穴井詩(らら)のクラブセッティングを紹介します。クラブ契約はフリーです。2023年JLPGA第5戦「ヤマハレディースオープン葛城」で4年ぶり4勝目。
優勝のコメントは「この4年、ムダなことなどひとつもない。今、頭が真っ白になっていて…。夢じゃないか。そう思っている」と少し涙目でしたね。
前回の優勝は2019年「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」で、それから4年後、難攻不落な井上誠一設計の葛城ゴルフ倶楽部山名コースを制しました。
そして第9戦目、同じ井上誠一設計の「浜野ゴルフクラブ」で行われた「パナソニックオープンレディースゴルフトーナメント」でも優勝今季5勝目を挙げました。
165センチ、58㌔とごく普通の体格ながら女子プロでは抜群の飛距離を誇る穴井詩のクラブセッティングに注目してみました。
さて、パッティングのパット数は記録していますよね。プロはスタッツの平均パット数で調子を判断しますよね。
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もし3パットが多くなったら、エースパターの替え時です。スコアメイクはパターから!!
尚、試合会場の練習グリーンはパッティングノウハウが満載。プロのパター選びからパッティング練習まで目が離せません。
ツアー屈指のパワーヒッター穴井詩が、「今年は方向性重視で行きたい」と石井雄二コーチとアドレスから見直してコントロール性を高めてきました。
その成果が出たのでしょう。ヤマハレディスでは4日間通してフェアウェイキープ率89%(50/56)とショットの精度も安定していました。
その要因はもちろんスイングですが、ドライバーを「キャロウェイ パラダイム トリプルダイヤ」に替えたのも要因の一つだと思います。
注)選手は試合会場でクラブを替えることがあります。
ドライバーはキャロウェイ パラダイム トリプルダイヤを使用しています。
⇒キャロウェイゴルフのドライバーの選び方。2023年「PARADYM(パラダイム)」の特徴と評価。
今季5勝目の「パナソニックオープン」でのドライバーは「キャロウェイ ローグST トリプルダイヤモンド」に替えました。
コメント:引用:ヤッフーニュース
ドライバーを重く感じてしまっていたので、今週は軽いヘッドを使ったらちょうど良かった。
いわゆる地クラブで群馬を拠点とするウェッジメーカーです。
パターはオデッセイ ホワイト・ホット オージー 2-BALL BLADEを使用しています。
ホワイトホットOGパターの他の種類はこちら
⇒オデッセイホワイト ホット オージー(OG)シリーズパターの種類と特徴。
ボールはタイトリスト プロV1を使用しています。
他の女子ゴルフのクラブセッティング一覧はこちら
⇒女子ゴルフ「契約メーカー別」のクラブセッティング一覧。
所属先のゴルフ5が自社ブランドのツアーサポートを撤退し、2018年からクラブはキャロウエイ中心の構成です。
ドライバーはスピードを抑えたプロトタイプヘッドにカウンターバランスのシャフトを組み合わせた叩けるセッティングです。
※)データは2022開幕戦です。プロはクラブをツアー途中でも替えることがあります。
ドライバーはキャロウエイ・ローグST◆◆◆プロトタイプを使用しています。
ここでは、ローグSTの中から飛びを追及したドローボールが打てるキャロウエイ・ローグST MAXを紹介します。
キャロウェイ・ローグST詳細はこちら。
⇒キャロウェイゴルフのドライバーの選び方。2022年「ROGUE ST」の特徴と評価。
パターはオデッセイEXOセブンを使用しています。
ボールはタイトリスト・プロV1を使用しています。
他の女子ゴルフのクラブセッティングはこちら
⇒女子ゴルフ「契約メーカー別」のクラブセッティング一覧。
「しぶこ」こと渋野日向子プロの動向でもちきりの2019年「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」で、「しぶこフィーバー」の喧騒をよそに・・・
首位と3打差という絶好のポジションから優勝を飾ったのは穴井詩(らら)でした。
穴井詩プロは現在ゴルフ用品小売りのゴルフ5に所属しています。2019年賞金ランキングは約8700万円稼いで7位の成績でした。
名前を一度で読める人はいないであろう穴井詩(らら)ですが、今季(2019)はトップ10入り11回と安定した成績を残しています。
出典:https://news.golfdigest.co.jp/photo/detail/?search=%E7%A9%B4%E4%BA%95%E8%A9%A9&imageId=215245
ゴルフ5には自社発売の「トブンダ」
ですので、2019年3月のアクサレディスからドライバーはキャロウェイ・エピックフラッシュ・サブゼロを使用しています。
今や女子プロゴルフ界を席巻しているキャロウェイエピックフラッシュですが、、、
3機種用意されたエピックフラッシュシリーズの中でもサブゼロはシャフト脱着式に加えてソール後方に12グラムのフリーウェイトを持つ低重心ヘッドになります。
ヘッド内部にはボールヒットの打撃を最大限反発力に変換してくれる、おなじみのジェイルブレイク構造を持ち、、、
規定内限界の反発力を持つフラッシュフェースとの相乗効果が期待でき、スイングを変えなくてもミート率に気を付けて振れば飛距離アップの条件である、、、
ボール初速が上がると評判のヘッドです。
シャフトは手元調子ながらボールが右に出づらく直進性が高い三菱ケミカルの「TENSEI CKプロオレンジ」を挿しています。
しっかりと振っていける人にはかなり飛距離が望める組み合わせになっています。
アイアンは3試合目の使用となるのミズノ「JPX919ツアー」アイアン逆輸入品を使用しています。
ブルックス・ケプカ選手が愛用している「ケプカアイアン」としても有名なアイアンですが、、、
飛び系アイアンが主流の現在においても7番でロフト34度といたってオーソドックスなアイアンですが、その製法にはミズノのこだわりが注ぎ込まれています。
世界8か国で特許を取得している「グレインフローフォージド製法」とは、通常のアイアンはヘッドとネックを別々に製造して、、、
これを溶接で接続させるところをヘッドとネックを1本の丸棒から鍛造で作り上げることで、軟鉄の金属組織の流れを守り、、、
木目にも似た「鍛流線」を途切れさせない製法のことで、これによって柔らかい打感と打音を実現できています。
ヘッド自体はヒール側ウェイトをトウ側に配分することでコントロール性能を高め、スイートスポットをフェースセンター付近に配置して、、、
やや打点がバラついても飛距離ロスが抑えられる構造となっています。
穴井選手はこのアイアンをややアップライトに調整しています。つかまり過ぎないアイアンをアップライトにすることで操作性を持たせたと思われます。
ウェッジは 、キャロウェイMD252度と
NEC軽井沢72ゴルフトーナメント中、フェアウェーキープ率は64%でした。
しかし、パーオン率が83%で全体2位、ドライビングディスタンスは278ヤードと1位をマークしていますので、2打目以降の好調さが表れた結果となりました。
シャフト:三菱ケミカル・テンセイCKプロオレンジ60(S)
関連記事⇒ドライバーの選び方。飛ばすために生まれたキャロウェイ エピックフラッシュ
ロフト:13.5度/18度
シャフト:グラファイトデザイン・ツアーAD PT-6(S)
ロフト:22度
シャフト:グラファイトデザイン・ツアーAD DI-75HYB(S)
ロフト:24度
シャフト:グラファイトデザイン・ツアーAD DI-HY-95(S)
ロフト:52度
シャフト:DG-S200OTI
ロフト:58度
シャフト:DG-S200OTI
いかがでしたか、穴井詩プロのフリーのクラブセッティングでした。
ボールはタイトリスト・プロV1を使用しています。
穴井詩プロのスイングはアドレスでは左右均等荷重です。
現在主流の大型ヘッドのドライバーを打つための必須である、シャットフェース、ノーコックでテークバックに入ります。
そして、両方の肩甲骨が飛球線方向を向くくらいまで捻転してシャフトクロスのトップを作ります。
ダウンではやや内側からクラブを引き下ろしてインパクトを迎えますが、ここで頭を残したまま左足で地面を蹴り上げる動きが入ります。
この動きは「地面反力」「反力打法」とも呼ばれ、ダスティン・ジョンソンあるいはタイガー・ウッズなどのPGAツアープロも取り入れている、、、
現在主流となりつつある飛ばすためのスイングメソッドです。
地面反力とは地面からはね返ってくる力のことで、足を踏み込んで地面にかけた力の反作用の力のことをいいます。
ゴルフではクラブをスムーズに、且つ速く振ることでボールを効率よく飛ばすことが重要になります。
そのため自分の筋力に加えて、この足の踏み込みに対する地面反力を上手く加味して身体の回転運動をさらに加速させ、ヘッドスピードを上げることが飛距離を伸ばすためには重要です。
目下、日本の女子プロで、この「地面反力」を取り入れてさらなる飛距離アップを目指していることを、スイングから明確に見て取れるのが穴井詩プロのスイングです。
インパクトで左サイドが伸び切るのではなく、頭の位置はほとんど変わらず、それでいてグンと左足が伸びあがりながら腰の回転運動を行っています。
158㎝、58㌔と平均的な穴井選手が飛距離を伸ばすために、自分の筋力に加えて地面反力を利用しているのはとても理にかなっています。
あなたのスイングはいかがですか!?穴井詩プロと同じようにドライバーで飛ばしたいですよね。
2017年限りで穴井詩プロが所属するゴルフ5がツアーサポートから撤退したことは、すなわちクラブ契約の制約がなくなったこともあって、いまのところ穴井詩プロには吉と働いています。
現在使用しているキャロウェイエピックフラッシュ・ダブルダイヤモンドはプロ専用に開発されており、、、
飛ぶヘッド(ジェイルブレイク搭載)と飛ぶフェース(AI設計のフラッシュフェース)、直進性は同じながら、、、、
エピックフラッシュよりもディープフェイス、ソールウエイト追加によりさらに低スピン弾道となっていますので、、、
地面反力を利用してさらに叩きにいける穴井詩プロのスイングには合っていると思います。
ただ、まだクラブに慣れていないのか、あるいは地面反力がスムーズに導入できていないのか、、、
ドライビングディスタンス1位ながら、フェアウェーキープ率が53.8%、95位と下位に沈んでいます。
パーオン率は72.8%で8位と上位にランキングされています。
アイアンが好調のうちにフェアウェーキープ率の向上に務めて賞金女王を道も諦めないで進んでほしいですよね。
穴井詩プロの応援も宜しくお願いします。エンジョイゴルフ!!楽しいゴルフライフを。
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