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ゴルフクラブの中から販売員が初心者におすすめする中古アイアンは。

ゴルフを始めたいけどゴルフクラブの新品アイアンをセットで買うには「高くて手が出ない」と思う方は多いと思います。

何を買ったらいいのか?新製品は高くてとても手が出ないなど、とても迷いますよね。

特にアイアンは一度手にすると買い替えるゴルファーは少ないと思います。ですので新製品を購入する前に先ずは中古アイアンを試してみましょう。

コスパもいいですし、相性が良けばそのメーカーの新製品を次に購入しましょう。

ゴルフクラブ中古アイアンの選び方条件は。

もし今迷っている方は参考にして下さい。日々、ゴルファーにアドバイスをしているゴルフショップ販売員のご意見を参考にしております。

では、ゴルフ販売員がおすすめするアイアンとは?それはずばり「グースネック」で、「スチールシャフト」のアイアンです。

  • グースネック
  • スチールシャフト

これは「方向性」と「振り遅れ」を防ぐ最良の組み合わせです。カーボンシャフトは飛距離は出ますが柔らかいので方向にバラつきが出ます。

軽いので手打ちにもなりやすく、ストレートネックは球がつかまりにくい傾向にあります。ですから、初心者はまずはグースネックでスチールシャフトのアイアンを選びましょう。

それと初心者ゴルファーは先ずは中古ショップやアマゾンで5番アイアンから7番アイアンのどれか単品を探して下さい。

その1本を持って練習場で球を打って下さい。(7番アイアンの単品があればおすすめです)

ゴルフクラブ中古アイアンはダンロップ。

おすすめはダンロップゼクシオ10。

ダンロップスポーツの代表モデルで、幅広いユーザーに適したやさしいアイアン「ダンロップゼクシオ10」です。

かつてキャロウェイゴルフのクラブをOEMで作っていた時に手に入れた、やさしいアイアンのノウハウをつぎ込んで作られたクラブです。

初代モデルは2000年に発売されました。高額だったためメインユーザーは中高年でしたが、やさしくて打ちやすいと評判になり人気が広がりました。

以後今日に至るまでベストセラーアイアンの地位を不動のものにしています。

やさしさの秘密。

やさしさの秘密は球がつかまりやすい「グースネック形状」と、それまでのクラブに比べてホーゼルを短くすることで低重心化をはかりました。

キャビティバックのソール内側を大胆に削り、余った重量をフェースのトウとヒールに分散させることによりスイートエリアを広げたことが人気の要因です。

これにより、重心がボールの下半分よりさらに下にあるので球が上がりやすく、多少打点がズレてもそこそこ飛ぶアイアンとなりました。

2018年発売のゼクシオ10(テン)

2018年ではやさしさはそのままに「振れば芯で打てる」コンセプトをまとい、2018年に発売されたゼクシオ10代目のゼクシオ10(テン)がアイアン部門ではベストセラーとなりました。

ゼクシオ10は、比重が重いタングステンニッケルウェイトを、ヘッド内部で従来のゼクシオよりも後方下側に配置することにより、さらに重心位置が深くなっています。

ですのでボールより下側から斜め上に向けて打ち出せるので、以前よりもボールが上がりやすくなっております。

同時にストロングロフト(ロフトを立てること)によって飛距離性能もアップしています。今もメインユーザーは中高年ですが、初心者もやさしさの恩恵にあずかるべきです。

ヘッドスピードでシャフトを替える。

ただクラブ重量が軽いので、ヘッドスピードが40m/sくらいまでの方はカーボンシャフトを使って下さい。

それ以上のヘッドスピード、あるいは体力がある人は手打ちになりやすいので、NSPRO870GHというスチールシャフトのモデルを選びましょう。

スポーツ経験者で筋力がある方は、中古クラブでゼクシオ10のメーカー純正カスタムシャフトモデル、ダイナミックゴールド、あるいはプロジェクトⅩなどを見つけたら即購入をおススメします。

これらの重く硬いシャフトでは、しっかり振らないと本来の性能が引き出せませんので、打ち込むことで上達が早まると思います。

ゴルフクラブ中古アイアンはキャロウェイ。

おすすめはキャロウェイのローグアイアン。

「ビッグバーサ」「X-HOT」「EPICドライバー」など、どちらかというとドライバーやウッドで知られるキャロウェイゴルフです。

ですが、最初のゴルフクラブは「S2H2」と呼ばれるアイアンでした。

そして今でも、2018年発売の「キャロウェイローグアイアン」が人気です。

「S2H2」理論。

1988年、設計値を大きく超える重さのウェッジを間違えて造ってしまいました。

それ以来、重量を軽くする過程で試行錯誤の末にシャフトをソールまで貫通させてホーゼルをなくして、バックフェースを削るなどして生まれたのが「S2H2」理論です。

以後低重心アイアンの原型となりました。

創業者のイリー・リーブス・キャロウェイ氏が、自分の父親が飛距離が落ちて200ヤード先のクリークが越せないとこぼしているのを知り、

やさしくて飛ぶクラブ(HEAVEN WOOD)を開発したのが5番、7番、9番というショートウッドの始まりです。

従って、今日に至るまでキャロウェイゴルフはやさしく打てて、飛ぶクラブを作っています。

「S2H2」理論に基づきシャフトをソールまで貫通させることでホーゼルを短くし、低重心化を実現した「スルーボア」構造や、

「グースネック」、重量をトウ側とヒール側に分散させたノッチウェイティングシステム、ポケットキャビティなど、

先進的なやさしさを追求しているキャロウェイから2018年発売の「ローグアイアン」がランクインしました。

グースネックと低重心。

2018年発売の「キャロウェイローグアイアン

新品発売年:2018年
新品価格:132000円(6本セット)

キャロウェイ伝統のグースネックと低重心、大きめのヘッドに加えて異素材をヘッドに埋め込むことで、手に残る打感の良さと飛距離を両立させています。

1番手は飛距離が伸びたという報告もあります。シャフトはNSPRO950を選べば、このアイアンならば、かなり長く使えると思います。

次々とクラブを買い替えることをしないのならお薦めのアイアンです。(単品で12100円です)

ゴルフクラブ中古アイアンはテーラーメイド。

おすすめはテーラーメイドM4アイアン。

UT並みの飛距離を誇るぶっ飛びアイアンが「テーラーメイドM4アイアン」です。

世界初のメタルウッド「バーナー」を発売以来、メタルウッドの先駆者としてフラットフェース、可変スリーブ、スリット入りのクラブなど独自の発想で斬新なクラブを数多く発表してきたテーラーメイドです。

白いヘッドで一世を風靡したのは有名です。

ドライバーのみならず、「レスキュー」というハイブリッド(ウッドとアイアンの中間、というニュアンス)クラブを発売しました。

日本でいうところのユーティリティクラブというカテゴリーを築いたことでも特筆されるべきメーカーです。

1997年にアディダス傘下に入りましたが、クラブの設計コンセプトにミスマッチを起こして収益が悪化、2017年に脱退しています。

しかし、依然としてUSPGAのトッププロが多く使用しているテーラーメイドのゴルフクラブはプロでもやさしいクラブを使いたいことの証明ともいえます。

あのタイガーウッズも2018年はテーラーメイドで復活を遂げました。

2018年に発売した「M4アイアン」

そのテーラーメイドが2018年に発売した「M4アイアン」がランクインしました。

グースネック、低重心は他社アイアンと同じコンセプトですが、M4アイアンはやや厚めのソール幅にスリットを入れることでより球が上がりやすくなりました。

ソールも360度丸みを帯びて抜けが良く、フェース左右に縦に補強バー「リブコア」を内蔵したこと、

必要以上のフェースのたわみ、球に対する当たり負けを抑制し、ボールに反発力を与えていますので、初速が早く飛距離が望めます。

球がつかまり易く、上がりやすい、そして飛距離が望めますので打ち込んで自分のものにすれば仲間より1番手から2番手は小さいクラブで打てると思います。

全体的にクラブの総重量が軽く、かつヘッド自体に飛距離性能と球の上りやすさ、やさしさがありますので、

軽量スチール、重量系スチール、カーボンシャフトと豊富なシャフトの選択肢の中からある程度力がある方ならば、

ここは重量系スチールシャフトのKBSTOURを選んで打ち込んでいきましょう。

ゴルフクラブ中古アイアンはブリヂストン。

おすすめはブリヂストンツアーB JGR HF3アイアン。

オートマチックにつかまるぶっ飛び系アイアンが「ブリヂストンツアーB JGR HF3アイアン」です。

大きめのヘッドは構えてみるとかなりアップライトに見えます。

強めのグースネックといい、球を包み込むような丸みのフェースといい、球をつかまえる要素と右には飛ばない安心感がてんこ盛りです。

球がつかまらないスライサーにとっては最適です。

もう一つの特徴は飛距離性能です。フェースの弾きがいいうえに、ロフトが2番手ほど立っていてレングスも長めです。

飛ばせる要素も満載のぶっ飛び系フォージドアイアンです。ソール幅が広いのでダウンブローよりも払い打ちに向いています。

ゴルフクラブ中古アイアンはピン。

おすすめはピンG410アイアン。

多くの人がやさしさの恩恵を受けるアイアンが「ピンG410アイアン」です。

面長の大型ヘッドは見た目どおり当たり負けに強く多少打点がブレても飛距離ロスと曲がりが少ないです。

セミグースネックでライ角もアップライトなので重心距離が長くても球はつかまります。操作は不得意なので曲がりを抑えたストレートな弾道で飛ばしたい初心者向きです。

ストロングロフトだが球は上がりやすいです。フェースの弾きもいいので飛距離は出ます。

ドライバー同様、シャフトバリエーションが豊富なのでシニアから体力に自信のあるアスリートまで幅広く使えるのも特徴の一つです。

まとめ。

今回紹介したメーカー、機種以外にも、飛距離とやさしさという、長くゴルフクラブに求められている機能を持ったクラブがあります。

プロゴルファーでもやさしいアイアンに替えていますので、これからはいっそうこの動きが加速すると思われます。

昔はプロモデルは難しく、それを使いこなせて一人前、みたいな風潮がありましたが、今や難しいクラブを見つける方が難しい時代になりました。

それだけ初心者にもクラブ選択の幅が広がっていますから、この記事を参考にしてお気に入りのアイアンを見つけてください。

あなたに適したアイアンを選んで、ゴルフライフ楽しんで下さい。

満範

現役時代はNHKETVの外部契約として中嶋常幸プロから藤田寛之プロ、 今田竜二プロの男子ゴルフと森口祐子の「女子プロに学べ」のゴルフ 理論を番組化しました。番組終了後は、数名のライターさんと独自取材でブログ運営しています。