2019年のプロテストに三度目の挑戦で見事合格した、中西絵里奈(なかにしえりな)プロは1998年、鹿児島県に生まれました。
女子プロトーナメントでも中核をなす「黄金世代」の、最後のひとりとも言われています。
中西絵里奈プロがゴルフを始めたのは8歳の時、父親に連れられて「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」を見に行き、ゴルフを始めたいと思ったのがきっかけでした。
高校からはゴルフ環境がより充実している宮崎県、宮崎日大高校に進み、卒業後はジュニア時代からお世話になっていたUMKカントリークラブで研修生として技術を磨きました。
プロテストは3回目の挑戦で合格しました。過去2度の挑戦はいずれも1次で敗退しています。
その要因は自分にプレッシャーをかけすぎていたものと思われます。
すでにプロ入りしてトーナメントで活躍している黄金世代の同期を裏方として見ていた口惜しさかも知れません。
「アクサレディス」が行われているUMKカントリークラブで働いていましたからね。
3回目の受験では気負わず、そして自分の長所として挙げている「忍耐強さ」をもって、30.8倍といういつになく厳しい、狭き門を見事に突破しました。
合格して一番喜んでくれたのは父だそうです。
泣いて喜んだそうです。気持ちはわかりますよね。渋野日向子プロなどの同じ黄金世代の女子が既に活躍していますからね。
これからは同じフィールドで戦えるように頑張ってほしいですね。
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⇒女子ゴルフ黄金世代メンバーのプロテスト合格年一覧。
永峰咲希プロに憧れて宮崎の日大高校に入学しました。
ジュニア時代に永峰咲希プロを知りました。高校に進学してもオフには一緒に練習してくれたと言います。
オフの練習で勉強になったのは、パッティングだそうです。
もともと中西絵里奈プロはカップをオーバーするパッティングでしたが、返しのパットが入らず3パットする確率が高かったようです。
それで、ジャストタッチの練習を多くするようになったそうです。
その訳は、永峰咲希プロのアドバイスは「ジャストタッチで打て」でした。
そのアドバイスが功を成したのか最終プロテストでは3パットがなくなりました。
憧れのお姉さまプロの教えを守ったのでした。
3年間UMKカントリークラブの研修生として働いた中西絵里奈です。同クラブで開催するアクサレディースでは同じ黄金世代の勝みなみプロのキャディを務めました。
同級生が活躍する姿を見て悔しい思いもしました。20-21年は同じプロとして同じフィールドで戦う事ができるので今はとても嬉しいとのコメントがありました。
やはり目標はお世話になった同クラブのアクサレディースで優勝することと元気な声で応えているのがとても印象的でした。恩返しへの優勝に向けてスタートです。
中西絵里奈プロのスイングはゆったりとしたリズムが特徴です。
ややグリップを短めに握り、肩の捻転を深くして切り替えしもワンテンポ待ってダウンに入ります。
フェースローテーションをほとんど使わない、シャットにフェースを使ってゆく、いわゆる今風のスイングです。
プロ入り後の試合がまだ開催されていないので、使用クラブに関してはいまだ未確定ですが、
プロテストではピンG410LSTドライバーに、スリクソンのアイアンと、クリーブランドのウェッジで臨んでいました。
今後のクラブ契約はたぶんダンロップになるでしょうね。
見た目はあどけなさの残る可愛いルックスの中西絵里奈プロですが、見た目とは裏腹に「黄金世代の最終兵器」「遅れてきた大物」など、期待の大きさを物語る形容詞で紹介されています。
まずはステップアップツアーでの初勝利、そしてトーナメントでの初優勝へと順調にステップを踏んでいってほしいと思います。
勝利を重ねるごとにプロゴルファーは成長します。ゆえに初優勝より2勝目でプロの真価が評価させるのです。勝利数が多くなれば必ずスター選手になれる要素を多く持っている中西絵里奈です。