宝塚の男役にいそうなカッコいいルックス、ツアー屈指のドライバー飛距離。いまやトップクラスの女子プロゴルファーです。
2019年は既に2勝を挙げ、賞金ランキングも9位につけています(meijiカップ終了時点)
その好調の秘密は鍛え上げた“お尻”のようです。トレーニングでお尻を締めて小さくしショット力を上げてきました。
ではショット力を上げた成田美寿々のスイングを紹介します。
ほとんどのプロゴルファーがクラブ契約をしますが、成田美寿々は自身のこだわりとしてクラブ契約をしていません。
プロゴルファーのクラブ契約のメリットはツアー会場でしっかりとしたフィッティングをしてもらえることと契約の金銭的なことがあります。
このような大きなメリットを捨ててまで成田プロがクラブ契約をしないのは、自分に合っているクラブを探すという目的に対してより多くの選択肢を持ちたいという想いからでしょう。
実際に成田自身、ギアについては詳しいようで使用クラブに関してはかなりこだわっています。
ただ、ドライバーに関しては結構迷いがあるように思えます。
現在のクラブセッティングはこちらの記事を参考にして下さい。
割と短い頻度でドライバーが変わっていますからね。少し前までは、PXG 0811 ドライバーを使用していました。
PXGは著名な資産家で熱心な慈善家でもあるボブ・パーソンズによって、2014年9月創業された比較的新しいゴルフクラブメーカーですね。
「史上最高のクラブを世に送り出すために、一切の妥協を許さない」というコンセプトで評価が高いゴルフクラブメーカーです。
何となく成田美寿々の信念とマッチしているような気がします。
結構、地クラブを使用することもあるので、結構マイナーなメーカーが好きなのかなと思っていたのですが、、、
最近では、キャロウェイのEPIC FLASH SUB ZERO ドライバーを使用していますね。エピックフラッシュのドライバーの中でも上級者向けのドライバーです。
重心が浅く、操作性が高いので弾道をコントロールできるドライバーで所謂叩ける系のドライバー。
左へのミスを少なくするような効果があるドライバーですね。
男子プロ顔負けのヘッドスピードがあり、フェードヒッターの成田美寿々に相性が良いドライバーです。
それではクラブに対するこだわりの強い成田プロのドライバーのスイングを紹介します。
出典:https://news.golfdigest.co.jp/photo/detail/?search=%E6%88%90%E7%94%B0%E7%BE%8E%E5%AF%BF%E3%80%85&imageId=216176
成田美寿々プロのゴルフと言えば、豪快なドライバーショットが魅力的です。
2019年のドライビングディスタンスは、242ヤードを超えていますから女子プロゴルファーの中でも飛ばし屋と言えるでしょう。
ヘッドスピードが速い迫力があるドライバーショットを打つ選手というイメージが強いですね。身長167cmという恵まれた体格から力強いショットを打ちます。
ヘッドスピードを上げるためにお尻を鍛えているという成田プロ。ただヘッドスピードを上げれば飛距離は伸びます。
しかしその分曲がりも多くなるのでFWキープ率は悪くなります。ですから成田プロは今はまだヘッドスピードを生かし切れてはいないと思います。
成田美寿々プロのスイングの特徴は、フラットでコンパクトなスイングです。
女子プロゴルファーはトップをアップライトにすることやオーバースイングにすることでスイングを大きくしてヘッドスピードを上げています。
そのような手法をとっている選手は多いと思うのですが、成田美寿々プロのスイングを見ると非常にコンパクトですね。
注目したいのが、左腕です。
トップで肩のラインと左腕が一直線になるのが特徴的で、左腕は曲がらずしっかりと伸びています。
左腕が曲がらない分、スイング軌道がシンプルで再現性が高いスイングと言えます。
コンパクトなスイングですが、インパクトでは右足で地面を蹴るような動きがありボールにしっかりと体重を乗せています。
フォローで手首を返すような動きはなく長い間ボールを押すようなフォローで、フィニッシュではしっかりと左足に体重が移動しています。
アマチュアゴルファーが体重移動を意識するとどうしてもバックスイングやトップで大きく体を右側に動かしてしまいますが、、、
彼女のスイングを見ればトップをコンパクトにしても体重移動をすることができるということがわかると思います。
このようなスイングは男子プロに多く、まさに見た目だけでなくスイングも男前ですよね。
出典:https://news.golfdigest.co.jp/photo/detail/?search=%E6%88%90%E7%94%B0%E7%BE%8E%E5%AF%BF%E3%80%85&imageId=216338
2019年8月時点の成田美寿々プロのパーオン率は約66%とまずまずの結果ですね。2018年は、71%でしたから彼女自身は納得していないことでしょう。
キレのあるアイアンショットを打つ選手ですが、意外にもアイアンは7番アイアン~で6番アイアンや5番アイアンに対応する距離をユーティリティでカバーしています。
ユーティリティは、ピーエックスジー(PXG)ユーティリティ0317X ハイブリッド:19度、22度、25度、28度を使用。
アイアンは、PING ブループリント アイアン:7番~PWを使用しています。
アイアンショットは、勝負所でピンを狙ってきます。得意なショットは、9番アイアンなどショートアイアンでのコントロールショット。
コンパクトなトップからほとんど手首を返さず、フィニッシュは肩の位置で止めるライン出しショットの正確性は素晴らしく、優勝争いをしているような緊張した場面でもしっかりとピンを狙ってきます。
成田美寿々が使っているPINGのブループリントアイアンは、かなり硬派なアイアンですね。
見た目も小ぶりな顔でいかにもアスリート向けといった感じのアイアンです。
しっかりとダウンブローで打ちこむことができなければボールが上がらないような難しいアイアンですが、操作性が高く、、、
場面によってアイアンでの弾道や曲がりを打ち分ける成田美寿々のような選手に合っているアイアンだと思います。
それにしても、成田美寿々プロが6番アイアン~抜いていることにはびっくりしました。
彼女ほどのヘッドスピードがあれば5番アイアンや4番アイアンでもしっかりと距離を出すことができるのは明白ですが、、、
それでもアイアンを7番アイアン~にしているのは、彼女にとってはアイアンを使用するよりもユーティリティを使用した方が、正確性が高いからでしょう。
6番アイアンを抜くというクラブセッティング。(ツアー会場によっては変わります)
男子アマチュアゴルファーも参考にしてみると良いかもしれませんね。
出典:https://news.golfdigest.co.jp/photo/detail/?search=%E6%88%90%E7%94%B0%E7%BE%8E%E5%AF%BF%E3%80%85&imageId=216184
ショットのキレが印象的な成田美寿々プロですが、実はアプローチショットにも定評がある選手です。
リカバリー率は例年60%以上をキープしています。基本的にはピッチエンドラン。基本に忠実なアプローチをする選手ですね。
ロブショット、ランニングアプローチなどアプローチショットには多くのテクニックがありますが、、、
バリエーションを増やすことよりもいつでも正確に落としたい場所に落とせるようなアプローチを理想としているようです。
アマチュアゴルファーは、基本のピッチエンドランができていないのにロブショットにトライして大失敗するパターンがあります。
ほとんどの場合、落とし場所さえ正確に落とすことができればほとんどのケースは寄せることが可能です。
“アプローチのバリエーションを増やすことよりもピッチエンドランを反復練習して常に落とし場所に落とすことができるように練習をする“
このような姿勢はアマチュアゴルファーも見習うべきですね。
成田美寿々プロが使用しているウェッジが、モダート ウェッジT168:60度
栃木にあるクラフトメーカー「モダート」のウェッジで、スピン量を増やしたくてこのウェッジを使用することを決めたようです。
いかがでしたか!?成田美寿々プロのドライバーからウエッジまでのスイングは参考になりましたか?
最近の女子プロゴルファーはオフでも日常でもトレーニングに重点を置いている選手が多くなりました。
体技心で日常的に「体を鍛え」練習に励む選手が優勝のチャンスを引き寄せますよね。でもアマチュアはそこまではできないと思います。
成田美寿々はドライバーショット、アイアンショット、アプローチショットなど総合的にバランスが良い選手です。
バーディー、イーグルを狙ってとることができる選手で、このような選手は見ていて面白いですよね。
見た目も宝塚の男役のようなカッコいい系女子といった感じで人気がある選手です。今後の活躍に注目です!
さて、ゴルフ上達への近道は「練習」です。スイングチェックです。残業が無い日は職場の近くの練習スタジオでレッスンを受けて下さい。
プロコーチからあなたのスイングを診断してもらいデータ化しておきましょう。
エンジョイゴルフ!!成田美寿々プロと一緒にゴルフライフを楽しみましょう。