販売員が初心者におすすすめする中古ゴルフクラブのドライバーとアイアンを紹介します。
ゴルフを始めて1年くらいたつと、飛ぶけどスライスばかりとか、それを嫌がって手首を返へして左に曲がってしまったりといった悩みが出てくると思います。
それはもしかしたら、スイングよりも、使っているゴルフクラブが合っていないのかもしれません。
そこで、どのゴルフクラブが自分に合うのかを見つけましょう。
チェック方法はテレビ中継や雑誌などでよく目にする女子ゴルフでいち早くやさしいクラブを使い始めた選手を参考にして下さい。
ヘッドスピードが速く、300ヤード前後飛ばす男子プロは参考にしないほうが良いと思います。
(もちろんあなたがアスリートでプロ並みのHSがあるゴルファーは別です)
小柄で、一般男子とそれほど変わらないヘッドスピードでも240~250ヤード飛ばす女子ゴルフの選手たちから学ぶことは沢山あります。
先ずは人気と実力が伴った3人の女子プロゴルファーを例にあげて初心者におススメの中古ドライバーを紹介します。
販売員AVANCIAがおススメする中古ドライバー3点は、渋野日向子プロが契約しているピンの「G410SFT」。
次に河本結プロはじめ契約フリーでも使用者が多いキャロウェイの「マーベリックMAX」。
そしてイ・ボミプロが以前使用していたホンマの「BeZEAL535」です。
まずは数あるゴルフクラブメーカーを大別すると「やさしいクラブ作りから始めたメーカー」と、
「プロ、上級者向けのクラブ作りから始めたメーカー」とに分かれます。
当然、やさしいクラブ作りから始めたメーカーの方が、より多くの一般ゴルファーのやさしく「まっすぐ飛ばしたい」「もっと遠くへ飛ばしたい」という要望をくみ取って設計しています。
ですので、大きく期待を外すことがありません。
従って、100を切るまではやさしいドライバーでフェアウェイキープの気持ち良さを実感するのが上達への近道だと思います。
米国メーカーのピン、キャロウェイは創業以来やさしいクラブ作りを続けているメーカーです。
ホンマは「ツアーワールド」というプロ、上級者向けのシリーズを持ちながらも、がらりと特徴を変えた「BeZEAL」、
そして「T//WORLD GS」など、ゴルフが上手くなりたいという初級・中級者向けのシリーズも展開しています。
ピン「G410SFT」、キャロウェイ「マーベリックMAX」、ホンマ「BeZEAL535」の3本に共通していることは、
「ヘッドが返りやすい」のと、「重心位置が低い」ということです。
ヘッドが返りやすいとは、クラブのシャフトを軸にして、ヘッドがくるりと回りやすいことを意味しています。
ヘッドがくるりと回るとフェースが開いて閉じる動きをしますので、ボールがつかまりまっすぐ飛びます。
また、ヘッドの重心が低いということは、ボールを後ろから上に向かって打ち上げる動きをヘッドがしてくれます。
ですので自分でボールを上げようとしなくても、高弾道のボールが打ちやすくなっているといえます。
従って、自分で操作しなくても、クラブがボールを捉まえて遠くに飛ばす動きをしてくれますので、結果的にやさしいクラブといえるわけです。
ピンG410は、「G410PLUS、G410LST、G410SFT」と性格が異なる3兄弟の展開で2018年に発売されました。
2020年にG425というニューモデルが発売され、旧モデルとなりましたが、いまだに多くのファンがいます。
現役で使用しているゴルファーも多くいます。
中でも「G410SFT」はボールをまっすぐ飛ばすことに特化した設計が施されており、
やさしさもあって中古市場でも品薄状態ですので、中古ショップで見つけたら即購入した方が良いと思います。
シャフトは純正のシャフトがベストマッチですので、量販店や専門店でリシャフトの有無やシャフト名も明記していますので、チェックして下さい。
キャロウェイ「マーベリックMAX」は2020年に発売された、「マーベリック」シリーズの1機種です。
マーベリック・サブゼロ、マーベリックの2機種にやや遅れて発売されたマーベリックMAXは、高弾道でまっすぐ飛ばすことに特化したドライバーです。
エピックでおなじみ、人工知能が設計したフェースや、ヘッド内部を上下に繋げてインパクト時のヘッドのたわみを抑制して推進力に転換するジェイルブレイクなど、キャロウェイの先端テクノロジーも搭載されたモデルです。
マーベリックはマーベリック、マーベリックサブゼロが低スピンでボール初速を上げて飛ばすことに主眼をおいて開発されました。
ですが、より幅広いユーザーを取り込むべくマーベリックMAXを投入したという背景もあり、スポーツ経験者などある程度の力があるゴルファーならやさしくまっすぐ飛ばせるドライバーになっています。
2021年のエピックSPEEDシリーズの新発売によって、中古市場へも出回るようになりました。
年代を選ばず人気のキャロウェイブランドを試す良い機会ですよ。量販店や専門店で探してみて下さい。
ホンマ「BeZEAL535」は2017年に発売された、そのものずばり「力はあるが球筋がまだ安定しないゴルファー」をメインターゲットにすえたモデルです。
イボミプロも2018年に使用していました。
名門ホンマゴルフらしい端正なヘッド形状に、さらなる低重心化と、大きい重心アングルを加えた「ヘッドが返りやすい」ドライバーになっています。
また、ホンマのクラブ全般に言えることですが、ホンマの自社製シャフトの出来がすごく良いのです。
ゴルフクラブのシャフトは、薄いカーボンシートを何層も鉄製の丸棒状の芯に巻き付けて高温で焼いて作りますが、
カーボンシートの巻きはじめと巻き終わりはどうしても重なりますので製品化するとそこだけ硬くなります。
その硬い部分がどこに位置するかでシャフトのしなり具合に微妙に影響を与えます。
ホンマはそのスパインアングルが、すべてのクラブでシャフトの真後ろにくるように統一しています。
従って、どのクラブで打っても同じ振り心地になるのです。
「BeZEAL535」は発売から4年が経過して、中古市場でも2万円を切る価格のものもあります。
ですから、発売当時の「もう、100なんて打たないで」というキャッチコピーの通り、初心者にはコストパフォーマンスが高いドライバーになります。
今でも人気ですし本間ゴルフのオンラインでは品切れの時もありました。
以上、販売員が初心者におススメする中古ドライバーを3本紹介しました。
ただし、初心者が中古クラブを購入する際にはクラブの商品名だけではなく、シャフトの種類を必ずチェックしてください。
ゴルフクラブはシャフトによってその性格が大きく変わることがあります。
約1メートルの長さのシャフトの、どの部分がしなるのか?
大きく分けるとグリップ側がクイッとしなる「手元調子」、全体にしなる「中調子」、ヘッド側がしなる「先調子」の3種類に分けられます。
シャフトの調子は自分のスイングのタイプ、特徴によって合う、合わないがはっきり出ますので、100切りに向かって練習している段階ではどれが合うのか知るのは困難です。
ですので、まずは万人向けに作られた「純正シャフト」が装着されているドライバーを必ず選んで下さい。
ゴルフクラブを選ぶとなると、まずはドライバーに目がいきがちです。
しかし、18ホールのうちでドライバーを使用するのは基本的にパー3の4ホールをのぞいて14回、クラブ使用率でいえば、パターに次いで多いのは、ウェッジを含むアイアンです。
14回のドライバーショットはとりあえずフェアウェイをキープできればオッケーです。
しかしアイアンはグリーンに近付くほど狙いどころやショットの精度が要求されるからこそ、自分に合ったアイアンを選んでプレーすることがスコアを縮めることでは大切です。
そこで、アベレージゴルファー(初心者)が疑問に思うアイアンの種類や構造についてお答えすると同時にアベレージプレーヤーの能力を引き出してくれそうなアイアンを紹介します。
アイアンのシャフトは薄く強靭な金属シートを巻いて棒状にしたスティールシャフトと、炭素繊維を巻いて棒状にしたカーボンシャフトとに分かれます。
スティールシャフトはカーボンよりも重いのでタイミングが取りやすく、粘るようにしなるのが特徴です。
ターゲットに向けてボールをコントロールしやすいことからプロや上級者の使用率が高い理由です。
一方でカーボンシャフトは軽く、弾くようにしなりますので、力がなくても飛距離を稼ぎやすいのが特徴になります。
しかし、最近では軽いスティールシャフトや重いカーボンシャフトも登場してきておりその差は徐々に縮まってきています。
アベレージゴルファー(初心者)でも過去にスポーツ経験があり、筋力や体力がある人なら、重さがあって、タイミングを取りやすいスティールシャフトを迷わずおススメします。
女性や年配の人など、やや体力、筋力に自信がない人はカーボンシャフトで弾きを利用してボールを飛ばすのがスコアを縮める近道になります。
中古アイアンを選ぶ際にまず気を付けたいことの1番目は、一応の目安として7番アイアンが、ドライバーの重量よりも50~70グラム程度重たいものを選ぶことです。
これは「フロー」といって「最も長くて軽いドライバー」から「最も短くて重たいウェッジ」までの13本をどれも同じタイミングで振れるように長さと重さのバランスを管理することをいいます。
このフローが取れていれば、ドライバーからウェッジまで同じタイミングで振ることが出来ることになるからです。
「ドライバーは当たるのに、アイアンが全然ダメ」とか「なぜか3番ウッドだけ上手く打てない」といった悩みのほとんどがこのフローが狂っていることに起因しています。
ですので、このフローはクラブ選びの際には常に意識して欲しいと思います。
次にアイアンのヘッドについてですが、形状の違いから「マッスルバック」と「キャビティバック」とに区分されます。
マッスルバックとは焼けた銑鉄をヘッドの型に入れたあと、叩いて内部を密にする鍛造によって作られた、全体が薄く重心位置も高めのヘッドです。
柔らかい打感と、しっかりボールの下にヘッドを入れて打てる「上級者に好まれるアイアン」です。
一方、キャビティバックとはヘッドの後方の、下の部分が厚くなったヘッドで、ソールも同様に幅広く作られています。
ですので、重心位置も低くなり、払い打ってもボールを捉まえて飛ばしてくれるやさしいヘッドです。
いまはキャビティバックがアイアンの主流となり、アベレージゴルファーから女子プロまで好んで使われています。
さらに、ドライバーの飛距離が伸びるにつれて、アイアンにも飛距離が求められるようになってきました。
そこで考え出されたのが、キャビティバックの後方の盛り上がりをトウからヒールにかけて削り取ることで、あたかもキャビティ部分にポケットを造ったような構造のヘッドが誕生しました。
ヘッドを輪切りにすると、断面がアルファベットのL字型になっています。これが「ポケットキャビティ」です。
こうすることで、さらなる低重心化によりボールを上げやすくなり、相対的にフェースが薄くなったことで反発力が高まり、飛距離も出るようになりました。
最近ではこのポケット部分にウレタンや特殊なゴムを埋め込むことで柔らかい打感を得られるものもあります。
以上のことからアベレージゴルファー(初心者)にとってふさわしいアイアンとはキャビティバックアイアンか、ポケットキャビティアイアンということが言えるわけです。
ここ数年のゴルフクラブの傾向は、ドライバーもアイアンも、「プロも使えるやさしいクラブ」がキーワードになっています。
徐々にプロ用、アマチュア用という棲み分けがなくなってきているように思います。
特にアベレージゴルファー(初心者)とはヘッドスピードもそれほど変わらない、女子プロゴルファーの使用クラブが目安になるように思います。
そこで、アベレージゴルファーもクラブの恩恵にあずかれて、なおかつカッコいいアイアンを3機種ほど紹介します。
外ブラ御三家の一角をなすテーラーメイド。
ゼクシオが確立させた「プレミアム」カテゴリーに参入するために立ち上げた「グローレ」ブランドから2018年に発売されたキャビティバックアイアンです。
アスリート系のクラブのイメージが強いテーラーメイドですが、この「Mグローレ」はやさしく飛ばせるをモットーにしたシリーズになります。
このMグローレアイアンも、大き目のヘッドとオフセット、厚いトップラインで見た目からもやさしそうなイメージを受けます。
ヘッド後方(フェース裏側)のキャビティ部分に衝撃吸収材を入れてありますので弾きを感じながら打感も柔らかい、ポケットキャビティのカテゴリーに近いアイアンです。
ソールに入ったスリット、ヘッドの上下をつないで反発力を高めたリブコア構造など、ボールのインパクト時の潰れが戻る反発力をフェースの広いエリアで前方への推進力に転換することに特化した「芯が広い飛び系アイアン」です。
ヘッド全体のマットな質感が高級感を感じさせ、バックフェースにも安っぽさがないのでカッコいいアイアンですよ。
ダンロップが誇る日本を代表するブランドとなった「ゼクシオ」
登場以来20年にわたって国内売上首位をキープする、「次もゼクシオ」という一途なユーザーが多いことでも有名な、キャロウェイに範をとった国産の元祖「やさしいアイアン」です。
2019年に11代目のアイアンがやさしさに飛距離を加えて「ゼクシオイレブン」として登場しました。
大きめのヘッドと厚めのトップライン、トウ側が丸く日本人好みの形状になっています。
ポケットキャビティの、ポケットの内部にさらに細く深い溝を設けることで反発力を向上させ、クラブの下側でヒットしてもトップせずボールが上がる構造になっています。
ドロー、フェード、ボールの高低の打ち分けなど操作性はイマイチながら、「まっすぐ遠くへ飛ぶ」ことにかけては秀逸なアイアンです。
現行モデルですので中古市場では数が少ないですが、直進性(方向性)重視であれば1代前のゼクシオテンもターゲットに入ってくると思います。
外ブラ御三家から、テーラーメイドと常に革新技術でライバル関係にあるキャロウェイがエントリーしました。
キャロウェイには「APEX」というプロ、中上級者向けの看板アイアンがありますが、ここでは2018年発売のローグスターアイアンを紹介します。
大きめのヘッドと強めのオフセット、ネック側を低く、トウ側を高くしたことでつかまりの良さ(やさしさ)を見た目から感じさせてくれる形状です。
ヘッド後方のキャビティ部分をトウ側とヘッド側に振り分け、センター部分を薄くしています。
これはキャロウェイの名器「ビッグバーサ」以来の伝統である低重心化しながらも有効打点エリアを広げるための設計である、「ノッチウエイティングシステム」を踏襲しています。
また、フェース裏側にウレタンマイクロスフィアという、ウレタンのシートの中に超微細な気泡を封じ込めたことでインパクト時の衝撃を吸収するシートを貼り付けたことで手に硬い打感が残りません。
フェースをヘッドの周辺部まで広げることで反発力が高まる「360度カップフェース」構造になっていますので、「気持ちよく飛ばせる」
7番アイアンでロフト26度という超ストロングロフトはまさにローグ(常識はずれの意)と呼ぶに相応しいアイアンですよ。
いかがでしたか?毎日ゴルファーさんと接している販売員がおすすめする中古ドライバー。
そして、「アベレージゴルファーでも使える中・上級モデル」「カッコよくて先端機能搭載」「やさしくまっすぐ飛ばせる」をキーワードに中古アイアンを紹介しました。
上記3モデルとも7番アイアンが、以前なら3番、4番アイアンのロフト角になっています。
しかもやさしく打てることにアイアンの進化を感じます。是非、ゴルフパートナー店頭で試打してみて下さい。