後藤未有の2019年のプロテストは不合格でしたが、2度目の2020年は茨城県で行われ最終プロテストで単独6位の成績で見事合格しました。
QT(予選会)は64位の成績ですので2020-21年は主催者推薦など数少ないチャンスを活かさないとなりません。
そして、2020年の開幕戦「アース・モンダミンカップ」は4オーバーで予選落ちでした。
ですが、1ヶ月半ぶりに向かえた「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」では最終日最終組に後藤未有の姿を見る事ができました。
コロナ禍で延期となっていた2020年度の最終プロテストが始まり、後藤未有の1Rは66をマークし、首位発進しました。
最終日は69で回り単独6位で2020年プロテストは合格しました。
最終プロテスト:引用:JLPGA
4日間、72ホールのストロークプレーで行われる。54ホール終了時点で80位タイまで、または20位に8打差の選手のうち、いずれか多い方が最終ラウンドに進出。20位タイまでが合格となり、入会式は26日に行われる。合格者の21年JLPGAツアー推薦回数の上限は4試合とする。
他のプラチナ世代プロテスト合格者一覧はこちら
⇒プラチナ(ミレニアム)世代の女子ゴルフメンバーのプロテスト合格年。
最終日は最終組。やはりプレシャーに負けてしまったのか?この経験を活かして次の試合で頑張って欲しいです。
スタートの1番はバーディ発進でしたが、アウトは2バーディー3ボギーの1オーバーで周り、折り返しのインに入ってもバーディ数は1つで2ボギーと振るわないスコアーでした。
後藤の2STラウンドは6バーディー、ノーボギーの66をマークし、通算8アンダーとして26位から首位に急浮上しました。
今大会は主催者推薦での出場ですが、出場2戦目のシンデレラ初Vを期待しましょう。
後藤未有のコメント
安定したプレーができていたし、パッティングもアース・モンダミン杯の後から変わったんです。
最終日最終組のプレッシャーに勝つことができるのか?それとも見えない力に負けてしまうのか?
2日目のインタビューではプレシャーは必ずあります。
「優勝を意識していく。弱気なことは言っていられません。重圧から逃げたくない」とコメントしていました。
2019年の最終プロテストは岡山県のJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部で11月 5日(火) ~ 11月 8日(金)に行われました。
制度変更もありプロテスト合格者だけがQTの受験資格を得る事ができるので非常に倍率の高いテストになりました。
後藤未有の2019プロテストは合格ラインに1打及ばずの不合格で終わりました。
21名の合格ラインのスコアは289の1オーバーでした。後藤未有のスコアーは290の2オーバーでした。
ですので「1打不足の不合格」でしたので悔やんでも悔やみ切れないプロテストであったと思います。
ただ、合格ラインから2打差以内の選手には、予選会の出場権が与えられるため、2020-21年のツアー出場への望みは繋がったので良かったと思います。
最終予選会の成績は64位でした。
ですので、レギュラーツアーの出場は少し厳しいですが、出場選手が不確実ですので可能性のある大会で頑張ってほしいですね。
ステップアップツアーへの出場権は獲得できました。
最近の女子ゴルファーの傾向である若年化は後藤未有にも当てはまります。後藤未有が初めてゴルフクラブを手にしたのは4歳でした。
ゴルフに目覚めたきっかけはとてもユニークです。
小児ぜん息で入院していた時があって、宮里藍がコマーシャルに出ている姿を目にしたのがきっかけだったと言います。
宮里藍がプロゴルファーだと知り、後藤美有もゴルフをしたいと思ったようです。
退院後はゴルフスクールに通いました。
そして、桜美ゴルフハウスで篠塚武久氏にゴルフを教わりました。篠塚武久氏は男子プロの時松隆晃の師匠でもあります。
勝みなみのグリップである「10フィンガーグリップ」の提唱者でもあるのです。
野球のバットを握るようにゴルフクラブを握るスタイルだが、後藤未有は今でもそのグリップで戦っています。
福岡出身の後藤未有はレベルの高い九州で腕を磨いただけあり、小学5年のときにはすでに全国大会で上位に入る活躍を見せていました。
中学時代はアジアジュニア親善ゴルフ大会。オールジャパンアマチュアレディス、ジャカルタワールドジュニアなどで優勝を飾り、高校は名門・沖学園に進学しました。
高校1年生からレギュラーとして活躍し、高校2年生の全国高校ゴルフ選手権では個人戦で2位に入るなど素晴らしい成績を残しています。
出典:https://news.golfdigest.co.jp/photo/detail/?search=%E5%BE%8C%E8%97%A4%E6%9C%AA%E6%9C%89&imageId=198272
※優勝:ユ・ソヨン(右)
そして、後藤未有の知名度が一気に上がったのは、高校3年生の2018年千葉県の千葉カントリークラブ 野田コースで行われた「日本女子オープン」に出場した時です。
この年(2018年)、後藤未有は九州女子アマで2度目の優勝を飾り、日本女子アマでも7位に入るなど後藤のゴルフは好調でした。
2日目は67のスコアーでした。その時点では首位と3打差の5位タイにつけたことで、畑岡奈紗に続く史上2人目のアマチュア優勝を飾るかと注目が集まりました。
しかし、3日目と最終日は73、73でトータル284の4アンダーの8位タイで日本女子オープンを終えました。
同じプラチナ世代でジュニアから一緒に戦ってきた古江彩佳や安田 祐香、澁澤 莉絵留、西村 優菜などの選手より上位でフィニッシュしローアマのタイトルを手にしました。
この結果は後藤未有の直近の経験が功を成したのです。
それは、日本女子オープンの前週はスコットランドへ遠征していました。
スコットランドですから想像はつくと思いますが、あまりにもひどい天候とハードなコースセッティングに悩まされ自分のゴルフができなかったそうです。
それでも、必死に4日間戦い抜いたおかげで、本来なら厳しいはずの日本女子オープンのコースセッティングがやさしく感じられた結果でした。
決勝ラウンドではスコアを伸ばせませんでしたが、それでも8位タイに踏み止まり、見事ローアマ獲得に成功したのです。
後藤のコメント:引用:ヤッフーニュース
プロテストを最終から受けることができるので、ローアマは狙っていました。
ただ、本音を言えば、優勝するチャンスがあっただけに、この順位で終えたことは悔しいですけどね。
2020-21年はステップで戦うことになると思います。先ずは河本結プロを目標にステップで賞金女王を目指すでしょう。
その後、レギュラーツアーに参戦しツアー優勝とシードを獲得し賞金女王も狙ってやがて米女子ツアー挑戦をしていくと思います。
後藤未有は2000年生まれでプラチナ世代のゴルファーです。ムードメーカーで、ゴルフスタイルは超攻撃的だと言う後藤未有。
ピンをバンバン狙っていきますが、バンバンスコアを落とすこともあるんです
と、自己分析もできているので、その安定性をどのように補っていくか?が課題ですだが、
調子の波に乗ったときの強さはあるのでその魅力は失わないでほしいですね。
2回目のプロテストに合格しプラチナ世代を代表する選手になると思います。
若い世代の選手が続々と誕生する日本の女子ゴルフ界ですが、強い選手は望みを高く持って世界へ挑戦してほしいですね。その可能性を感じる後藤未有のゴルフです。
応援しましょう。プラチナ世代の後藤未有を!