吉本ひかるのスイングの特徴をクラブ別に紹介します。それにしても黄金世代は層が厚いですね。
次世代スター候補になる選手が続々と出現しています。身長152センチの吉本ひかるプロもその一人ですね。
2019年はQTランキング21位の資格でツアー参戦し、約4400万円稼ぎ28位でシード選手になりました。
さて、ゴルフ上達の秘訣は「反復練習」を継続することです。スイングはトルネードスティックで毎日5分。
パッティングはパターマットで毎日50球ヘッドの芯に当てる練習。毎日反復練習を行って下さい。
経済的に余裕のあるゴルファーは「ライザップ」や「ゴルフテック」も良いですが、自宅の室内での反復練習は「トルネードスティック」と「パターマット」です。
吉本ひかりのスイングは「ウエッジ二刀流スイング」
好成績を残せるスイングについて、小さな体を最大限に活かした吉本ひかるのスイングの特徴を紹介します。
ドライバーの前に、吉本ひかるプロの50度のウエッジのスイングを紹介します。フルショットする時の距離は90ヤードです。
ですが、アゲンストやグリーンが軟らかくバックスピンがかかりやすい時は、90ヤードに届きません。
ですので、1番手上のPWで軽めに打てる距離となります。これを吉本ひかるの「ウエッジ二刀流スイング」と読んでいます。その違いは・・・
基本的に50度のウエッジもPWもトップの位置は同じです。ただフィニッシュの位置が変わります。
50度ではシャフトが背中の後ろにくるまで振り抜き、PWでは手元が左肩の高さにくる位置です。
50度でフルショットをする時はアドレスで腕に力を入れないように腹筋に力を入れてリラックスします。
またPWでフルショットをすると通常は105~110ヤード飛びます。ですので、クラブを指一本分ほど短く持ちます。
ボール位置は、50度の時よりもボール1個分外側に、高く柔らかい弾道になって飛距離を抑えられます。
次のラウンドで試して下さい。
吉本ひかるのスイング。
出典:https://news.golfdigest.co.jp/photo/detail/?search=%E5%90%89%E6%9C%AC%E3%81%B2%E3%81%8B%E3%82%8B&imageId=211406
それではドライバーのスイングを紹介します。吉本ひかるプロのドライビングディスタンスは228ヤード。
女子プロゴルファーとしては、それほど飛ぶ方ではありません。でも身長152cmの小さな身体で戦える飛距離を出せるというのは凄いことです。
ドライバーはオーバースイング。
吉本ひかるプロのドライバースイングの特徴はオーバースイングです。かなりアップライトにクラブを上げています。
アドレス時に注目してみました。
両腕でできた三角形を崩さないでバックスイングをする、ゴルフスイングの基本とも呼ばれる動作です。
アドレス時の両腕の三角形が非常にキレイだなという印象です。
クラブをアップライトに上げ、最近では珍しいオーバースイングぎみのトップから、ダウンスイングではクラブを上げた軌道よりも内側からクラブが下りてきます。
アップライトなスイングだと、フィニッシュもクラブが高く上がるというのが一般的ですが、吉本ひかるプロのフィニッシュは低い位置で収まっています。
オーバースイングというと、ゴルフスイングの教科書では薦めていませんが、オーバースイングで好成績を残した選手はいます。
横峯さくらやフィル・ミケルソンなどはかなりのオーバースイングですよね。
オーバースイングは、スイングプレーンが乱れやすいことから一般的には推奨されていません。
ですが、軸さえしっかりとしていれば、スイングを大きくできるというメリットもあり飛距離アップにもつながるのです。
吉本ひかるプロは、身長が小さいのでその分をオーバースイングによって補っているのです。
注目すべきは、スイング中の両膝の位置です。
オーバースイングでも、両膝の位置は一定です。オーバースイングになると、スウェーやリバースピボットなどの悪い欠点が出てしまいがちです。
でも、吉本ひかるプロのスイングは、両膝の位置が一定でバックスイング時の右への体重移動をしっかりと右ひざで受け止めています。
下半身が安定していますよね。
ですので、小さな身長でもしっかりと飛ばすことができ、更にフェアウェイキープ率75%以上という驚異的な方向性の良さをキープできるのです。
アイアンショット。
出典:https://news.golfdigest.co.jp/photo/detail/?search=%E5%90%89%E6%9C%AC%E3%81%B2%E3%81%8B%E3%82%8B&imageId=174957
パーオン率は70%
吉本ひかるプロは、ドライバーで飛距離を稼ぐタイプの選手ではありませんが、パーオン率は約70%と高い水準をキープしています。
記録 | データ | 順位 |
---|---|---|
パーオン率 | 70.0935 | 30位 |
フェアウェイキープ率 | 76.2350 | 5位 |
フェアウェイキープ率を高くし、アイアンショットのミスショットを少なくすることでパーオン率を高めています。
セカンドショット、サードショットで距離が残る場面が多いので、アイアンショットの精度は高いですよね。
一般的にアイアンショットの基本はダウンブローです。高い球でピンをデッドに狙いスピンをかけるアイアンショットは、ダウンブローです。
ですが、吉本ひかるプロはレベルブローでスイングしています。その理由は、ミドルアイアン以上でパーオンを狙う時のスイングでわかります。
中弾道のショットでカップの手前にボールを落としランで寄せるタイプのスイングです。この場合はレベルスイングが有効ですね。
ショートアイアン。
ショートアイアンでは、オーバースイングを抑えややダウンブローでインパクトするので、しっかりとスピンがかかります。
フィニッシュも最後まで振り切らず、途中で止めるような形になっています。昔の言い方ではパンチショット、今流で言えばライン出しショットです。
ピンをデッドに狙い、ピンの手前にボールを落とし、スピンを効かせてボールを止める技術も持っている吉本ひかるプロです。
これで今シーズンも多くのバーディーを決めています。
アプローチ。
出典:https://news.golfdigest.co.jp/photo/detail/?search=%E5%90%89%E6%9C%AC%E3%81%B2%E3%81%8B%E3%82%8B&imageId=209534
記録 | データ | 順位 |
---|---|---|
リカバリー率 | 65.1042% | 10位 |
パーセーブ率 | 86.6563% | 12位 |
吉本ひかるプロは、リカバリー率65%、パーセーブ率86%とパーを獲る確率が高い選手です。
パーセーブ率の高さ。
- アイアンショットの正確性
- アプローチの上手さ
- パッティングの上手さ
パーセーブ率が高いのは、1つはアイアンショットの正確性、2つはアプローチの上手さ、3つはパッティングの上手さですね。
ゴルフは逆算のスポーツ。
まず、ドライバーショットが曲がらないのでセカンドショット、サードショットをフェアウェイから打つことができます。
フェアウェイから打つことができれば、方向性は安定します。
方向性が安定していれば、グリーンを外したとしても良いライからアプローチを打つことができます。
良いライからアプローチを打つことができれば、当然カップに寄る確率は高くなります。
当然ですが、カップに寄る確率が高くなれば、ワンパットで上がれる可能性も高くなりますね。
これが、ゴルフは「逆算のスポーツ」であると言われる所以ですね。
吉本ひかるの強さはこのような点にあるのではないかと思います。ウエッジショットは、非常に柔らかいという印象があります。
グリーン周りからはランニングアプローチを使うことが多く、確実に寄せてくるイメージがあります。
ピッチ&ランを多用する選手で、特徴的なドライバーのスイングと違い、基本に忠実なアプローチをします。
パーセーブ率は86.6563%で12位で、リカバリー率は65.1042%で10位です。アプローチの上手さがスコアメイクになっています。
小さな身体でツアーで戦えるのは、このような吉本ひかるプロの強みがあるからではないでしょうか。
パッティング。
パッティングはどちらかというと、振り幅で距離感を合わせるというよりは、フォローで距離感を合わせているような印象があります。
基本的に、大きな振り幅でパッティングをする時は少ないですね。
吉本ひかるプロは、ピン型のパターを使っていますが、ピン型のパターを使用している人は、振り幅ではなく感覚で距離感を合わせる人が多いですね。
他の黄金世代のスイング一覧はこちら
⇒「女子ゴルフ」黄金世代の女子プロゴルファー“スイング”一覧。
まとめ。
吉本ひかるプロのスイングの特徴は、パーセーブ率が高いところですね。
ドライバー、アイアンなどショットの方向性が良いので大叩きすることが少なく、パーをしっかりととってくる選手です。
基本的には、ボギー以上を叩かない守りの地味なゴルフが彼女の特徴です。
ですが、残り距離をショートアイアンで打てるような場面では、ピンをデッドに狙い、少ないチャンスでキッチリとバーディーをとってきます。
スイング的には、ドライバーショットでオーバースイングですが、現在のところ方向性が良いので直さないと思います。
攻めるところと守るところを良く知っている選手です。
どちらかというと、玄人好みのゴルフをする選手ですから、これからじわじわとファンが増えていくことでしょう。
身長の低いゴルファーの方は各クラブのスイングを参考にして下さい。スイングの基本は軸がぶれないことです。
吉村ひかるプロを応援しましょう。エンジョイゴルフ!!応援よろしくお願いします。

現役時代はNHKETVの外部契約として中嶋常幸プロから藤田寛之プロ、
今田竜二プロの男子ゴルフと森口祐子の「女子プロに学べ」のゴルフ
理論を番組化しました。番組終了後は、数名のライターさんと独自取材でブログ運営しています。
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