2017年、2019年の賞金女王は鈴木愛プロですね。「鈴木と言えばパターが上手い」というように、平均パット数は1.7561で1位です。
でもパッティングだけで鈴木愛プロの強さを表す事はできません。「リカバリー率」「パーセーブ率」「平均バーディー数」も好成績を残しております。
鈴木愛プロのパッティングですが、微妙な距離のパットを確実にねじ込んでくる姿を見ていると「強い選手だな」と感じます。
強くボールをヒットして、カップにねじ込む強気のパッティングは見ていて気持ちいいですよね!
鈴木愛プロのパッティングの上手さの秘密はどこにあるのでしょうか。又、鈴木愛プロのスイングから何を学んだらよいのか?鈴木愛プロのクラブ別スイングもウオッチしてみました。
鈴木愛のパッティング。
鈴木愛のパッティンググリップは「オーバーラッピング」
パッティングにはいろいろなグリップの握り方がありますが、鈴木愛プロはオーバーラッピングで握っています。
オーバーラッピングは、右手の小指を左手の人差し指と中指の間に乗せるスタイルです。右手のグリップが上から持てています。スクエアで、手の甲がフェースと並行になっていますね。
そして、手のひらが綺麗に合掌できています。これは意外とできそうでできないことなんですね。手の向きが定まっていないと、ストロークにも色々なクセが出てしまいます。
鈴木愛プロ以外にも、イ・ボミプロや松山英樹プロなど多くのプロゴルファーが採用しているグリップです。
鈴木愛のパッティングスタイル。
アドレスはワイドスタンス、ハンドダウンにして構えています。両腕でできた五角形を崩さないように肩の動きでストロークするパッティングのスイング(スタイル)です。
鈴木愛プロも「手をあまり使わずに体の回転で打つ」と言っています。
ストロークでパターを打つタイプですが、振り幅で距離感を合わせるというよりはフォローで距離感を出しているように見えます。
ショットもそうですが、パッティングもルーティーンが大事です。
パターを打つ前に毎回同じルーティーンを行うことで、再現性の高いパッティングをすることができます。鈴木愛プロもパッティングをする前のルーティーンを大事にしているようで、
ボールをセットアップ→ライン後方に立ち丁寧に3回素振りをする→アドレスをとった後一度だけカップを見てすぐにストロークを始める。このようなルーティーンを毎回行っています。
鈴木愛のクラブ別スイング。
2019年のドライビングディスタンスは、242.69でランキング25位。身長155cmという体格を考えれば、十分な飛距離ですよね。
鈴木愛プロは、2019年からドライバーをPING社の最新のドライバー、G410プラスに変更しています。
⇒⇒⇒PING 2019 G410 PLUS ドライバー (PING Alta J CB Red装着) 日本正規品
因みに、2019開幕戦「ダイキンオートレディース」で優勝した比嘉真美子もG410プラスを使っています。ということは‥PING社のG410プラスは、開幕2連勝ということになるのですよね!
G410プラスは、前作のG400よりもヘッド体積が大きくなったという特徴があります。前作のG400が445ccだったのに対して、G 410は455ccと少し大きくなりました。
鈴木愛プロもPINGの新作発表会に参加し、「ヘッドが大きくて安心感がある」と言っています。
G410プラスは、「飛びをP LUS 」をキャッチフレーズにしているドライバー。
深低重心構造でボールも上がりやすく、つかまりも良いドライバーです。アベレージゴルファーでも十分使用できるスペックだと思います。
鈴木愛のドライバーショット。
鈴木愛プロのドライバーのスイングは、かなり特徴的です。バックスイングで大きく右へ体重移動をしています。頭の位置もアドレス時から右へ移動していますね。
ただし軸はもちろんしっかりとしていますし、前傾角度もキープしていますから、スウェーにはなりません。
トップは、背中が目標方向に向くくらい捻転させて下半身主導でダウンスイングに移行します。
フォローでは、そのまま歩けるのではないかと思うくらい左に体重が移動していますね。
このように左右の体重移動を上手く使ってボールにパワーを与えているのが、鈴木愛プロのスイングです。
バックスイングで右に体重移動をすることができないアマチュアゴルファーは、鈴木愛プロのスイングを手本にすると良いかもしれませんね!
鈴木愛プロと比嘉真美子プロが使用しているpingドライバーの評判は!?
鈴木愛のアイアンショット。
鈴木愛プロは、アイアンショットの精度もかなり高いことで有名です。
パーオン率は70.5075で順位は26位ですが、数値よりはパーオン率のイメージは高いですね。でもこの数値をもう少しよくしたら断トツで強い選手になりますよね。
と思いますが、鈴木愛プロはアイアンショットでピンを狙っていくタイプなので、パーオン率が少し悪くなっているのは仕方がないのかな…とも思ったりもします。
テレビで何回かショートアイアンでチップインイーグルを達成している場面からか、鈴木愛プロと言えば、攻めのアイアンショットをするイメージがあります。
「ヨコハマタイヤゴルフトーナメントPRGRレディスカップ」では、PING社のi210アイアンを使用していましたね。
出典:https://news.golfdigest.co.jp/photo/detail/?search=%E9%88%B4%E6%9C%A8%E6%84%9B&imageId=206738
こちらのアイアンもトッププロ~アマチュアゴルファーまで使うことができるやさしさを持ったクラブです。
鈴木愛プロのアイアンショットのスイングは、基本的にはドライバーショットと同じ左右の体重移動が大きいスイングです。
ただ、アイアンショットの場合は、最後まで振り切らず、フィニッシュで少し抑えるような形になっていますね。
アイアンは、飛距離よりも方向性。ゴルフの基本ですね。
関連記事⇒Pingゴルフの気になる評判は
鈴木愛のアプローチショット。
鈴木愛プロの2019年のリカバリー率は、70.2326%でランキング2位の成績でした。
パーオンできない時でもパーを取るアプローチの上手さが目立ちました。
出典:https://news.golfdigest.co.jp/photo/detail/?search=%E9%88%B4%E6%9C%A8%E6%84%9B&imageId=199619
アプローチで、できるだけ寄せて、得意のパターで、ワンパットで入れるというのが鈴木愛の強さです。
強いプロになるほど、アプローチの技を持っているものです。鈴木愛も、アプローチの技を持っています。
まず、鈴木愛プロはアプローチでもいろいろな道具を使うことができるのが、鈴木愛の技です。
例えば、芝が生え揃っていない場所からのアプローチでは、ユーティリティで15ヤードほどのアプローチをする場合もあります。
ユーティリティは、ソールが広く芝の上を滑りやすいのでザックリのミスを減らすことができるというメリットがあるからです。
ウェッジは、PING社のGLIDE 2.0 (50度SS/54度SS/58度SS)を使用。
思い通りにスピンをかけることができるのが、気に入っている理由だそうです。
アイアンショットもそうですが、鈴木愛プロはショットを打ってから手を離したり、しっかりとフィニッシュをとれなかったりすることがあります。
でも、ショットで手を離して、明らかにミスショットをしたというような顔をしているのですが、ボールはピンに寄っている…
このようなパターンが多いですね。同じようなパターンが多いのが、松山英樹プロですね。
(失敗した…)というような顔をしているのに、不思議なことにボールはピンに寄っていきます。
鈴木愛プロにとっては、ミスショットでも結果としてはナイスショットになっているという場合が多いです。
これは、ミスがミスになりにくいということで、このようなショットができるのが鈴木愛プロの強みです。
アイアンショットをレベルブローで打つ選手にこのようなパターンが多いですね。
鈴木愛プロのクラブセッティングの詳細はこちら⇒鈴木愛のクラブセッティング2019
鈴木愛のパットとクラブ別スイングのまとめ
2017年、2019年の賞金女王に輝いた鈴木愛。
鈴木愛プロは、PINGと契約し、クラブもPINGの最新クラブを使用しています。
出典:https://news.golfdigest.co.jp/photo/detail/?search=%E9%88%B4%E6%9C%A8%E6%84%9B&imageId=204614
常に新しいクラブを使っていくという鈴木愛プロの姿勢は素晴らしいです。クラブは日々進化していますからね。2020年が楽しみです。
使い慣れたクラブを違うものに変えることは、プロなら大変勇気がいることですが、鈴木愛は勇気を持ってクラブを変えることで自分の技術力を進化させています。
狭いホールはティーショットをドライバー以外のクラブで打つという選択も視野に入れながら2020年は戦うと思います。
パットが上手いのでグリーンに乗せればバーディーのチャンスはありますからね。ただ、アイアンショット時の体重移動をもう少し抑えても良いのではないかと思いますね。
アイアンショットに飛距離はいりません。となれば、体重移動を抑えた方がミート率は上がるのではないかと思います。
鈴木愛プロを応援しましょう。エンジョイゴルフ。

現役時代はNHKETVの外部契約として中嶋常幸プロから藤田寛之プロ、
今田竜二プロの男子ゴルフと森口祐子の「女子プロに学べ」のゴルフ
理論を番組化しました。番組終了後は、数名のライターさんと独自取材でブログ運営しています。
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