリップよりも右手の力を使いやすいので手の小さい人に向いています。
- アームローテーションをしやすい。
というメリットがあります。
しかし、オーバーラッピンググリップと比べると左手主導のスイングがしにくいというデメリットがあります。
一昔前は、インターロッキンググリップは飛距離が出ないという説があったようです。
ですが、バッバ・ワトソン、タイガー・ウッズ、石川遼など多くのプロゴルファーが採用しているグリップです。
バッバ・ワトソンが採用しているグリップが、飛距離が出ないわけがないですよね?
オーバーラッピンググリップ
左手の人さし指と中指の間に右手の小指を重ねる握り方です。
インターロッキングのように絡ませないで左手の上に右手を小指置く形ですね。
左手主導のスイングがしやすいというメリットがあり、右手を使いづらいのでパワーが出にくいというデメリットがあります。
3つの握り方の中でも多くのプロゴルファーもこのグリップです。主流である握り方です。
ゴルフスイングは、右手が邪魔をするというのは、昔からの定説であり、いかに左手主導のスイングをするかがゴルフを上達させるための大きなポイントです。
左手主導のスイングをしやすいという大きなメリットがある握り方です。
ゴルフのグリップ 左手の角度
アドレスをした時の左手の角度によっても弾道が変わってきます。
アドレスをした時に、左手の握りこぶしが何個見えるかで、ウィークグリップ、スクウェアグリップ、フックグリップがあります。
ウィークグリップ
アドレスをした時に、左手の握りこぶしが2個以下しか見えない握り方です。
スライスが出やすい、飛距離が出にくいグリップであると言われています。
スクウェアグリップ
アドレスをした時に、左手の握りこぶしが2個半見える握り方です。
一般的には正しいグリップであり、真っすぐ飛んで飛距離が出やすいグリップであると言われています。
フックグリップ
アドレスをした時に、左手の握りこぶしが3個以上見える握り方です。スライスが出にくく、フックが出やすい握り方です。このように、左手の角度によってボールのつかまりが変わってきます。
スライスが出やすい人は、フックグリップ(ストロング)にしてみるのも良いですし、フックが出やすい人はウィークグリップにしてみるのも良いでしょう。
ゴルフのグリップ、左手親指の位置。ショートサムか?ロングサムか?
左手でクラブを握った時の親指の位置は、クラブに沿って伸ばすのがロングサムという握り方でそれ以外をショートサムと呼んでいます。
ショートサムは、一体感が出やすいというメリットがある一方で、スライスが出やすくなるというデメリットがあり、ゴルフ上級者に多いですね。
ロングサムは、手首が使いやすくなること、ボールがつかまりやすくなるというメリットがある一方で、ショットが左に飛びやすくなるというデメリットがあります。
プロゴルファーのグリップあれこれ。
ゴルフクラブの握り方に正解がないことは、プロゴルファーが様々な握り方でグリップを握っていることが証明しています。
まあ、それでもオーバーラッピングとインターロッキングがほとんどですが。それ以外の握り方をしているプロを紹介します。
勝みなみはベースボールグリップ。
2014年に開催された「KKT杯 バンテリンレディスオープン」で15歳293日という最年少優勝を成し遂げた勝みなみ選手のグリップはこのグリップです。
勝みなみプロが身長153㎝しかないのに230ヤードを軽々と飛ばすのは、力が入りやすいベースボールグリップ(テンフィンガー)で握っているからかもしれませんね。
最近ではNEC軽井沢の最終日最終組で周った後藤未有もベースボールグリップですね。
男子プロでは時松隆光選手などがそうですね。
時松隆光のベースボールグリップの利点
- フェースを真っすぐ動かせて方向性がよくなる。
リストターンを行いフェースの開閉をする動きは、インパクトが点になって方向性がズレやすいのです。
時松プロはフェースを真っすぐ動かす意識だが、ベースボールグリップ、その動きがやりやすいのです。
- 職業病の左手親指を痛めるリスクを軽減
左手親指を伸ばして握るのが一般的ですが、親指に負担がかかりやすいのも事実です。
ここを痛めるゴルファーは多いのです。
時松プロは親指を伸ばさず握るベースボールグリップですので親指への負担はかかりません。
道具の進化で大きな慣性モーメントのドライバーが増えました。
直進安定性の高いヘッドにはベースボールグリップは合っているのかもしれません。
ジョーダン・スピースプロは逆オーバーラッピング、ウィークグリップ
2015年には世界ランキング1位にまでなったジョーダン・スピースは、左手の人さし指を右手の上に乗せる逆オーバーラッピンググリップというかなり変則的なグリップでスイングします。
パターなどでよく使われる握り方ですが、ショットでこの握り方をする人は中々いませんね。
やってみるとわかりますが、逆オーバーラッピングでスイングするとほとんどの人が右にボールが飛ぶと思います。
さらに、ジョーダン・スピースはウィークグリップです。左へのミスに特化したグリップですね。
実際、ジョーダン・スピースが左へミスすることはほとんどないと言われています。
パターのグリップはなぜ種類が多いの?
パターの握り方は、種類が多いですよね。
そして、ほとんどのゴルファーがショットを打つ時とは、違う握り方でパターを握ります。
プロゴルファーを見ていても、同じ握り方をしている人は少ないのではないかと思います。
そして、ショットの握り方と違い、「こう握りなさい」という細かなルールも少ないですね。
- 逆オーバーラッピンググリップ
- クロスハンドグリップ
- クロ―グリップ
- アームロックグリップ
- プレイヤーグリップ、などがありますね。
さらに、これらを組み合わせた握り方もあります。
通常のショットでは、方向性と飛距離が出やすい握り方をしますが、パターに関しては飛距離はいりません。
重要なことは、「距離感」と「方向性」です。
「いかに、真っすぐ狙ったところに打てて、距離感が出せるか」が重要ですから、ほとんどのゴルファーがショットとは違う握り方をします。
なぜなら、距離感というのは感覚的な面が大きいからです。
昔から、多くのゴルファーが自分の感覚的にイメージが出やすい握り方を探してきたからこそ、多くの種類の握り方が発明されてきたのではないでしょうか。
まとめ。
ゴルフクラブのグリップはゴルフのスイングにおいて非常に重要な要素です。
特にパターのグリップを少し変えるだけで、飛距離や方向性が劇的に良くなることってありますよね。
スイングを変えることは、難しく、結果が出にくいですが、パターグリップを変えることで結果が出やすいのでスランプに陥ったら変えてみると良いでしょう。
グリップの握り方は多くありますが、正解はありません。自分に合ったグリップの握り方を探すことが重要ですね。
例えば、ショットにおいて、スライスが出やすい傾向があるならスライス改善に効果があるフックグリップやオーバーラッピングを試してみるのもよいでしょう。
パターにおいて引っかけのミスが多ければ、クロスハンドグリップやクロウグリップにしてみるなどいろいろと試してみると良いかと思います。
今回はゴルファーのグリップについて紹介しました。あなたのゴルフライフの一助になれば幸いです。
コメント
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英語学習ひろば管理人様
コメントありがとうございます。素晴らしい調査結果ですね。
ゴルフ上達の秘訣は練習量なんですが、当然質も重要ですよね。
先週、女子の2021年初戦で優勝した小祝さくらの練習量もコーチからの指導の質もトップクラスです。
ありがとうございます。この記事をどのように活かせるかを考えてみます。
掲載した時はお知らせいたします。今後ともよろしくお願いします。