一ノ瀬優希選手は2019年の女子ゴルフを最後にツアー選手を引退しました。ケガの影響で予選落ちも多くありました。
今季の賞金ランクは78位(約1167万円)でした。来季ツアー出場資格を争う12月の最終予選会に出場せず、選手としての活動に一区切りをつけることになりました。
1988年生まれのプロゴルファー。かわいい素顔に大人の女性としての魅力も出てきて期待もしていました。
ただ、ここ数年は目立った活躍ができませんでしたが、優勝歴3回の実力者です。
今季の「ヨネックスレディスゴルフトーナメント」で2位タイという好成績を残しましたが、やはり予選落ちが続いてしまいました。
選手寿命が短くなりつつある女子ゴルフのツアープロの皆さん。
一ノ瀬プロと同じく今季限りでツアー選手を卒業するのは、諸見里しのぶプロ、佐伯三貴プロ、大江香織プロです。
ということで、残念ですが一ノ瀬優希の最後のスイングとクラブセッティングを紹介します。
さて、パッティングのパット数は記録していますよね。プロはスタッツの平均パット数で調子を判断しますよね。
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もし3パットが多くなったら、エースパターの替え時です。スコアメイクはパターから!!
尚、試合会場の練習グリーンはパッティングノウハウが満載。プロのパター選びからパッティング練習まで目が離せません。
出典:https://news.golfdigest.co.jp/photo/detail/?search=%E4%B8%80%E3%83%8E%E7%80%AC%E5%84%AA%E5%B8%8C&imageId=201260
一ノ瀬優希はPINGとクラブ契約をしています。ドライバーは、G400 LST(10度)を使用しています。
PINGの2019年モデルと言えば、G410シリーズを使用しているプロが多いです。
ですが、実はG400シリーズのヘッド形状は4種類あって、LSTとMAXに関しては2019年の夏頃に発表できるよう鋭意開発中であるという噂があります。
というのも、PINGのポリシーとして前作を上回る性能のクラブを作ることができなければ、新モデルを発表しないという理由があるようですね。
PINGの技術担当も、「G400LSTは非常に優れたクラブだ。正直なところ、それを超えるのは難しかった。とコメントしています。
確かにこのG400 LSTというドライバー、名器と言っても良い優れたクラブのようです。
同じPINGの契約選手である渋野 日向子、カリス・デイビッドソン、常 文恵もこのドライバーを使用しています。
LSTは、G400シリーズの中でも低スピン設計のモデルで高弾道というよりは、強弾道を実現できるドライバーです。
重心位置を低くして、スピン量を抑える上級者向けのスペックですね。
一ノ瀬優希のドライバースイングの特徴として、それほど飛ぶタイプの選手ではないけれどフェアウェイキープ率が良いという印象があります。
方向性重視の一ノ瀬優希がこのようなハードヒッター向けのドライバーを使っているのは意外でしたね。
彼女のスイングは縦振りで腕の動きを使うスイングですから、ある程度操作性の高いドライバーを選んだのではないかと思います。
結果的に、2018年の一ノ瀬優希のフェアウェイキープ率は約73%とかなり高く、おそらく一ノ瀬優希のスイングに合っているのでしょうね。
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アイアンは、7番アイアンからですね。5番アイアンを抜く選手は多いですが、6番アイアンを抜く選手は珍しいですね。
その代わりにG25のハイブリットを入れています。
出典:https://news.golfdigest.co.jp/photo/detail/?search=%E4%B8%80%E3%83%8E%E7%80%AC%E5%84%AA%E5%B8%8C&imageId=212308
クラブセッティングを見ると、一ノ瀬優希の考え方がわかります。今の時代、もしかしたら5番アイアンは必要ないのかもしれませんね。
アイアンを抜いて楽に振れるウッドやハイブリットを増やしていくという考え方は、スコアを良くしたいアマチュアゴルファーは見習うべきかもしれません。
その他の女子プロゴルファーのセッティング一覧はこちら
とにかく曲がらないショットを打つことができる選手です。曲がらないショットが打てる理由は、一ノ瀬優希のスイングに理由があります。
彼女のスイングは縦振りが特徴的ですね。やや、アップライトにクラブを上げていますが、トップの位置は高い位置に収まっています。
縦振りのスイングは、クラブフェイスがボールに向いている時間が長い分方向性が良いと言われる一方で、、、
腕の動きが自由になるのでタイミングがズレやすいという意見もあります。
一ノ瀬優希のスイングのフォローを見ると、しっかりと手首が返ってフォローでクラブが立つような動きがあります。
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それでも彼女のドライバースイングの方向性の良さには定評があります。これは、父親もプロゴルファーである一ノ瀬優希のセンスと言って良いでしょうね。
彼女のスイングで特筆したいのがリズムです。速くもなく遅くもないリズムでスイングをしています。
アマチュアゴルファーも見本にしたいようなスイングリズムですね。
2019年は予選落ちも多く苦しい展開ですが、ヨネックスレディスゴルフトーナメントでは久しぶりに2位タイでフィニッシュしました。
この試合では切り返しのタイミングを早め腰の回転を先行させたことが結果的によかったようです。
左肩をケガをして、まだ以前のようなスイングではないのですが、ヨネックスではトップの切り返しのタイミングを少し早くすることを意識して久しぶりに2位タイで終えることができました。
切り返しを早くすると手が遅れてくるので、腰の回転が先行しますよね。トップで手が下りてくるのを待つと、腰と手が一緒に回ってしまいヘッドが走りません。
各プロの皆さんはこの切り返しと腰の回転を十分意識してスイングをしていますね。
一ノ瀬のスイングは縦振りで腕を自由に使えるスイングですが、このようなリズムなら再現性の高いスイングをすることができます。
腕の自由度が高くても、リズムさえ良ければタイミングのズレがなく、常に同じインパクトができるということですね。
おそらくこのリズムがショットの方向性の安定につながっているのでしょう。
一ノ瀬優希は、1988年10月5日生まれ、熊本県出身の女子プロゴルファーです。ゴルフを始めたのは、中学生の時です。
進学した中学に大好きだったバトミントン部がなかったというのが、ゴルフを始めるきっかけとなったようです。
女子プロゴルファーとしてはゴルフを始めたのは、結構遅い方ですね。
特筆すべきは、彼女の父親。一ノ瀬優希の父親は、一ノ瀬喜一郎氏です。何と父親の喜一郎さんは、ティーチンングプロとして有名なプロゴルファーです。
一ノ瀬優希が、ゴルフを始めたのが遅いわりに急激に成長し、ナショナルチームにまで選ばれたのはティーチングプロの父親の指導と、プロゴルファーの遺伝子があるからでしょうね。
高校卒業時にプロ転向を決意します。この時に父の喜一郎さんの猛反対にあったようですね。
プロの世界の厳しさを知っているからこそ、プロゴルファーになることを反対したのではないかと思います。
ただ、一ノ瀬優希の決意は固く、父の反対を押し切って、2007年にプロテストに合格します。
プロになった2007年の「 LPGA新人戦 加賀電子カップ」で優勝、翌年2008年には賞金ランキング49位でシード権を獲得します。
少しずつ力をつけ2013年の「Tポイントレディス ゴルフトーナメント」でレギュラーツアー初優勝を果たします。
さらに、2014年には「ヨコハマタイヤゴルフトーナメント PRGRレディスカップ」、「サイバーエージェント レディスゴルフトーナメント」と2勝を挙げます。
2014年以降はパッとしない成績が続きますが、2018年は賞金ランキング48位でシード権を獲得。
2019年は2月に階段で滑って左肩を骨折するというハンディを背負っての戦いでしたので5戦連続予選落ちは仕方がないことかもしれませんね。
しかし「ヨネックスレディスゴルフトーナメント」で2位タイという素晴らしい成績を残しました。ケガからは復調したとみて良いでしょう。
2019年LPGAツアー後半戦に期待ができそうですね。
一ノ瀬優希のスイングは、基本的には縦振りで腕を自由に使うことができるようなスイングです。
一般的には、腕の動きの自由度が増えると少しタイミングがズレただけで方向性が悪くなるというイメージがありますが、
一ノ瀬優希のフェアウェイキープ率は高く、方向性の良さが彼女の強みになっています。おそらく、彼女の方向性の良さを支えているのはリズムの良さでしょう。
バックスイングからフォロースルーまで常に一定のリズムで打つことができるので再現性が高いです。
2019年はケガで出遅れましたが、これから活躍する予感がします。
黄金世代の活躍も見ていて楽しいですが、30代ベテラン選手の復活劇も見ていて楽しい気分になります。
2019年、頑張って欲しい選手の1人です。エンジョイゴルフ!!楽しいゴルフライフを!!