高木優奈は6度目となる2023年のプロテストに受験し悲願の合格を果たしました。
2020-21年の統合シーズンにレギュラーツアー45試合に出場した実力者・髙木優奈。過去5度のプロテストはいずれも最終まで進みながら不合格でした。
2023年度の日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)最終プロテストの最終日が11月3日、岡山・JFE瀬戸内海GC(6419ヤード、パー72)で行われ、21人が合格しました。
高木優奈は2019年にステップ・アップ・ツアー優勝の権利で得たツアー予選会(QT)で43位に入りました。
2020-21年統合シーズンは「TP単年登録」という形で戦ってきました。
しかし、規約の改正で2022年は同登録が撤廃することになり、試合出場やQT出場権を維持するには、「JLPGA正会員」になる必要があったのです。
今年度の受験者総人数は698人でした。合格者は21人合格率は約3%です。
髙木選手は通算11アンダーの4位で6度目の挑戦にして遂に合格し、ツアープロの扉を開けました。
昨年2022年プロテスト不合格後、ゴルフ人生で初めて1か月半、クラブを握らなかった時期がありました。
髙木選手は将来をじっくり考え「やっぱりゴルフが大好きでやっぱりまたレギュラーツアーに戻りたかった」と再認識しました。
髙木選手も98年度生まれの黄金世代の一人です。畑岡奈紗、渋野日向子、勝みなみは既に米ツアーで戦い活躍しています。
合格後のコメントとして「たくさんの人の協力があり今日を迎えられました。感謝を色んな方に伝えたい。そしていくら伝えても伝えきれません。本当にありがとうございました!」
と感謝の言葉を残しています。
髙木優奈の2022年5度目のプロテスト挑戦は残念ながら不合格でした。5度目の挑戦も悲しい成績でした。
「私が想定していたよりもカットラインがすごく上でしたし、とにかく周りがうまかった」とコメントを残しています。
若手の女子ゴルフのレベルは相当上がっています。プロの単年度制度は無くなり、プロテストに合格しなければQTへの参加もできません。
来年のテストを受けるかはまだ判断できない状況でしょう。プロテストの壁は年々高くなってきます。
2022年は女子世界ランキング300位内の者という「臨時登録プロ制度」で資格を得ていました。
この制度で出場できるのは最大4試合。クラブ契約したヤマハで「ヤマハレディースオープン葛城」を推薦枠で出場しました。
結果は29位タイで65万円稼ぎました。
黄金世代の一人でレギュラーツアーにも参戦し好成績を残しながらも2021年のプロテストに挑戦した髙木優奈。
2021年のレギュラーツアー後半戦はリランキング27位の資格で参戦し、賞金ランキング60位、メルセデスランキングが57位と、シード権獲得まではあと一歩でした。
そして2021年11月に行われた最終プロテストでも1打差で合格することはできませんでした。
賞金ランクかメルセデスランクで50位以内に入ってのシード権獲得するか。ツアー優勝すればもちろん正会員になれますがそれも叶いませんでした。
2020-21年だけで賞金2745万425円を稼ぎながら、高木優奈は職場を失う形になりました。
2020年末に行われた増枠QTで2021年のツアー出場権を得ることができました。
前半戦で優勝しプロテストを免除とするか、2021年のプロテストに合格するかにかかっていました。
2019年11月岡山県のJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部で行われた最終日に80を叩き3度目のプロテストも不合格でした。
海外女子メジャー「全米女子オープン」の出場権を獲得しました。
(6月2日~/ノースカロライナ州パインニードルズ・ロッジ&GC)
36ホールをノーボギーで通算8アンダーの成績でした。髙木選手はこの予選会を念頭に置いて調整を続けてきました。
挑戦を続けることでスキルアップし黄金世代の一員として優勝を狙って欲しいと思います。
そのためには2022年のプロテストに合格してほしい選手です。
生年月日:1998年5月13日
出身地:神奈川県
実家はお寺で父は副住職
身長/体重:156cm/55kg
血液型:A型
出身校:相洋高校(神奈川県)
髙木優奈は器械体操から転身し、その後父の影響により11歳でゴルフを始めています。
2013年:「神奈川県アマチュアゴルフ選手権」(女子の部)優勝。
2019年のプロテストで不合格ながらも、ステップ・アップ・ツアー優勝の資格で単年登録しています。
2019年7月の下部ステップアップツアーで優勝。
優勝スコアー:67+71+69=207(-9)
2020年はルーキーとして戦った初めてのシーズンでした。
しかし、コロナ禍で試合は中止になりましたが、12月の最終予選会(ファイナルQT)の出場権を獲得して4日間の争いで43位に入りました。
限定的ながらも2021年のツアー出場権(1回目のリランキングまで)を確保することができました。
2021年後半戦はリランキング27位の資格で参戦しています。
賞金ランキングは69位(10月17日富士通レディース前)ですので少しでも賞金を積み上げてシード選手としてプロゴルファーになってほしいですね。
JLPGAの規約改正でプロテスト合格者でないとツアーへの出場そしてQT(予選会)への出場が不可能になりました。
2022年の髙木優奈は、プロテスト合格に向けて必死に頑張っていることでしょう。しかし、結果は不合格。
百花繚乱の女子ゴルフの世界。髙木優奈は、6度目のプロテストに向けて始動し、2023年11月のプロテストで合格しました。
その世界で戦うにはプロテストにまずは合格することですが、プロテストはツアープロの登竜門です。
これから長い戦いが始まります。
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