女子ゴルフ2020年度のプロテストを一発で合格した双子の姉妹の姉・岩井明愛(あきえ)のゴルフを紹介します。
プロテストはコロナ禍の影響で2021年6月に延期になり、1年ぶりの実施で22名のプロゴルファーが誕生しました。
天才ゴルファー岩井明愛のプロテスト結果は3位の成績でした。
合格率3%の狭き門に双子で揃って通過するという快挙が話題になりこれからの姉妹の活躍で更に女子ゴルフツアーは盛り上がっていくことでしょう。
そして、2022年3月6日、世界のHondaと所属契約を結びました。
それでは大注目の岩井明愛(あきえ)のプロテストとゴルフへの想いをご紹介します。
出典:https://news.golfdigest.co.jp/photo/detail/?search=%E5%B2%A9%E4%BA%95%E6%98%8E%E6%84%9B&imageId=248676
岩井明愛は、太注目の双子岩井姉妹の姉です。明愛=あきえと読みます。因みに妹は、千怜(ちさと)ですね。
双子であるということもそうですが、アマチュア時代から双子でジュニア、アマチュアタイトルを獲得してきた実績から今回のプロテストでも最も注目されていたのではないでしょうか。
ショートカットでボーイッシュな雰囲気の方が、姉の明愛です。
顔は双子なのでもちろん、似ていますが、性格は正反対で妹の千怜が丁寧で几帳面な性格であるのに対して、姉の明愛は、大雑把な性格であるとのことです。
さて注目の岩井明愛の初のプロテストの成績は3位でした。
岩井明愛は、2020年日本女子オープンのローアマ獲得により、1次と2次が免除されますので、最終プロテストからの参戦です。
静ヒルズカントリークラブ(茨城県)で実施された2020年プロテストの結果は、初日は70、2Rは71、 3Rは69、最終日は66のトータル276で12アンダーの危なげないゴルフでした。
通算276(-12)
特に最終日の66という爆発的なスコアは、今後の活躍をどうしても期待してしまうスコアーです。
最終日は、妹の千怜と同組でのプレーでした。「妹と思わず、一人のプレイヤーと思ってプレーした」という明愛でした。
同時に「見えない安心感を与えてくれた」と語っている通り、姉妹がレベルの高い舞台で争うことはお互いに良い影響を与えていることは間違いないでしょう。
妹の千怜も7アンダーの9位タイでしっかりとプロテストを通過していますしね。余談ですが、双子のプロゴルファーは岩井姉妹で史上4組目みたいですね。
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岩井姉妹がゴルフを始めたのは、父の影響で練習場に一緒に通い始めたのがきっかけでした。
まあ、多くのプロゴルファーがゴルフを始めるきっかけはこのパターンが多いですよね。
ただ、岩井姉妹の父・岩井雄士さんは、娘をどうしてもプロゴルファーにしたいから、ゴルフをやらせたというわけではなかったようです。
本人(父)はいたって平均的なゴルフ好きでした。
あるきっかけでたまたま、娘がゴルフを好きになったので応援したという素敵な父親です。
因みに岩井家の家族構成は、姉妹と母親、弟を加えた5人家族です。
というわけで、岩井明愛がゴルフを始めたのは、父親の影響であることは間違いありませんが、父親はゴルフを姉妹に教えたことはないし、強いたこともないそうです。
父親が教えたのは、ゴルフではなく人としてどうあるべきかという根本的な部分でした。
姉妹がインタビューで答えていますが、「岩井家の4つの教え」があり、それを守っているそうです。
内容は、
という教えですね。
ゴルフはメンタルのスポーツですから、精神力の強さは活躍するための大事なポイントとなります。
また、岩井姉妹を見ているととても性格が良さそうですよね。
岩井姉妹の活躍の裏にはこのような人格者である父の精神面でのサポートや教育があったからではないかと思います。
埼玉栄高校卒業後、2021年4月に武蔵丘短期大学に入学しました。
こちらも姉妹揃って大学に進学していて、2人とも「健康スポーツ」を専攻し、大学生活とゴルフを両立させる道を選んでいます。
プロとして活動する中で、プロとしての自身の体作りに役立つという意味では理にかなっています。
アマチュア時代の実力からプロでも戦える自信はあるとは思いますが、敢えて文武両道を選ぶあたりが、岩井姉妹、岩井家族の強みではないかと思いますね。
現在のところ、特定のコーチはいませんが、埼玉県毛呂山町にあるリンクスゴルフクラブという練習場の永井哲二プロからスイング指導を幼少期から受けているとのことで、そこは今後も変わらないということですね。
埼玉栄高校時代の野球のトスバッティングをする練習を見て、「とにかく運動能力が素晴らしい姉妹だな」と感じました。
永井哲二プロも岩井姉妹に対しての印象として、運動能力の素晴らしさという点を語っています。
岩井明愛は、2002年7月5日生まれ、埼玉県出身の女子プロゴルファーです。8歳の頃からゴルフを始めました。
中学時代は双子の姉妹の岩井千怜と共に2016年PGM世界ジュニアゴルフ選手権日本代表選抜大会(13-14歳女子)関東予選に参戦しています。
岩井明愛は決勝には進めませんでしたが、妹の岩井千怜は、関東大会で優勝しています。
岩井明愛は、日本ジュニアゴルフ選手権競技女子15〜17歳の部で7位。この時も妹の千怜は5位と中学時代から高いレベルで切磋琢磨していたことがわかります。
高校は、姉妹共に埼玉栄高校へ進学しました。ゴルフの名門として全国的にも最も有名な高校と言って良い強豪校ですね。
岩井明愛は、全国高等学校ゴルフ選手権大会で優勝するなどしっかりと実績を残します。
また、「日本女子オープン」はトータル2アンダーで4日間を戦い、堂々の14位タイでフィニッシュしました。
この時妹の千怜もトータル2オーバー・40位タイと、2人で最終日まで戦い抜いています。
岩井明愛のゴルフスイングは、スイングのお手本のような綺麗なスイング。
ドライバーの飛距離は240ヤード程度でビックリするほど飛ばす選手ではありませんが、オートマッチックで再現性の高いスイングをすることができる選手です。
好きなクラブはウェッジということで、ショットよりもグリーン周りのアプローチが好きな選手なのでしょう。
「リゾートトラスト レディス 」3日目の9番ホールでティーショットをビッグドライブし、残り50ヤード程度のアプローチを直接カップインさせてイーグルをとった場面を見た方も多いと思います。
岩井明愛は、おそらく黄金世代、プラチナ世代に続き今後のゴルフ界を盛り上げる存在になるかと思います。
危なげなくプロテストに合格し、今後はプロのツアーに参加していくわけですが、
まあ普通に考えれば新人プロゴルファーはステップアップツアーに出場し、レギュラーツアーへの出場権を手に入れるのが正攻法ですが、
岩井明愛の実力ならプロテストの合格によって手に入るレギュラーツアー4試合の出場権を利用して、
出場した試合で優勝するなどしてツアー出場権をとるというショートカットの道もあるかと思います。
いつの日か、海外メジャーで双子の姉妹岩井明愛と岩井千怜が最終組、“岩井ツインズ”が同組でラウンドする姿をみたいと思うのは私だけではないでしょう。
まだ、若干19歳。姉妹で切磋琢磨して、これからの日本の女子ゴルフ界を牽引するような選手になってくれることを期待せずにはいられません。