ダンロップゴルフのドライバーの選び方です。初心者でも使えるドライバー「スリクソンZX」は2020年に発売しました。
女子ゴルフでは小祝さくらプロがフェアウエイウッドをZXにして2020年「ゴルフ5レディス」で優勝しました。
そして、スリクソンZXの後継機種として「ZX MkII」が2022年11月19日発売しました。
「ZX MkII」シリーズのドライバーには、「5」と「7」があり、ゴルファーに合わせて特性を変えて設計されています。
前作では、「ZX5」と「ZX7」の各1モデルですが、今作では「5」が2モデル、「7」が1モデルです。
ZXとの違いはクラウンの素材を「カーボンからフルチタン構造」に変更しています。
異素材の接合部分がエネルギー伝達の妨げとなることに注目し、単一素材を採用することで最適な重量設計を実現しました。
スリクソンのメインテクノロジーは「リバウンドフレーム」
「リバウンドフレーム」とは、「剛性の低いたわむエリア」と、「剛性の高い受け止めるエリア」を交互に配置。
そうすることで、大きなたわみを生み出し、高いボール初速を生み出すダンロップの技術です。
ZXから搭載されていましたが、ZX MkIIではクラウンにチタンを採用することで、よりスムーズなヘッドのたわみを生み出しました。
インパクト時のヘッド全体のたわみを大きくし、反発性能と高反発エリアの向上、高初速によるさらなる飛びを生みだしています。
ZX5 MkIIドライバーはソール後方に1カ所のウェイトを設置。
つかまりが良く「やさしさと飛距離」を両立させたスタンダードなポジションに位置するモデルです。
山下選手が2023年12戦目「ブリヂストンレディス」で使用し優勝しました。
⇒山下美夢有(みゆう)”8勝目”のクラブセッティング2023。
ZX5 Mk II LSはソールのフェース寄りにウェイトを設置。「ZX5 Mk II」よりも重心を浅く低くすることで、低スピンで風に負けない強い弾道を生みます。
ZX7 Mk IIはソール後方のトウとヒール側の2カ所にウェイトが設置。操作性に優れたモデルです。
前作「ZX7」に比べてシャローバック度合いを軽減し、ドロー・フェードヒッター問わず弾道をイメージしやすくなっています。
米ツアーで活躍している勝みなみ選手や畑岡奈紗選手が使用しています。
女子ゴルフの選手たちが使い始めて2020年に話題になったスリクソンZⅩ5、ZⅩ7をご紹介します。
スリクソンはダンロップの世界展開ブランドに位置付けられておりますが、ドライバーの高反発規制への対応では安全値を取り過ぎてしまいました。
さらに兄弟ブランドのゼクシオとの差別化にこだわったため、
プロでもやさしいクラブを使用するという流れに乗れず外資系をはじめとしたライバル社とは「飛距離」で差がついてしまいました。
国内ではゼクシオが看板ブランドとなるなど不遇な立場に置かれていました。
そんな状況を打破すべく2018年「ゼロ・スリクソン」と銘打ち、まったく新しい発想でクラブ作りに取り組みました。
カーボンクラウンを採用して低重心化と余剰重量の捻出による最適な重量配分に、ゼクシオの飛びの要素を盛り込むなどして誕生したのが「直進性を重視」したスリクソンZ585で、
「操作性を重視」したスリクソンZ785でした。
それから2年、国内外のプロによるヒューマンテストを繰り返して生まれたのがスリクソンZⅩ5と、
スリクソンZ585はゼクシオに近いやさしさがあったのですが、このZX5は完全にアスリートモデルで操作性が抜群です。
方向性、球筋を調整しやすいので昔のスリクソンという雰囲気です。姉弟モデルのZX7は双子の兄弟モデルです。
ZⅩシリーズは前作で一定の評価を得たカーボンクラウン採用のコンポジットヘッドを継承した上に「REBOUND FRAME」という新機能を搭載しました。
これはフェースをカップ構造にして一体化してソールとクラウンまで被せるような仕組みとすることでたわみの支点がボディ側(後方)にくるのでより大きくたわむようになりました。
その間の剛性を高いエリアと低いエリアと交互に4層にした構造をいいます。
これにより反発エリアの拡大と高初速を実現しています。
前作で好評だった「ライトウェイトカーボンクラウン」を今作でさらに改善したことでさらなる深重心設計、高慣性モーメントも獲得しています。
「ZⅩ5、ZⅩ7」ともに基本構造は同じで体積は460CC、弾道調節機能が付きます。
ZⅩ5はソール後方に1か所のウェイトを配置して、より深重心で高い慣性モーメントを持ち、しっかりとつかまる直進性の強い高弾道が特徴になります。
ZⅩ7はZⅩ5とは異なりソールのトウ、ヒールに2か所にウェイトが設置され、ヘッド形状もZⅩ5に比べてややディープバックになっています。
こちらはソール部の2か所のウェイトによってドロー、フェードの調整が可能となることで操作性を与えています。
ZⅩ5とZⅩ7で、ヘッド形状をはじめ前作ほどは明確な性格分けをしておらず、好みのヘッドを選ぶことで最適なスピン量と飛距離がもたらされるよう設計しています。
ZⅩシリーズは反発規制に対する安全値をみ過ぎた前作の反省から、ダンロップも人工知能を導入して規制ぎりぎりの反発係数を手に入れたようです。
もともとヘッド形状には定評がありましたので、ようやく他社に伍して戦えるクラブになったということです。
一方でプロでもやさしいクラブを使いたいという要望にも応えたクラブですので、特にスリクソンZⅩ5であれば、ある程度振れる人ならレベルを問わず使えます。
もう一つのスリクソンの特徴である「飛距離と打音と打感の一致」は想像以上にメンタルを刺激します。
このあたり、日本人を知っているダンロップのもう一つの良さになりますので、是非試打してみることをお勧めします。
歴代のダンロップゴルフドライバーのまとめはこちら。
⇒ダンロップゴルフの歴代のドライバー「ゼクシオ」と「スリクソン」はここが凄い。
私なりにダンロップのドライバースリクソンZXを総評すると、、、
アベレージゴルファー向け(初心者)のやさしいドライバーとアスリート向けの難しいドライバーが融合したモデルだと思います。
やさしいドライバーは、「直進性が高いが操作性が低い」
難しいドライバーは、「操作性は高いが直進性が高い」という傾向があります。
「スリクソンを試してみたいけど、難しそうだな…」と敬遠していた初心者やアベレージゴルファーにぜひ、試してみて欲しいドライバーです。
いかがでしたか?初心者やアベレージゴルファーでもスリクソンが使えるというのは画期的ですよね。
エンジョイゴルフ!!楽しいゴルフライフを。
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