竹田麗央(りお)の初優勝のクラブセッティング2024を紹介します。
2021年最終プロテストの4日間を通算イーブンパーでまとめ5位で合格した竹田麗央(りお)。
いまや女子ゴルフ王国ともよばれる熊本県からまた一人プロゴルファーが誕生して3年目の春。竹田麗央(りお)は地元で初優勝しました。
叔母は1993年、94年の賞金女王で「元祖天才少女」と呼ばれたの平瀬真由美。母は女子プロゴルフファーの平瀬哲子です。
さて、パッティングのパット数は記録していますよね。プロはスタッツの平均パット数で調子を判断しますよね。
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もし3パットが多くなったら、エースパターの替え時です。スコアメイクはパターから!!
尚、試合会場の練習グリーンはパッティングノウハウが満載。プロのパター選びからパッティング練習まで目が離せません。
2024年7戦目の「KKT杯バンテリンレディスオープン」で初優勝した「竹田麗央」。
5アンダーの3位タイでスタートし3バーディ、1ボギー「70」の通算7アンダーとし、3打差の首位でスタートした岩井明愛を逆転しました。
プロ3年目で今シーズン4回目の最終日、最終組で回る竹田麗央の優勝への1ページは地元・熊本で飾りました。
そして、2024年11月時点ですでに8勝しています。
さて、クラブ構成は2022年から変わらずダンロップとクラブ契約です。現在発売している中で最新クラブを使用しています。
飛ばし屋「竹田麗央」が選んだドライバーは…。
ドライバーはダンロップ スリクソン「ZX7 Mk II LS プロト」を使用しています。プロトですので一般売りはありません。
「スリクソンZXシリーズ」の各モデルから形状・打感・振り心地で気に入り、且つ最も飛距離が出たのが、市販していない「ZX7 LS」でした。
ZX7のロースピン(LS)のフォルムは小ぶりに見えます。シャフトは女子プロではほとんどいないXフレックスを挿しています。
竹田麗央の持ち球はフェードです。
ヘッドスピードが十分にあり、高弾道で落ち際から右に流れるフェードが持ち球の竹田にぴったりのドライバーですね。
ロフトは8.5度のヘッドを9.5度に寝かせて使っています。
下記は「ZX7 Mk II」 です。(LSではありません)2022年に発売しました。ハードヒッター向きのドライバーですね。
竹田の角型パター評価。
ショートパットでフェースが向いているところがツノ型ヘッドは分かりやすい点がいいですね。
あと、ヘッドの座りもいいです。だから、気に入っています。(大型ヘッドのモデルよりも)今の重心深度のヘッドの方が気に入っていますね。
それとインサートはどちらかといえば柔らかい方が好きなんです。
出典:https://news.golfdigest.co.jp/photo/detail/?search=%E7%AB%B9%E7%94%B0%E9%BA%97%E5%A4%AE&imageId=357292
パターは「オデッセイAi-ONE #7 S」ショートスラントネックタイプを使用しています。
オデッセイの担当者の評価は。
ソール後方が大きいネオマレット形状では、ヘッドが大きすぎてカップに対してスクエアに構えることが難しいのだろう。
ヘッドが大きければ自分で操作もしづらい。それに対して竹田のツノ型パターは適度な操作性があり、アライメントラインが平行に3本入っているのでスクエアに構えやすいのだ。
ゴルフクラブ設計は既にAI設計が主流になっています。その中でパターも遂にその設計が始り画期的なモデルが誕生しています。
オフセンターも芯に変える画期的モデルです。
パッティングの難点の1つに、オフセンターヒット時にボールスピードが落ちてしまうと言われていました。
芯で打たないと想定する距離がずれてします。芯から打点が1cmずれると、約20%もロスするとされています。
そこでAIが生み出したのが、複雑な隆起を背面に備えた、まったく新しいインサートでした。
「Ai-ONEパター」は、転がりのロスを約5%にまで抑制できています。
使用プロからの声で、すべてをスチールでつくり上げた新開発の「STROKE LAB 90シャフト」にも要注目してください。
また、重心深度がマレット型でもツノ型ヘッドは深すぎないのも特徴の一つです。
重心深度が深過ぎるとテークバックする際に、フェース面がブレる可能性があります。重心度が深すぎないツノ型形状だとスクエアにヘッドを戻しやすいんです。
パットに悩むゴルファーは竹田選手が使用するAi-ONEパターをぜひトライしてみてはいかがでしょうか。
ボールはスリクソン Z-STARを使用しています。
母と叔母と2人の女子プロゴルファー、しかも叔母は2度の賞金女王に輝き「元祖つよかわプロ」とよばれる実力者でした。
ですから、ゴルフが身近にあった竹田麗央も6歳から競技を始めています。
2021年の日本女子オープンではローアマに輝きました。平均飛距離250ヤード超のパワーを武器とするアグレッシブなゴルフです。
クラブは地元の九州でサポートを受けやすいダンロップスリクソンシリーズを使用しています。
2020年発売のスリクソンにはZⅩ5、ZⅩ7という、2タイプのモデルが用意されています。
竹田が選んだのはスリクソンZX-5です。
小ぶりなヘッドながら慣性モーメントを高めてミスに強く直進性最優先のZⅩ5、ミスに強く、操作性ももたせたZⅩ7という性格付けがされています。
平均飛距離250~260ヤードを記録する飛ばし屋の竹田はZⅩ5を使用しています。
深い捻転と腰のキレでとばす、基本に忠実なスイングの持ち主であり、母の教えでもある「振り切る」ことを常に心がけています。
ただ、竹田はおそらく、ヘッド後方が張り出した大きいヘッドには違和感や苦手意識があるのではないでしょうか。
竹田にはZⅩ5のオーソドックスな洋ナシ型の小ぶりなヘッドが安心感を持てるのだろうと思います。
アイアンに関しては、5番アイアンはZX5。
6番からピッチングはZⅩ7という、やさしいロングアイアンと性格に飛距離を刻めるショートアイアンという、プロの間でも積極的に取り入れている組み合わせです。
ZⅩ5はバックフェースのフェース周辺に溝を作り、フェースのたわみを大きくすることで反発力を高めた飛び系のキャビティバックアイアンです。
やや厚めのソールとトウ側に重みをもたせて必要以上のフェースの返りすぎを防ぎながら抜けの良さももつ、やさしく飛ばせるアイアンです。
一方のZⅩ7はプロ・上級者好みの軟鉄鍛造のオーソドックスなキャビティバックアイアンです。
打点エリアの裏側を肉厚にして軟鉄独特の柔らかい打感をもつ、操作性重視のアイアンです。
おそらく150ヤード以内の精度を追求した結果、飛び過ぎないことから選んだものと思われます。
ウェッジはアイアンからの流れを考えて、ショートアイアンとは構えた形状に違和感がないクリーブランドを選んでいます。
ティアドロップとよばれる、オーソドックスな形状ながら晴天や雨天、ラフからでもフェアウェイからでもゴルファーが必要なだけスピンが得られる事を目的にしたクリーブランドのウェッジはアマチュアにも人気のウェッジです。
小さいころから使い慣れているウェッジだと思われます。
パターはヨネックスイーゾーン パター TP-S600を使用しています。
ほぼスクエアのネオマレットタイプのパターですが、特徴的なのはヘッドにカップと同じ大きさの半円形のプリントが施されている事です。
このプリントによってカップのイメージが湧きやすく、従って1メートル以内のパットが入る確率が上がるというものです。
また、ヘッドのトウ側とヒール側両側面4箇所のウェイトビスを交換することで重心と打ち出し方向の微調整が可能になる機能も搭載されています。
やはり1メートル以内のパットの重要性を知り尽くした母親と叔母の影響を受けたパターのチョイスだといえるでしょう。
多くのプロが使用するスリクソンZスターXVに比べて少し柔らかいのがスリクソンZスターです。
重要なのはコアをいかに潰せるかにありますので、平均的なヘッドスピードの竹田はZスターを選んだのだと思います。
身体全体を使った躍動感あふれるスイングはオーソドックスですが、女子プロトップクラスの飛距離が魅力的な竹田麗央です。
笹生優花選手との飛距離争い、そして女子プロ界も飛距離争いの到来を予感させる新星の誕生です。
その新生が3年目で初優勝しました。今後の活躍に期待しましょう。
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