黄金世代の女子プロゴルファーはジュニア時代からスクールのコーチや自分の親から基本的なスイングを学びながらゴルフに接してきました。
ゴルフのスイング論は大別すればイボミプロの“1軸スイング”や鈴木愛プロの“2軸スイング”だと思います。
そして注目はやはり「筋トレ強化」した渋野日向子プロのスイングは変わったのか?ですね。
それでは、プロテスト合格年別から黄金世代・女子プロゴルファーのスイングを一覧で紹介します。
Contents
黄金世代の女子プロゴルファー”スイング”一覧。2019年プロテスト合格者
黄金世代の10人目の優勝者は誰なのか?2020-21年シーズンも黄金世代から新たなヒロインが出てくるでしょう。
黄金世代女子プロゴルファー田中瑞希のスイング
またもや黄金世代からニューヒロインが生まれました。
2020-21年の開幕戦「アース・モンダミンカップ」では優勝争いをし3位タイで一躍注目を浴びた田中瑞希です。
4日間で18個のバーディーを奪いその内11個がパー5でした。
その秘訣はなんなのか?残りの距離を計算してのバーディ量産です。
関連記事⇒田中瑞希のスイングをクラブ別に分析
黄金世代の女子プロゴルファー”スイング”一覧。2018年プロテスト合格者
2018年の合格者の中に「2019年AIG全英女子オープン」で優勝した「世界のシブコ」渋野日向子プロがいます。
2020年は試合数が少なくなりましたが渋野日向子プロは米ツアーで戦っています。
それでは2018年プロテスト合格者「黄金世代女子プロゴルファー」のスイング一覧です。
黄金世代女子ゴルファー大里桃子のスイング
右手でクラブを握ってアドレスに向かう、その右腕があらかじめライ角に合わせて曲がっています。
こうすることで、右肩のかぶりや突っ込みが抑えられる効果があります。左への引っ掛けを嫌う意識の表れですね。
関連記事⇒大里桃子のスイング。クラブ別スイング。
黄金世代女子ゴルファー河本結のスイング
河本結プロのスイングは、動きを止めないように、腰を左右に細かく動かしながら、少し右に上体を傾け、インパクトでの「ビハインド・ザ・ボール」を作っています。
わずかにフォワードプレスを入れてからシャットフェースでテークバックを行います。
トップでは右サイドでしっかりとパワーを受け止め、腰の捻転からダウンスイングが始まります。
インパクトまで頭が左へ動くことなくフィニッシュまで振り切ります。
慣性モーメントが大きい大型ヘッドに起こりがちな振り遅れを防ぐためにこの構えになっている、現代風のスイングといえます。
河本結プロのスイングを、各クラブ別に紹介します。
黄金世代女子ゴルファー渋野日向子のスイング
2019年、20年の渋野日向子プロのスイングコーチは青木翔氏です。
二人三脚で今までスイングを研究してきました。特にパッティングの練習方法はとてもユニークでしたね。
また2020年は肉体改造も行いました。
世界で活躍するには「パワー」も大事というマネージメントです。
プロは現状に満足せず常に高みを目指して努力していかねばなりません。
2019年の渋野日向子プロのスイングをスローで見るとバックスイング開始時に頭の位置が若干右側に移動しているのがわかります。
渋野日向子プロのスイングはどちらかと言えばこの時点では2軸スイングに近いと思いました。
関連記事⇒渋野日向子”世界一スイング”2020の進化を青木氏が解説。
黄金世代女子ゴルファー臼井麗香のスイング
小さいけどマジに飛ぶ、158cm48㎏のレイチェル臼井麗香プロは240ヤード越えのドライバーです。
その秘密は最近特に上半身と下半身の捻転差が強くなっていますし、ヘッドスピードは44m/sはでています。
オーソドックスなアドレスから、若干右に荷重を強めたままテークバックに入ります。
腰をかなり深く回旋し、右へ切り上がります。
トップからは腰の戻しに少し遅れてダウンスイングが開始しこの間、グリップエンドがボールを指すように意識して振っていきます。
ヘッドが走りたい方向へ振っていき、フィニッシュに納まります。
黄金世代女子ゴルファー高橋彩華のスイング
高橋彩華選手のスイングはトップで手の位置が高く上がり、かつ肩の回転が縦方向に回る「たて振り」が特徴です。
股関節の範囲内でしっかりと体重移動を行い、身体の捻転とクラブの落差をうまく利用して飛距離と方向性を出しているスイングです。
関連記事⇒高橋彩華のゴルフとスイングを徹底分析。
黄金世代女子ゴルファー原英莉花のスイング
原英莉花プロのスイングの魅力は飛距離です。ダウンスイングは下半身先行の意識が強く、右サイドを軸にして回転しています。
この時、上体の粘りが強く、下半身との捻転差が非常に大きいのが特徴です。これがパワーを生んでいるのです。
関連記事⇒原英莉花のスイング。ドライバーからウエッジまでを徹底分析。
黄金世代の女子プロゴルファー”スイング”一覧。2017年プロテスト合格者
2017年合格の89期生から黄金世代のプロゴルファーが生れました。
黄金世代女子ゴルファー新垣比菜のスイング
新垣比菜プロのスイングはルーティンとしてアドレスで両足を揃えて立ち、目標に対してスクェアに立てているかの確認から始まります。
ヘッドの通り道を確認するかのように、わずかにコッキングを入れてから肩を中心に始動します。
関連記事⇒新垣比菜のドライバーからウエッジまでのスイングを徹底分析。
黄金世代女子ゴルファー勝みなみのスイング
勝みなみのスイングはまず、器械体操で鍛えられたであろう、体幹の強さを生かした「大きい筋肉から動かす」ことが徹底されていることが特徴として挙げられます。
スイングはとてもシンプルなスイングです。参考にして下さい。
黄金世代女子ゴルファー小祝さくらのスイング
小祝さくらプロのスイングをみてまず目につくのが「肩の筋肉の丸さ」です。
まるで円形のボレロを着ているような丸い肩の筋肉の付き方は、柔らかさと可動域の広さを表しています。
関連記事⇒小祝さくらの再現性の高いスイングとその練習を徹底分析。
黄金世代女子ゴルファー淺井咲希のスイング
淺井咲希プロのゴルフスイングを見て特徴的なのが、高いトップですね。
淺井咲希プロの身長は152cm。アスリートとしてはかなり小さな体格です。
ですので、バックスイングはクラブをかなりアップライトに上げていますね。
黄金世代女子ゴルファー吉本ひかるのスイング
吉本ひかるプロのドライバースイングの特徴はオーバースイングです。
かなりアップライトにクラブを上げています。
吉本ひかるプロは、身長が小さいのでその分をオーバースイングによって補っているのです。
注目すべきは、スイング中の両膝の位置です。オーバースイングでも、両膝の位置は一定です。
関連記事⇒吉本ひかるのスイング。ドライバーからウエッジまでを徹底分析。
黄金世代女子プロゴルファー”スイング”一覧。番外編
プロテストに何度でも挑戦しながらまだテストに合格していない選手は沢山います。
その中でダイナミックなゴルフとかわいらしさで注目されている三浦桃香選手のスイングを取り上げました。
黄金世代女子ゴルファー三浦桃香のスイング
三浦桃香選手の魅力はなんといっても280ヤードを誇るドライバーの飛距離にあります。
圧倒的な飛距離を生み出す、169㎝という恵まれた身体をフルに使ったスイングはまず、アドレスで左手で右肩前に触れます。これは右肩がかぶらないようにするルーティンですね。
関連記事⇒三浦桃香のスイングを徹底分析。
黄金世代女子プロゴルファー”スイング”一覧のまとめ
現在、黄金世代で優勝者数は9名です。
1号がプロテスト免除の畑岡奈紗プロで、9号が淺井咲希プロです。
皆さんジュニア時代から地区の大きな大会に参加し高校生からはレギュラーツアーでも主催者推薦で参戦していました。
これからも続々と実力のある黄金世代の選手達が女子ゴルフ界を盛り上げていくことでしょう。
渋野日向子プロや河本結プロ、そして“スイング”では紹介していませんが、畑岡奈紗プロのように世界に羽ばたく選手達を応援して下さい。
エンジョイゴルフ!楽しいゴルフライフを。