女子ゴルフの安田彩乃選手のスイングを紹介します。安田彩乃は、レジェンド中嶋常幸氏の教え子の一人です。
安田彩乃プロのスイングは往年の中嶋常幸プロを彷彿とさせるスイングに見えるのは私だけでしょうか?
道具の進化でスイングスタイルは変わったと思いますが、やはり師匠の心のスイングが乗り移っているのでしょう。
さて、ゴルフ上達の秘訣は「反復練習」を継続することです。スイングはトルネードスティックで毎日5分。
パッティングはパターマットで毎日50球ヘッドの芯に当てる練習。毎日反復練習を行って下さい。
経済的に余裕のあるゴルファーは「ライザップ」や「ゴルフテック」も良いですが、自宅の室内での反復練習は「トルネードスティック」と「パターマット」です。
女子ゴルフ。安田彩乃のクラブ別スイング。
安田彩乃選手のスイングをひとことで言えば「安定感」です。
アドレスでどっしりと構えた下半身は前後左右から押されてもびくともしないような安定感があります。
テークバックの始動は腰から、そして現代のドライバーの打ち方である、ノーコックで上がります。
この時に、アドレスで構えた頭の位置が微動だにせず、そしてダウンからインパクトまで顔はボールを追いますが頭は動きません。
まるで頭からシャフトが伸びているような、反作用の上手な使い方をしています。ですので、フィニッシュは軽い逆Cの字で収まります。
日頃のトレーニングの成果もあるのでしょうが、3歳から習っていたクラシックバレエで体幹、バランス感覚が養われていたことも好影響を与えていると思われアマチュアも真似したい、基本に忠実なスイングです。
ドライバーショット。
クラブはダンロップゼクシオドライバーを使用しています。販売本数日本一を誇る、やさしく飛ばせると評判のドライバーです。
プロでもやさしいクラブを使うという昨今の流れの中で選んだというより、安田彩乃はゴルフを始めた頃からゼクシオを使用しています。
深・低重心で、慣性モーメントが大きいヘッドですので、スイングも腕とシャフトを一体化したようなノーコックでフェースが常にボールを見ているように意識しながらヘッドを低く動かすテークバックになっています。
切り返しは腰の切り返しから、体重移動はそれほどせず、その場で足踏みをするように荷重を入れ替えます。
身体を1本の筒のように考え、クラブは常に身体の正面にあるようにイメージして振っているようです。
アイアンショット。
アイアンもやはり自分が筒の中にいて、クラブを身体の前から離さないというイメージで振っているので必要以上に手先を使いません。
ですのでフェースとボールのコンタクトには狂いが少ない、縦の距離感が揃うスイングです。
アイアンでも常に身体、とくに胸の向きとクラブが同調しているスイングです。
しかし、ドライバーやフェアウェーウッドに比べると、切り返してダウンに入ると手がやや下から下りてくるケースがあります。
そのままインパクトを迎えるとあおるような動きになり、ボールはドローからフックに散らばりかねません。
使用しているアイアンはこれもダンロップのスリクソンZ565アイアンです。
ダンロップの世界戦略ブランドであるスリクソンのアイアン3機種の中でも面長ヘッドでポケットキャビティ構造を持つ、やさしく飛距離が出るアイアンです。
やや厚めのトップラインと、わずかにオフセットされたフェース面とで目標に対して構えやすく、つかまる安心感があるヘッドはフェース素材にクロムバナジウム鋼をもちいて吸い付くような打感と反発力を実現、
スリクソン独自のV字型のソール「Tour V.T.ソール」で抜けの良さもアピールしています。
プロ好みの顔つきながらやさしさもあるアイアンですので、現在のクラブ選択の流れである、プロが使うやさしいアイアンと言えます。
ドローが持ち球の安田彩乃プロオルファ―は安心して振り切れるアイアンだと思いますが、力が入るとつかまりすぎて目標の左へ外すボールが出るのが心配です。
パーオン率86位という成績にもそれが表れているのかもしれません。
つかまるヘッドとつかまりすぎないシャフトという組み合わせを検討してみるのも今後のためにはよいかもしれません。
アプローチショット。
ウェッジはダンロップ傘下のクリーブランド588RTXフォージドウェッジを48度、52度、58度という、オーソドックスなセッティングで使用しています。
RTXとはローテーションテクノロジ―の略で、フェースを開いて溝の方向が変わっても安定したスピン量が得られるクリーブランドの独自設計をいいます。
縦方向にもスリムなフォルムでリーディングエッジがストレートに近く、目標方向にスクエアに構えやすいということで、松山英樹選手をはじめ多くのプロゴルファーが愛用しているウェッジです。
安田彩乃プロゴルファーはこのウェッジを、どちらかというと感性に頼らず、手を使わずに目標のポイントに対してオートマチックに肩の回旋で振っていく、パターに近いアプローチスタイルで使用しています。
他の選手のスイング一覧はこちら
⇒女子ゴルフ。かわいい女子プロゴルファーの「スイング」一覧。
安田彩乃の2022年の成績。
安田彩乃の2022年はQT66位の成績でしたので出場試合は限定されていましたが予選落ちも多く本来のゴルフができませんでした。
最高位は「アクサレディスゴルフトーナメント」 の5位タイでした。
メルセデスランキングは107位です。来季はオフトレーニングをしっかりと行いレギュラーツアーに参戦できる身体作りに専念して欲しいですね。
ヒルズゴルフトミーアカデミー出身。
国内賞金王に4度輝き、世界4大メジャー大会のすべてでトップ10に入った唯一の日本人選手であるレジェンド中嶋常幸プロが、、、
世界で勝てる選手を育てたいという想いから2012年に開校したヒルズゴルフトミーアカデミーは、小学4年生から高校2年生で、2年に1度の入塾テストを受けて合格した子供達が切磋琢磨しているゴルフアカデミーです。
ここで育った蛭田みな美選手は2015年に日本アマで優勝、2017年には畑岡奈紗選手が日本女子オープンで優勝するなどのほか、、、
河本結選手など「黄金世代」と呼ばれる選手の多くが実はここの門をくぐっています。
現在の女子プロゴルフ界を盛り上げている若手女子プロゴルファーを輩出しているヒルズゴルフトミーアカデミーですが、、、
中嶋常幸氏はゴルフの技術習得だけにとどまらず、「強さとやさしさとを持ったプレーヤーを育てたい」という想いがあり、、、
たとえ華々しい活躍ができなくても、周囲からは「良いゴルファーだね」と言われるようなプレーヤーを育てたいという方針があるようです。
主な指導内容は、基本動作の反復、すなわち基本動作を見て覚え、繰り返すことで身に付け、さらに咀嚼(そしゃく)して自分のものにしていけるか、これに尽きるようです。
私もプロゴルファー中嶋常幸氏を少し知っております。
まだ教育テレビとして放送していた「NHK趣味悠々」の番組に出演してくれました。2003年の10月~12月に放送しました。
中嶋常幸プロゴルファーのスイング理論は解りやすかったようです。
まとめ。
安田彩乃プロゴルファーは成績ではいまひとつ調子が上がらないようですが、きっかけをつかめば大いに飛躍できる女子プロゴルファーだと確信しています。
どことなく、1984年頃の中嶋常幸選手のスイング、特にフィニッシュがとても似ていると思える安田彩乃プロゴルファーの応援を宜しくお願いします。
エンジョイゴルフ!!
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