イボミさんのスイングを紹介します。スイングの特徴は「1軸スイング」です。
イボミさんは、賞金女王の翌年2017年からスランプで苦しんでいました。
でも、2019年所属先の延田グループ「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」では単独2位になり復調の兆しを見せてくれました。
良かったです。イボミさんの「復調スイング」の完成が近くなっていますね。
イボミさんは学生時代からスイング指導を受けてきたコーチのチョ・ボムスさんから離れていました。
短期間ですが在米韓国人のイケメン、アーロン・キムコーチにスポットで指導を受けていたのです。
それでもスイングは元に戻らずボムスコーチが戻ってきてくれて最近ではイ・シウコーチがイボミを指導しています。
その甲斐があったのか?は定かではありませんが、2019年新設のトーナメント18戦の「資生堂アネッサ」では初のベスト10フィニッシュの5位タイでした。
また翌週のニチハムでは2打目が直接入るイーグルも出て賞金女王時代のショットメーカーのスイングが戻ってきました。
まだまだ確認しながらのスイングですが必ず復活優勝できると確信しています。少し前の映像ですが石井プロの解説がわかりやすいので視聴して下さい。
イボミさんがスイングで意識しているのは、ダウンスイングで左肩を低い位置にキープすることです。
左肩が上がると、背骨が右に傾いてクラブが寝てしまいます。するとフェースが開いてしまいますよね。
この意識を変えてから特にアイアンではピンをデットに狙えるようになりその結果攻める意識が持てるようになったとコメントしております。
2019年のパーオン率は69.5543%となり32位の結果でした。
2018年のパーオン率は64.2857%で68位の成績でしたので明らかにスイングは復調しています。
トップの肩の傾きを変えずにそのまま切り返し、ダウンスイングに移行するのがイボミの復活スイングです。
ドローヒッターのイボミさんは、今までインサイドからクラブを下ろして球を捕まえるイメージを持っていました。
このスイングで右へのミスが出ると「もっとインサイドから下ろさなければ」との意識が働き、切り返しで右肩を下げる動きが強くなってきます。
右肩を下げてダウンスイングに移行すると、スイング軸まで右に傾き、フェースが開いてしまい右プッシュになってしまいます。
すると又意識が働いて、右へのミスを嫌がってフェースを返すと、今度は左へのミスが出てくるのです。
トップでできた「左肩・下、右肩・上」の関係性を変えずに切り返しをはじめます。左肩を下げたままで切り返すので軸は傾きません。
もともと1軸スイングですので左足体重移動は少ないのですが、それでも体重移動がスムーズになり、球がつかまり無理にフェースを返えしにいく動きもなくなります。
体の動きもヘッド軌道も安定し、ショットの精度は高まっています。ぜひあなたも確かめて下さい。2020年はこの復活スイングで更にパーオン率が高まり優勝のチャンスも高くなると思います。
さて、不調時でもイボミさんの球筋は力強い弾道で飛んでいました。そのスイングの基本は「1軸スイング」です。
2018年のLPGAツアーのイボミは不調でした。本当に絶不調でした。スポーツの世界は「心技体」のいずれもが、勝利への道に必要な要素です。
その中で今季のイボミは特に「心」が不調だったように見えました。勝てない焦りから心が乱れ、スイングにも迷いが生じ技術に影響して、悪循環になってしまったと思います。
トップアスリートだからこその格闘ですね。しかしながらその長い長いそして暗いトンネルでしたが一点の光が見えてきたような感じです。
それは、【2018】伊藤園レディスゴルフトーナメント」でした。結果は通算7アンダー14位タイでしたが・・・自分が追い求めるスイングのヒントを掴んだそうです。
それは「おヘソ」を目標に向ける事だったそうです。やはり、基本に戻るのですね。
この大会の2R、FRのフェアウエイキープ率は92%です。2回しかフェアウェイを外していません。
2019年はこの試合で得た「おヘソ」スイングで華麗なる復活劇を見せてくれると信じています。
もし、あなたもスイングで悩んでいるならイボミの1軸スイングを取り入れておヘソを意識して楽しいゴルフでプレーして下さい。
ゴルフスイングレッスンでは「軸」という言葉が数多くでてきます。イボミのドライバーショットの特徴はフラットな軌道とぶ厚いインパクトです。
まずはどっしりとしたスタンス、前傾角度は少し浅めで背骨を「軸」に左右に回転するイメージで動いています。
下半身の土台がしっかりしています。
テークバックからトップまで両足にかかる重心はつま先側でもカカト側でもなく、土踏まずから真下に重心が下りています。
テークバックからバックスイング、ヘッドは真っすぐに引き、ややアップライトに上がります。
トップは非常にコンパクトです。ダウンスイングは、右ヒジを真下に下ろす感じです。軌道はフラットになっています。
体とクラブが同時に動いてくるのでインパクトがぶ厚いのでミート率が1.532と常に1.5を超えています。(賞金女王時代)
インパクトで右カカトは上がりません。よってインパクトゾーンが長く、強く押し続けられるスイングです。
これはヘッドの力が極めて効率良くボールに伝えている証拠です。
そしてインパクトからフィニッシュまでスイングは緩むことなく、いつも同じテンポで降り抜いています。
このスイングが飛距離と方向性をアップさせる究極なレベルスイングです。
イボミのスイングは下半身が暴れずに右足が地面についていますね。韓国人の特徴なのでしょうか?いわゆる「ベタ足」打法です。
しかし、年を重ねたゴルファーには無理なスイングです。筋肉も固くなり体の芯の筋肉も弱っています。
このベタ足スイングができるのは、体幹がしっかりしていて腹筋・背筋を鍛えていなければ無理なスイングです。
通常、インパクト後の右足のカカトは上がってしまうのですが、イボミはその上がり方が少ないです。
女子プロの中でも極まて珍しくこの下半身の使い方ができる選手は少ないです。
ゆったり振って飛ぶ・・・右肩も下がらず強い体幹とベタ足で飛ばすイボミのスイングです。
イボミのスイングはベタ足の1軸スイングですが、レベルスイングをスイング論の基本にしている芹澤信雄は2軸スイングです。
そこで疑問が浮かびますよね。・・・1軸スイングは体重移動が少ないので飛ばないのではないか?
多くのレッスン書は、テークバックからトップまでは右足体重で、ダウンスイングからインパクトは左足体重と体重移動の指導が主流です。
イボミの1軸スイングはコンパクトで軸が動かないので強いインパクトで飛ばせます。とイボミは応えています。
さらに、トップはコンパクトでも、しっかり胸が回転していれば問題はありません。とも言っております。
イボミのスイングが簡単みえるのは「1軸スイング」にあったのですね。
軸を動かさないから、スイング軌道もシンプルになり、だから安定して飛ばせます。それがイボミの1軸スイングです。
それでは、1軸スイングのポイントを紹介します。
スイングの軸として、頭のてっぺんから地面に向けて刺さる1本の棒を想定して下さい。
そしてアドレスからフォローまで頭は動かさず、この軸を中心に体を回転させるイメージでスイングをします。
ゴルフを始めたころに練習場でスイングしていると先輩ゴルファーから「頭を残せ」とよく言われましたよね。
でも、この「頭を残せ」というのが実は曲者なのです。
具体的に説明すれば、「頭を残す」というのは、アドレス時の頭の位置がトップからフォローまで変わらないことを言います。
「頭を動かない」といわれた初心者は「顔を動かさない」との解釈で窮屈なスイングになってしまいます。
ですから、その対策として、・・・
顔よりも「首の後ろ」に1本の軸があることをイメージして下さい。そうすることでスムーズなスイングになります。
スイングは、この軸を中心に体をターンさせるように振るわけですが、その時、軸が左右に動くのはもちろん、傾いてもいけません。
軸が傾くということで、それはクラブの軌道もかたむくことになってしまいますからね。
1軸で、まったく軸が動かないイボミのスイングは軸が首の後ろにあるイメージでアドレスをしています。
バックスイングで少しでも頭が右に動けば、ダウンスイングで左に戻さないといけないので、それがミスショットに繋がります。
軸が傾くことは、クラブの軌道も傾くことにつながってしまいます。
1軸でスイングするためには、頭の位置を変えない。それがナイスショットの秘訣ですね。
1軸スイングのポイント1は、「頭の中心が、スイング軸」でした。それでは残りの3つのポイントについて紹介します。
1軸で打てない人の共通点は、テークバックで軸が右足側に動いてしまうことです。
それを防ぐにはイボミのように胸を回すテークバックの方が安定します。
テークバックでは、右ヒザを動かさないこと、そして胸を右に回す事を始動のきっかけにします。
この胸の回転に引っ張られるようにして、クラブヘッドを低く真っすぐに動かします。
よく、肩を回すという人もいますが、肩を回すと、左肩がアゴに近づいてスムーズに振れません。
それより胸を回した方がスイングが大きくなります。
頭と両ヒザをアドレスの位置から動かさないようにキープして、クラブを胸で押すようにして上半身を回転させながらテークバックします。
胸で押し込むようにして、テークバックの始動から30cmまではヘッドを低く、長く引いてきます。
イボミのテークバックはヘッドが低いのが特徴です。
引き始めから急激にヘッドが上がるのは手首で上げている証拠です。
2軸スイングに比べて、体重移動が少ないので、1軸スイングは「飛距離が落ちるのでは?」と思う人がいます。
しかし、イボミは「1軸でも、左脇を締めて、強いフォローを出すことでヘッドスピードが加速して飛ばせる」と言っております。
1軸で打てば、方向性はもちろんのこと、飛距離アップも叶えてくれます。
イボミのスイングにはある特徴があります。それはインパクトの瞬間に、きれいにアゴが真下の地面を向いていることです。
上級者向けのチェックポイントになるのですが、実はこのアゴの位置こそが1軸スイングができているかどうかのポイントになっているのです。
アマチュアゴルフアーの人は、インパクトの瞬間にアゴが左方向(目標方向)を向く人が多いはずです。
アゴが動いているということは、頭が動いている証拠です。
イボミはアゴ先を地面に向けたままスイングしています。頭も動かず、軸を中心にした大きな円でクラブを打っています。
だから曲がらなく飛距離が出る球が打てるのです。
それではイボミの1軸スイングの一連の動作を紹介します。
体重配分は5対5、このアドレスでの頭の位置をキープしてスイングすることが1軸のベタ足ショットを可能にします。
胸から先に動かして下さい。頭の位置を動かさないように意識して、両腕の3角形を崩さずにボディターンでクラブを上げましょう。
下半身は動かさないで、上半身を右のお尻に乗せるようなイメージで動かしてください。
体重移動は下半身でなく、上半身で行います。
頭を動かさないでテークバックするとバックスイングが浅くなってしうまうという人がいますが・・・
それは手でクラブを上げている人です。それでは深いトップを作る事にはつながりません。
テークバックからバックスイングで右のお尻に上半身を乗せるだけで十分に体重移動になって深いトップを作ることにつながります。
手首を柔らかく使ってタメを強く作り、パワーを蓄積します。
深いトップが作れたら、ダウンスイングは右サイドにできたスペースにクラブを立てて下ろすことが可能になります。
トップから左のヒップでリードしてクラブを下ろしていきます。
この時、両ひざの間隔を変えないようにすると、体の正面でインパクトを迎えることができます。
気を付けたいのは、ダウンスイングで体が右から左に流れるスエーです。
これは左ひざが大きく右から左に動くことで起きるのです。
では、どうしたら良いのでしょうか?
それは、ダウンスイングで両ひざの間隔を変えないようにすればスエーはしません。それが1軸でのダウンスイングです。
深いトップからスエーしないダウンスイングで回転したヒップを戻すようにターンさせて迎えたインパクトは体の正面になっています。
これが頭がほとんど動かない1軸スイングのインパクトです。
フォローでも頭の位置はアドレス時と変わりません。これは下半身が動いていない紛れもない証拠です。
フォローまで左わきを締めて足より胸を動かしているのがイボミのフォローです。
クラブをビシッと降り抜くことを意識しているイボミのフォロー。ではどうしたら降り抜くことができるのでしょうか?
これはバックスイングと同じで両腕の3角形を崩さないで上半身の回転で振ることが大事です。
前傾姿勢をキープして、ヒップターンで切り返していくと両腕の3角形がキープされ右腕がピンと伸びてきます。
バックスイングでは左腕が・・・
フォローでは右腕が・・・・
ピンと伸びていれば頭が残った1軸でしっかりと降り抜けたことになります。
フォローで左脇が締まって、ボディターンで胸を回していければ、右足を蹴ったりするような、下半身の動きもなくなって、ベタ足でボールを打てるようになります。
以上がイボミの一連のスイング動作です。参考にして下さい。
ドライバーのダウンスイングで大事なことはインパクトで大きなパワーを出すことです。
そのために、イボミは古いタイヤを叩いてインパクトを強くする練習をジュニアの時にやっていました。
この時に大事なポイントが、左脇をしっかりしめて叩くことです。スイングの時も一緒です。
バックスイングでピンと伸びた腕が体に近づかないように、インパクトからフォローにかけても左脇をしめて右腕をのばすことです。
左脇をしめることで、左サイドに壁ができるので、体が流れなくなります。
左脇が開くと、トップからの切り返しで加速してきたパワーが一気に逃げてしまうので、強い力がボールに伝わらなくなってしまうのです。
イボミのヘッドスピードは40m/s前後で一般ゴルファーと大差はありません。
しかしなぜ230ヤード~も飛ぶのでしょうか?(2018年のドライビングディスタンスは232.34Yで61位です。
それは高効率なインパクトだからです。
そのインパクトを生み出すのは再現性の高い緩やかなインサイドアッパー軌道です。
インパクトは左腕の形を大事にしています。そのために左手首、左腕の角度を崩さないように始動しているのです。
正確なインパクトを生み出すための重要なポイントは両腕のアングルが崩れないことです。
お尻がその場でクルッと回転する意識は、インパクトでフェースが正確に戻すためです。
肩や腰というよりお尻をその場で回す意識です。なぜか・・・その場で回れば腕の通り道ができます。
その結果スムーズな左腕リードで振り切れ、左右よじれない球がこの回転力から生まれます。
イボミはクラブのエネルギーを効率よく出すのが上手なのです。
ですから、ヘッドスピードが40m/s台でも飛距離が出るのです。
それと、小さな体でも遠くに飛ばすにはランがでるドローボールが有利です。イボミもドローヒッターなのです。
いかがですか・・・イボミの1軸スイング。ただイボミさんも2018年は絶不調に陥りましたね。
それはコーチから離れたことも一つの要因ではないかと思います。ジュニア時代からイボミのスイングを知り尽くしていましたからね。
当然の事ですが自分のスイングをその場で修正してもらうにはコーチの存在が必ず必要です。
アマチュアのゴルフ上達の近道も「スイングチェックのコーチ」の存在なのです。ぜひあなたも自宅近くの練習場又は職場近くのスタジオで探して下さい。
軸に近いところから外へ外へと体が連動して、ヘッドが走るスイングを成立させています。
では、そのスイングが形成されるまでのジュニア時代を練習法をみてみましょう。
ゴルフを始めたころのジュニア時代は、イボミが生活していた韓国の水原市は田舎でした。
練習場も遠いので毎日素振りばかりだったと言っております。
最初の1ヶ月は素振りだけ、これが功を成したのでしょう。
今ではジュニアの練習法で「バット」での素振りを取り入れていますが、イボミさんはこの素振りで体での回転運動の素が築かれたのだと思います。
そして玉を打てる環境になっても1球打ったら5回は素振りという練習法でした。それは家庭環境にあったのです。
練習場で多くのゴルフボールを打つことは練習にはなりますが当然お金もかかります。
イボミの家庭はけっして裕福な家庭ではなかったので毎回ボールを打てなかったのです。
ボールを打つのってとても楽しいですよね。でも5回も素振りをしなければ打てなかったのでとても貴重でした。
大事な1発をきちんと打ちたかったので集中もしました。このことがとても良かったと思います。
もちろん試合では目の前にあるボールを打つのは1回ですよね。ですから、貴重な1発なのです。だからこそジュニア時代に練習した1打を大事に集中して打ったのが活きているのです。
球を打てるだけ打てる環境があっても、ゴルフは1発が勝負ですからね。
一球の大切さ、重み、そこに集中する精神はこの練習法とイボミの環境にあったのですね。
軸を作って。その軸がぶれないように打つ。体をきちんと回してしっかりとボールを打つ。それもきっちりとヘッドの芯でとらえる。
決めた目標に飛ばせるように、インパクトではフェースの向きがスクエアになるようにする。
インパクトにこだわってボールを打ったそうです。イボミのミート率の高さはジュニア時代の練習法によるものだったのですね。
イボミがジュニア時代に行った練習法の一つにサンドバックを打つ練習があります。
軍用のダッフルバックに大量の砂を詰め込み、そのバックをひたすら叩いたそうです。
これをイボミは、パワーインパクトドリルと読んでいます。その効果は、インパクトにパワーをつけることができます。
強くたたけばヘッドスピードは上がっているはずですし、体重も乗せて打っていることになります。手だけで打っていてはパワーはつきませんからね。
打音はドス、ドスという鈍い音からパン、パンという強く響く音になります。
最初はタイヤを叩いていたのですが、音が大きくて他人の迷惑になるからと、サンドバックを叩くようになったそうです。
クラブヘッドで強くたたくには、手でたたこうとしてもできません。
足を踏み込み、腰を入れてしっかりと振り下ろさなくては強く叩くことはできません。
それも足を踏み込んだあとに、地面を蹴るようにしていますね。曲げた膝を伸ばしてその反動をパワーに変えるそうです。
これもジュニア時代の練習法の成果なんでしょう。
体の使い方をこのサンドバックを叩くことによって体感として覚えていったのだと思います。
最近は練習器具として購入
実際にイボミの現在のスイングをみると、ダウンスイングで腰がグッと入るスクワットの状態になり、そこから地面を一気に蹴りますよね。
右足は膝が伸びてカカトがあがり左膝もジャンプするように伸びています。
ジャンプして地面反力をクラブヘッドとボールに伝えているのですね。
重くて動かないものを打つつもり、だから、足を地面に踏み込めるし、体重を乗せて打つことができるのだと思います。
しかもサンドバックを強く打とうとすると、体重は左足に移動しているし、手はハンドファーストになります。
バックを打ったヘッドよりも先に手が出ています。そうでなければ決して強くは打てないからです。
こうしたインパクトは単にボールを打つだけでは、なかなかものにできるものではありません。
体が小さなイボミでも芯を食えば、時には280ヤードもの飛距離を獲得できるようになったのです。
イボミの身長は158cm、体重は56Kgです。
上半身も下半身も筋肉がしっかりついていてそれが弾けるばかりの健康美になっています。まさに他のスポーツ選手同様のアスリートの体つきです。
最近のプロゴルファーは筋肉の質が良くないと勝負の世界では戦えないようになりました。
レベルが高くなりましたね。
イボミの体は瞬発力と持久力に優れていて、脚力や腕力も優れ、下半身、上半身ともに鍛えられた体に仕上がっています。
特にイボミはその中でも「体幹」が目に引きますね。
全てのスポーツに言えますが、この体幹が強くなることが勝つための絶対条件ですね。
背筋と腹筋が鍛えられ、胴体を輪切りしたら、丸い円筒のような体つきのスイングは軸がぶれるようなことがない、ずれることがないスイング軸です。
イボミのスイングはパワフルにクラブを振り、芯でしっかり強いインパクトができるのは体幹をしっかり鍛えているからです。
昨年まで渡邊吾児也トレーナーがイボミを担当していました。試合前には入念なストレッチとフィットネスを行っていました。
今年からは、大迫伸二トレーナーに代わり、オフの間にかなりきついトレーニングを課したため、イボミの体は大幅にブラッシュアップしています。
イボミは言います。オフはハードなトレーニングを行います。足が震えて階段も上がり下りできないほど・・・
確実に筋力はアップできました。
なぜなら、疲れない体になって、シーズンを最初から最後まで粘り強く戦いたいからです。
今やプロゴルファーの世界でも当たり前になったフィジカルトレーニングですが、一昔前には考えられませんでした。
ストレッチだけでなく辛いフィットネスを行うことで、精神面にも一段と逞しくなったことと思います。
昨年の2017年は2年連続賞金女王の獲得後のシーズンであり誰もが3年連続を期待しました。
もしかしたら実現できるかもしれないと思う多くのファンや関係者がいた事でしょう。
しかしそれがイボミへのプレッシャーになっていたのかもしれません。今でも忘れられない言葉があります。
連続賞金女王に挑戦する2016年の1勝目でTV解説の岡本綾子さんが、賞金女王のプレッシャーから解放されるのはシーズン始めに早く1勝することです。
岡本さんの経験からの発言ですね。
その言葉をTVで聞いていて連続賞金女王になる運をイボミは持っている、あの神がかったショットはその証であると思いました。
2018年、30歳になるイボミは体力面の不安を抱えて自分に厳しいトレーニングを課したのだと思います。
今はまだまだ絶好調のスイングではないと思いますが、迷わずスイングを修正しつつ前に進んでもらいたいと願うだけです。
美しさを追求する韓国ゴルフ。その美スイングの代表はイボミです。あなたのスイング軌道はアップライト、それともフラット。
イボミの身長は158㎝で女子プロのなかでは小柄な方です。その小柄なイボミのパワーいらずのドロー打ちを紹介します。
ドローボールは、ヘッドより先に手元を下ろします。手元を先行させ、ヘッド遅らせて下ろすのがドロー打ちのコツです。
体が先行するからヘッドはインサイドから下りてきます。でもそれだと体が先に開いて振り遅れてしまいますよね。
この体勢でインパクトすると、体が開いていることになります。
それって振り遅れですよね?
と思う人がいるかもしれませんが、体を先行することでインサイドからヘッドを入れてボールを捕まえることができるのです。
注意しなければいけないのはフェースの向きです。
ダウンスイングでフェースを閉じる方向に向けておけば、ボールをしっかりつかまえることができ、ドローボールが打ちやすくなります。
左手首を内側(手のひら側)に折りながら振り下ろすとフェース面を閉じて使いやすくなります。
手元を低く抑えて体の近くで振ります。でも、その時に手元が浮いてしまう人は
・・・
手元を低く抑えて振ろうとしても浮いてしまうアマチュアはとても多いですね。それは、手元ばかり意識してもダメなんです。
その対策は、前傾姿勢をキープすることで、手元は自然に低い位置に収まります。
手元が浮くとフェースが開きます。ですから手元を低く抑える事だけを意識して下さい。
手元が浮くとヘッドの動きをコントロールできなくなってフェースが開きやすくなってしまうし、ハンドファーストのインパクトをつくることもできなくなります。
手元が浮く原因は上体が起き上がるからです。
上体が起き上がると、そのままではヘッドがボールに届かなくなります。すると無意識に腕を伸ばして当てようとします。
これがダフリやトップの原因です。ボールは捕まりません。
前傾姿勢をキープできれば、懐が広く使えるようになります。
そしておなかをしっかり回すことで、手元を低い位置に収めて体の近くを通すことができるのです。
前傾姿勢をキープするコツは、ダウンスイングで左ワキを締めることです。
左わきが開いてしまうと上体が起き上がってしまうので、左ワキのつけ根を軽く締めながら振り下ろして下さい。
ティーを軽くワキに挟む程度に締める程度です。
左ワキを締めることで手元が低く抑えられハンドファーストの形でボールを捕まえるインパクトがしやすくなるはずです。
体の回転でフェースを返します。右ひじを軽く曲げたインパクトが理想です。
体の回転と腕の振りを同調させてボールを捕まえるのがドローを打つポイントです。しかし、体を勢いよく回すとスライスしそうな気がするという方は多いでしょう。
先ほどお伝えしたように、スイング軌道に対してフェース面を開かずにダウンスイングすること、前傾姿勢を崩さないことです。
そしてインサイドから振り下ろすことを守ればドローボールは簡単に打てるようになります。
インサイドから振り下ろすには、おなかをしっかり回して懐にスペースを作ることです。
そしてダウンスイングで右ヒジを体に近づけて下ろすことが大切です。右ひじが浮いてしまうとアウトサイドイン起動になってしまいます。
トップから右ヒジをストンと真下に落とすダウンスイングを作ることで、インサイドから振り下ろすことができます。
そして右ヒジが少し曲がったインパクトの形をつくりやすくなって捕まったボールが打てるのです。
最後に効果的なドリルを2つ紹介します。
まずは左手で右ヒジを軽く押さえ右手一本でスイングしてみて下さい。
スイング幅は腰から腰でOKです。
右ヒジを体から離さずスイングする感覚がつかめるはずです。
もう一つはショートアイアンを短く持って行います。短いクラブをさらに短く持つことで前傾角度が深くなります。
切り返しで右ヒジを真下にストンと落とすと前傾姿勢をキープして打ちやすくなります。
ゴルフは、身長が高くて腕の長い選手はアップライトなスイングでアークも大きくなり、遠くへ飛ばせます。
日本人の代表は渡邊彩香プロですね。(身長が172㎝)を参考にして下さい。
それに比べてイボミのスイングはフラットです。
アップライトの選手に比べればスイングプレーンは寝ますが、アークを最大限にできれば飛ばすことはできます。
【プレーンがフラット】
飛距離と方向性を両立させる、フラットな軌道とぶ厚いインパクト。
フラットなスイングプレーンは、クラブが地面と平行に動く時間が少し長くなりダウンスイングでヘッドを低い位置から入れることができます。
ということは、点でなくゾーンでボールをとらえられるので、飛距離と方向性の両方を手に入れることが可能になります。
このイボミ姫スイングが~ゆっくり振ってもボールがつかまる~スイングです。
でもどうしてゆったりとクラブを振っているのに飛ぶのでしょうか?
専門誌などで連続写真を掲載し各プロたちが解説していますが、アマチュアから見れば優しそうに見えるスイングも実は奥が深いスイングなのですね。
体が小さいのに飛ぶドライバーショット。
コントロールが抜群にいい、フェアウエイウッドとユーティリティ、切れの良いアイアンショット。
スピンがかかったアプローチショット、そして、抜群の距離感でピンに寄せるロングパット。
などなど、今のイボミプロを打ち負かす選手は現れないと思います。
出典:https://news.golfdigest.co.jp/photo/detail/?search=%E3%82%A4%E3%83%9C%E3%83%9F&imageId=207727
べた足打法は、韓国人選手に共通する特徴でもあります。では、ベタ足で打つにはどうしたらよいでしょうか?
それはインパクトで右足を蹴らないことです。
そもそもアイアンショットはグリーンをいやピンを狙っていくショットです。そのためには正確なコンタクトが求められるわけです。
その正確なコンタクトには「1軸のベタ足」がいいのです。
イボミのアイアンのインパクトは右足が地面を踏んで浮き上がらないようにしてショットしています。
これがベタ足スイングの大きな特徴です。
今までのスイング練習法のほとんどは右足を蹴る方法を教えてきました。
しかし右足を蹴ると体重移動が激しくなってしまうので、当たれば飛びますがミスヒットの確率も高くなります。
ベタ足は、安定感のあるスイングです。
特にアイアンショットの下半身はあまり動かないようにして上半身の回転だけで打っているいうイメージですね。
アイアンの正確性が不十分な方は、シャフトが寝てヘッドが体の後ろにあります。
イボミが練習ラウンドでよく確認しているアイアンショットはシャフトを立てたスイングになっているかです。
シャフトが理想的なスイングプレーンより寝てしまうと、ダブりのミスも出やすくなってしまいます。
ダウンスイングでシャフトが寝ないために大事なのはテークバックでもしっかりシャフトを立てて、クラブを上げることです。
イボミも体の前でクラブを上に上げていますが、アイアンが苦手な方はハーフウエイバックでもっとクラブが寝てしまい、ヘッドが後ろに来てしまう人が多いのです。
イボミのゴルフスイングの特徴は腕を伸ばして、手首と顔の距離感をキープしています。
イボミの微妙に調整するショットが本当にうまいのはこの手首と顔の距離感がキープできているからです。
それだけスイング軌道が安定しているのでしょう。
それも左腕を伸ばしてテークバックすることで、手首と顔の距離感が変わらない。ゆえにスイング軌道も大きく外れないのです。
どうしても右足を蹴ってしまう方は多いと思います。そんな方は、イボミのスイングの特徴を思い出して下さい。
イボミは胸を大きく回す事で下半身が安定しその結果ベタ足になるのです。
右足を蹴る方のスイングは、テークバックで、下半身全体が右方向に動いてしまいます。
そして、その反動によって、ダウンスイングでは下半身を左に動かそうとするために、どうしても右足を蹴るスイングになってしまうと思います。
しかし、ベタ足スイングを目指すなら、テークバックでは、上半身をしっかりと回して、下半身の動きを抑えることを意識してみましょう。
参考になるのは、トップでは胸が目標と逆方向を見えるくらい、上半身をしっかり回します。
そのトップからダウンスイングでは、胸を目標方向に向けるように戻していって、インパクト、フォローにつなげていきます。
つまり、スイング全体を通して下半身は動かさず、胸を回転させて打つということがベタ足につながるはずです。
常にトーナメントで上位又は優勝するには技の引き出しが多くなければ一流プレーヤーとは言えません。
ではイボミのアプローチはどこが特出しているのでしょうか?
イボミ選手はとてもアプローチが上手です。それは、インパクトのフォローがまったく手首を返さないで、手首とヘッドがパターのように、平行に動いています。
このショットを見るたびにほれぼれ致します。
手首を返さないことでインパクトゾーンが長くなります。かりに、手首を返していると、インパクトが不安定になります。
インパクトゾーンが長くなればパター感覚でアプローチのスイングができるようになります。
もう一つの特徴は、手首を返さないように打つと、フォロー以降でもヘッドが体から離れません。だから手首と両肩でできる三角形を崩さないようなスイングになります。
すると、自然とグリップエンドがおヘソを向くショットになります。
このスイングは簡単のようですが奥は深いです。
でもこれを覚えるとあなたのゴルフはシングル入りです。是非参考にして下さい。
出典:https://news.golfdigest.co.jp/photo/detail/?search=%E3%82%A4%E3%83%9C%E3%83%9F&imageId=207950
左足に体重を乗せ、左足の付け根に軸があるイメージで振ると、結果的にスイング中に左のお尻のポジションがかわらなくなります。
軸のイメージをもつのが難しければ、左のお尻を動かさないことを意識してスイングしてもいいでしょう。
バックスイングで体重が右足に乗りやすい人は、スイング幅が大きすぎるかもしれません。
左足体重のまま振れるところまで振ればいいと思います。結果的にそのふり幅で距離が足らないようなら番手をあげましょう。
ダウンスイングでは右サイドは意識せず、左腰から回していきます。
その際、左腰が左にスライドしないように気をつけましょう。イメージ的には、その場で左腰をクルッと回す感じです。
イボミの使用している57度のウエッジは2種類あって試合で使い分けています。(2018年)
タイトリストのボーケーSM7でSグラインドとLグラインドの2本です。
内地の野芝やコーライ芝で使用しているのはSグラインドで北海道などの洋芝対策はLグラインドです。この2種類の違いはどこにあるのでしょうか?
ロフトは1度立て57度にしLグラインドはソールのトゥとヒール部分が削られています。(仕様では58度になっています)
バンスが10度のSグラインドでは自分が思っている以上の距離が出てしまうこともあったそうです。
※ウェッジにバンスを付けたのはバンカーショットを優しく脱出できるためにバンス角をジーンサラゼンが考案し広がっていきました。
イボミの場合、ローバンス(4度)で構えた時に洋芝でペタッとボールが沈んでいても拾いやすいイメージがあるそうです。
又地面が硬いコースでもローバンスは有効で、特にグリーン周りの短いアプロ-チでは、地面が硬いとバンスでヘッドが跳ねてしまい、すごく難しいと言います。
このように一般的にクラブに(道具)対して深く考え工夫するのは今までは男子プロ達でした。
契約メイカーのクラフトマンがツアーに帯同し練習ラウンドなどでチェックするのですが女子プロの方々はそこまでクラブに対して執着していませんでした。
しかし、イボミを始め韓国から強い選手が日本ツアーで上位を占め活躍をしているのはバックグランドに多くの選手の要望を叶えるクラフトマンの存在があったのだと思います。
イボミも今以上にクラブ(道具)のことをもっと知りたくなったと思います。
北海道のmeijiカップの優勝はこのローバンスの57度ウエッジを投入していたそうです。(2016年)その理由は、芝質でクラブを替えたそうです。
洋芝(北海道)・・・
打球痕の中心はスコアラインの下から3本目。フェース面の下側についており、ヘッドを低く入れてクリーンに球をとらえています。
コーライ(本州他)・・・
ヘッドを上から入れてバンスを使って球を打つため、打球痕の中心はスコアラインの下から4本目。
短い距離でもターフを取って打っています。
アプロ-チ、ロブ、バンカーと様々なショットバリエーションを再現するのがアプローチウェッジです。
このクラブの特徴を知ることが、上達への近道になる事は間違えありません。
今までのウエッジの使い方が間違っていた!という新たな発見があるかもしれませんよ。
ウエッジはバンスのあるクラブです。
地面とヘッドが擦れて「シュッ、シュッ」という音がすると思います。
この時、地面に当たっている部分がバウンスです。
インパクトでヘッドが鋭角に入っても地面に刺さることなくスムーズな抜けを可能にするウエッジの核となる部分です。
このバウンスをうまく地面とコンタクトさせる感覚を持つことが重要です。
フェースを開けば開くほどバウンスが使えます。
ウエッジショットの説明で、よく「フェースを開きましょう」という言葉を耳にすると思います。
これはボールを上げたい状況ということもあるのですが、フェースを開けば開くほどソール後方側のバウンス角が大きくなって、よりバウンスを使ったショットができるからなのです。
ウエッジというクラブの性質を理解することで、あなたはパーオンに失敗しても、3オン2パットのボギーで上がれるゴルファーになれるのです。
でもそんな中上級者になると襲ってくるのが、パー4の3打目のアプローチでシャンクです。
頭が真っ白になりますよね。結局4オン2パットのダボになってしまいますからね。
いや―本当にいやですよね。シャンク。ペチャッの音が出たとたん別世界に入ってしまいます。
特にグリーン周りのアプローチショットは困りますよね。止まりません。シャンクが出てグリー周りをぐるぐると回ってしまった経験はありませんか?
そこでシャンクやトップのミス解消法やアプローチショットの解説をいたします。
シャンク解消法!!
シャンクが出たら、インパクトまでは右カカトを上げないで、右ヒザを前にださないようにしましょう。
せっかくグリーン周りまできたのに想定外のシャンクでは、スコアーはもちろん、精神的にも大きなダメージを受けますよね。
では、その原因は何でしょうか?
シャンクする人のほとんどは下半身が動きすぎています。
とりわけダウンスイングでショットと同じように右カカトが上がり、右ヒザが前に出ています。
こうなるとクラブの通り道がなくなって手が前に出てしまいます。
この影響でフェースが開き、シャンクが出るわけです。
もしシャンクが出たなら、右ヒザの位置を保ったまま振る意識を持って下さい。
すでに重心をさげて構えていますから、その状態をキープしてベタ足で振って下さい。
少なくともインパクトまでは右カカトを上げないようにしましょう。
アプローチでも上半身は右より左が大事です。左わきを締めてヘッドの重さで振りましょう。
左ワキを締めて振るとクラブと体の動きが同調します。グリップエンドが常に自分(おへそ)に向いています。
逆に左ワキが空いているとヘッドがスイング軌道から外れてしまいます。
他のショットと同様にアプローチでも上体をリラックスさせておくことが大事です。
腕に力が入ると手でクラブを振り回しがちになります。これだと軸がブレて体とクラブがバラバラに動くことになります。
ポイントはアドレスで上体をリラックスさせておくことです。構えてから両ヒジの距離を少し離すようにして下さい。
こうすると程よく脱力して上体をリラックスさせられます。これができたら左ワキを適度に締めることです。
これにより、腕と体が一緒に動くので、クラブを体の動きに同調させることができるのです。
いわゆる、ヘッドの重さを使って自然にスイングできるようになります。
アプローチで大事なのは正確性です。狙ったところへボールを運ぶ、縦のディスタンスと方向性を正確に打つことです。
アドレスから左足体重で体重移動しないで打つ、
それにはシンプルに構えてシンプルに打つのがベストです。大事なのはクラブのロフト通りに打てるようになることです。
まず、ボールを両足の真ん中に置いてアドレスします。
アプローチはドライバーショットのように遠くに飛ばす必要性はないので体重移動をしなくてもいいのです。
左足の付け根がスイング軸になります。そのためにイボミは左足に体重を乗せ、終始左足体重のままスイングしています。
こうすると、左足を軸にしてシンプルに振ることができます。フィニッシュでは左あし一本で立つ感じになります。
打った後も重心は左腰に、そこに体重が乗る感じです。それとアプローチはクラブを短く持つことも忘れないでください。
トップが出やすい人は、ボールの行方が気になってヘッドアップしたりボールをあげようとして上体が伸びあがって、いわゆる「すくい打ち」の形になっています。
こうなると右足に体重が乗ったまま打つことになります。そのためすくい打ちになるのです。
トップを無くすには左足の付け根を軸に振ればすくい打ちはなくなります。
ポイントはアドレスで左足付け根にハリをもたせ6:4の左足体重で構えることです。
さらに、左母指球を踏ん張るようにして左足体重のまま振り抜けばOKです。
アプローチと言えども最後まで降り抜くことです。
グリップエンドをおへそに向けて左右対称に振ってフォローが出れば距離感が出てスピンもかかります。
アドレスからフォローまでグリップエンドは常におへそに!
勢い付けて降り抜くショットとは違って、アプローチではふり幅が小さくなります。
そのため、手先でボールに合わせにいきやすくなり、これがざっくりやトップの原因です。
このようになる方は、インパクトで終わる感じのスイングになっています。
本人が意識しなくてもそうなっています。
これを防ぐには、意識してフォローをしっかり出すことですが、フォローだけを気にするとタイミングが早くなるので、左右対称のふり幅で振ってみて下さい。
ポイントはフォローでおへそとヘッドを目標に向けることです。
グリップエンドと左腰の間隔を保って動けると手と体を一体化させて降り抜けます。
いかがでしたか?
アプローチが上達すればあなたはすぐに90切りゴルフの仲間です。
パーオンをしなくてもアプローチで寄せて1パットのパープレーができるゴルファーになればゴルフがもっと楽しくなります。
是非イボミのアプローチを真似てシングルを目指して下さい。
プロもアマチュアもパターでボールの転がる先が気にならない人はいないと思います。
ゴルフはいくら飛ばしても最終的にボールがカップに入らなければ完結しません。非常にシンプルな競技なのです。
ですので最終仕上げのパターでボールの行き先=カップを気にしてしまいがちです。
イボミも同じだと思いますが、パター練習を練習グリーンで見ていると打ち終わった後もボールの行方を目が追わないで「ボールがアドレス時にあった地点」をずーと見ています。
以前、レッスン番組を作った時のプロは「音で確認」と言ってました。要は距離によりますが、入るまでの時間は解りますよね。数秒です。
入らなければ音はしません。目で確認するとヘッドアップが生じます。
イボミもこの習慣を身に付けることで、ヘッドアップを防いでいるのだと思います。
イボミのパターで注視してもらいたいのは「フォローの頭、顔の位置」です。
イボミはインパクト後も顔を下に向けたままで、ボールがアドレス時にあった場所を見続けています。
だからヘッドアップしないのです。
プロもアマチュアもパターでヘッドアップしてしまうと、絶対に方向性も距離感も合わなくなります。
意外と難しいパターのヘッドアップですが意思も大事ですので自分に言い聞かせて体に馴染ませていきましょう。
これであなたもヘッドアップしません。
イボミのゴルフのまとめはこちら
⇒「イボミのゴルフ」韓国賞金女王から日本の賞金女王への歩みのまとめ。
計測:トラックマンジャパン
2016年ミート率
スマッシュファクター(ミート率)=ボール初速÷ヘッドスピード。61.9÷40.4=1.532
ミート率が常に1.5を超えています。これはヘッドの力が極めて効率良くボールに伝えている証拠です。
アッパー気味に入れつつも、ハンドファーストに当てることで軌道に対してロフトが適度に立った状態でインパクトするため、スピン量が抑えられランのボールが出るのです。
イボミを高校生時代から教えているチェ・ボムスプロは、2011年頃のイボミのスイングはフォロースルーがアウトに抜けてフックが強かったそうです。
それが2015年頃からはオンプレーンに乗ったフォロースルーに変わってきました。それは、テークバックの始動の仕方を注意深く整えていったそうです。
今では、頭を動かないように練習を重ねて安定したスイングになっています。是非、イボミプロのスイングを参考にゴルフライフを楽しんで下さい。
ゴルフスイングってなんで安定しないのだろう?と思ったことありませんか?毎日素振りをして練習場で打っても球筋はバラバラです。
プロはそのブレ幅が少ないだけで特にトーナメントプロはそのブレ幅を少なくするための努力をしているのですね。
あなたに適した「コーチ」の存在を意識して下さい。エンジョイゴルフ!!楽しいゴルフライフを!!