テーラーメイドの名器であり人気パター「スパイダー」を紹介します。
テーラーメイドのパターで名器といえば、発売(2019年)から時間が経ってもいまだに使用選手のいる「スパイダーX」でしょう。
一見フェースバランスのようですが、ショートスラントネックのため実際はトウヒールバランスです。
いわゆる“操作性のきくマレット”。それが「スパイダーX」です。
その操作性とやさしさの絶妙なあんばいがクセとなり、一度手にするとなかなか他のパターに移れなくなってしまう選手もいます。
さて、プロが優勝を決めるパッティングのシーンはとても緊張しますよね。プロはパットイズマネーですが、アマチュアもパットが決まらないとイライラしますよね。
ぜひあなたが応援している選手のテーラーメイドスパイダーパターを参考に選んで下さい。
2023年3月10日、テーラーメイドは、「スパイダー GTx」と「スパイダー GTx トラス」を発売しました。
「スパイダー GTx トラス」は別記事で紹介していますので、ここでは三角ネックではない「スパイダー GTx」を紹介します。
「スパイダーGTxシングルベンド」はシャフトのしなりでタイミングよく打てるパターです。
慣性モーメントが高い「スパイダーGTx」のベントネックタイプ。
真っすぐヘッドを動かして打つタイプだが、トラスネックよりもシャフトのしなりを感じながら、インパクトのタイミングを取れるのが特徴です。
「スパイダーGTxスモールスラント」は自由にストロークできる高慣性モーメントパターで、「スパイダーGTx」のスラントネックタイプです。
スクエアに構えられる一方、トゥ・ヒールバランスでストロークの自由度が高くゆっくりフェースを開閉しながらボールを包むように打てるパターがスパイダーGTxスモールスラントです。
常に革新的なテクノロジーを搭載したゴルフクラブ作りで話題となるのがテーラーメイドゴルフです。
特に「ハイブリッド」は雑種を意味し胡散臭いイメージで邪道だといわれていたクラブでした。
しかし、今ではユーティリティと呼ばれすっかりおなじみになりましたが、これもテーラーメイドが火付け役でした。
常に市場をリードする製品開発を行ってきたテーラーメイドですが、
パターに関しても、ヘッド後方が丸いマレット型全盛の時代にまるでイカの頭のような三角形の形状を持つものや、、、
フェース面のトウとヒール側を上にとがらせてスイートエリアを広げたものなど、、、
世間の耳目を集める奇抜な形に合理的な理論を詰め込んだパターを多く提供してきました。
その集大成ともいえるパターがテーラーメイドの歴代人気パターを世に送り出したパター作りの達人ビル・プライス氏を生みの親にもつ「スパイダーパター」です。
プロの使用でもっとも注目度が高いのがスパイダーツアーレッドスモールスラントです。
ジェイソン・デイ、ジョン・ラームらPGAツアープレーヤーの使用率の高さで話題になり、2017年に市販された、いまやテーラーメイドのパターの代名詞である「スパイダー」シリーズのツアー対応モデルです。
テーラーメイドのパターには大きく2つの流れがあります。TP(ツアープリファード)コレクションと、SPIDERシリーズです。
TPコレクションには、SOTO(ブレード型)に、MULLENとBERWICK(ともにマレット型)の3タイプがあり、クラシックな形状ながらディテールの部分に重点をおいています。
一方「SPIDERシリーズ」は機能を第一に考え、形状を二の次にして革新的な機能を搭載させており、その結果、従来にない形状になります。
その中の1本が「スパイダーツアーレッドスモールスラント」です。
「スパイダー」シリーズは2008年に発売されて、当時は奇抜な赤いヘッドでも注目されました。
今日まで様々なサイズや形状のモデルが発売され、セルヒオ・ガルシア、ジョン・ラーム、ホン・ラームやローリー・マキロイなどメジャープレーヤーがこぞって使用して人気に火が付き、数量限定での発売ということもありたちまち品切れとなりました。
そこで市販化するにあたり登場したのが「スパイダーツアーレッドスモールスラント」です。
ヘッド後方両脇に張り出したウェイトが高慣性モーメントをもたらし、ミスヒットに強くなっています。
クラウン部分には白くサイトラインが入り、すんなり目標に対して構えられます。
フェース素材はサーリン製で柔らかなしっかりとした打感ながら、「PURE ROLL」という斜め下45度に溝が刻まれていて、打ち出しからボールに順回転を与えますので球足が伸びます。
そして、最大の特徴と言ってもいいのが通常、大型ヘッドのマレット型は水平に持つとフェースが真上を向く「フェースバランス」になるのですが、、、
この「スパイダーツアーレッドスモールスラント」はネック部分を短くしたことにより、わずかにフェースのトウ側が下を向く、トウヒールバランスになり、イントウインで打つパターになっていることです。
このことから、特に自分のタッチを重要視するプロが打ちやすいパターとなり人気になりました。
従って、アマチュアでも従来のネオマレット型ではショートパットでうまく距離感、強弱が掴めなかったプレーヤーに恩恵をもたらすパターだと思います。
軽い打音は好みが分れますが・・・スパイダーミニツアーレッドを調べて下さい
「赤パターブーム」を作った「ツアーレッド」シリーズですが、いずれも特徴的な形状と、大型マレットパターと呼ばれている通りの大きさを持っています。
ただ、プレーヤーの中には大きいヘッドが苦手な人もいます。
そこで、スパイダーツアーを約15%小型化して、全体のシルエットも外周部に曲線を用いてすっきりと、セミマレット化して登場したのが「スパイダーミニツアーレッド」です。
カラーリングが定番の赤のほか、シルバーもラインナップに加わりました。
クラウン部分のサイトラインをT字型にすることでより目標に対してスクウェアに構えやすくなりました。
ヘッドを小型化したことに加えてフェース素材をアルミ素材に変更していますので、手にしっかりした打感が残り、操作性を重視するプレーヤー、女子選手には距離感が合いやすいと好評です。
ピンタイプからの乗り換え、やさしくしっかりと打ちたいプレーヤーにはお助けパターになると思います。
レッドよりも打感がいいのがミニダイヤモンドシルバーです。
「性能のよさはわかるけど、赤いヘッドはそうもなぁ」「大きいヘッドは苦手」というプレーヤーのために、テーラーメイドの近年のパター史上初と言ってもよい、シルバーヘッドの「スパイダーミニダイヤモンドシルバー」です。
基本的なスペックはスパイダーミニツアーレッドと同じでやはりツアーレッドよりも15%ヘッドを小型化したセミマレットタイプのパターです。
アルミ素材のフェースがしっかりした打感をもたらし、フェースに刻まれた「PUREROLL」溝の幅を広くしたことでツアーレッドよりもさらに順転がりの度合いが強くなり、球足が伸びるようになっています。
ミニツアーレッドのシルバー版であり、従来のマレット型に馴染んでいるプレーヤーもシルバーヘッドは抵抗なく使えると思いますし、カップのふちで嫌われるパットが減ると思います。
現在のパターで引っ掛ける、押し出す、ショートパットが多い、などの悩みを持っているプレーヤーに是非一度、スパイダーシリーズを試して頂きたいと思います。
スパイダーシリーズは「方向性」「距離感の一致」「転がりのよさ」を追求し研究したパターです。一度振り返ってみて下さい。
あなたのパッティングの「方向性」は狙ったターゲットに向けて打ち出されていますか?
ロングパット、ショートパットの「距離感の一致」は満足ですか?
インパクトの瞬間からカップまでの「転がりのよさ」はあなたの理想のボールの転がりになっていますか?
もしあなたが一つでも当てはまらなくなった場合はテーラーメイドのネオマレットのスパイダーシリーズから選ぶことをお勧めします。
これであなたの3パットの悲劇は劇変しますよ。パターを替えたら悩みが吹き飛んだ!!そんなこともあるのです。
あなたにあったスパイダーを見つけて下さい。
ヘッドとネック形状の相性が良いので、スパイダーデビューならこちらをおススメする販売員が多いですね。
世界のトッププロが愛用しているスパイダーも最新作「X」で10年目ですね。
小ぶりながら慣性モーメントが高く、ミスに強いのももちろん、スポーツドクターと共同開発した「トゥルーパスアライメント」でターゲットに構えやすいと評判です。
2019年発売の現行モデル「スパイダーX」
2008年に初代スパイダーパター「ROSSA MONZA SPIDER」が登場した時には、実は性能的にはそれほど期待しておらず、奇をてらったものという程度の認識でした。
というのも、フェースが厚いブレードタイプを見慣れていると、針金を曲げて作ったような形状のヘッドに安定感が感じられずにいたからでした。
しかし、打ってみると、芯を外しても転がりに大きな差が出ず、ターゲットに向けてヘッド全体で構えていけるので、フォローのヘッドの送り出しもスムーズでした。
初心者からプロまで使える、完成度の高さを持っていることが判ると多くのプレーヤーがブレードタイプから持ち替えました。
そして2019年発売の現行モデル「スパイダーX」
蜘蛛が地を這うようなスムーズなストロークを是非、体感して欲しいと思います。
(左:シングル、中央:スモール、右:センター)
操作性が高く人気のネックです。プロのほとんどがスモールスラントを使用しています。
その理由は、パターであっても操りたいと思うからです。出球のイメージもこちらの方が良いそうです。
ヘッドを真っすぐ動かしやすいフェースバランスのパターです。フェースの開閉がしにくいのでよりオートマチックにストロークできます。
パターはあなたの街のゴルフショップの販売員さんと相談してあなたの感性で選んで下さい。
もしあなたが3パットで悩んでいたら絶対にパターを替えることをおススメします。
3パットの恐怖から抜き出る事が出来るのなら安いですよね。
今、あなたにお勧めのパターは・・・。
⇒パターの選び方。あなたにおすすめの今が買いのメーカーは。
外ブラ御三家のテーラーメイド、タイトリスト、キャロウェイのうち、タイトリストはスコッティ・キャメロンを買収、キャロウェイはオデッセイ・スポーツを買収してシェアを伸ばしてきました。
さらにはもともとパター専業であり、パターの形状の代名詞ともなっているピンタイプを作ったピンなど、パターのカテゴリーは永らくこの3社のシェアトップ争いの様相を呈していました。
そこへテーラーメイドが革新技術を搭載したスパイダーシリーズを引っ提げて割って入ってきたというのが現在の状況であります。
ゴルファーがパターに求める機能は「方向性」「距離感の一致」「転がりのよさ」の3点だと思います。
極太グリップやセンターシャフトなどの新機軸もすべてこのためのものです。
あとはオートマチックに打ちたいか、操作性を求めるかの好みの違いです。
従って、必然的に高慣性モーメントを実現するためにパターヘッドが大きくなり、フェース素材や形状を工夫することによって転がりのよさを実現してきました。
テーラーメイドのスパイダーシリーズは一見すると他社との差別化だけを考えた、奇抜なデザインに見えます。
ですが、スパーダ―シリーズのヘッドの両端から後方へ伸びるブリッジはインパクト時のフェースのブレを防止するとともに、ヘッドをまっすぐ押し出すための機能であります。
ヘッド後方にセットされたジェット機の排気口のようなウェイトはあえてボディから離すことでより慣性モーメントの増大をもたらすとともに、ヘッド後方をスクエアにデザインすることで視覚的にターゲットをまっすぐ狙えるデザインなのです。
変わったデザインであっても、「方向性」「距離感の一致」「転がりのよさ」の3点を同時に、しかも簡単に実現できるパターとしては現在最も優れたパターであるといっても良いかもしれません。
実際に構えて素振りをしてみても、このスクエア感のあるヘッドの、視界に残る残像はターゲットに向かって直線的なものであり、テールが丸いマレット型では得られない直線的なスイングが出来ます。
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