2019年に大ブレークした“世界一スイング”渋野日向子プロの「スイング進化(改造)」をコーチの青木翔さんが解説しています。
その何点かを紹介します。
2019年、渋野日向子プロはルーキーイヤーでした。その渋野日向子が”世界のシブコ”に急成長し、2020年は米ツアーに参戦していました。
初めての環境で奮闘する米ツアーです。日米ともツアーの試合数が激減しオフの「スイング進化(改造)」を試す試合は限られています。
そして、2021年4月から米ツアーに本格参戦し6月の全米女子プロ選手権で一区切りとなります。
さて、既に100切りを達成した「凄腕ゴルファー」の次の目標は90切りです。
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渋野日向子”世界一スイング”2020の進化を青木氏が解説。
出典:https://news.golfdigest.co.jp/photo/detail/?search=%E6%B8%8B%E9%87%8E%E6%97%A5%E5%90%91%E5%AD%90&imageId=206704
スイング進化の最大テーマはプロゴルファーの重点課題である「体重移動」から「捻転」へのチェンジです。
上下の捻転差を最大に!青木氏解説。
上下の捻転差はハーフウエイダウンで最大になることに気づいた渋野日向子プロです。スイングの「キレ」が戻ってきました。
スイングの進化はハーフウェイダウンで、捻転差がより大きくなりました。始めてみた時のスイングは体重移動で力任せに打つ形でした。
それだと再現性が低く、1年間安定してツアーで戦うことはできません。だから、まず捻転差で飛ばす形に変えようとしています。最初で最後の改造ですね。
ゴルフ雑誌やTV中継の時に注意してみて下さい。
ダウンスイングに入る時に「ヘソは正面を向いています」が、「胸はまだ後方を指して」います。この「ネジれの差」が、ヘッド速度を上げます。
渋野日向子プロは捻転差は「トップで作るもの」だと思っていたようです。ですが「ネジれの差」が最大になるポイントに気づきました。
この捻転差を安定して作ることを重点に「柔軟性を上げるトレーニング」も行っています。
右足の蹴り、青木氏が解説。
渋野日向子プロはもともと体重移動をして打っていました。
ですので、時々左サイドへ体を「ゆするような動き」が出てしまうことがありました。と青木翔コーチは解説しています。
その結果、左サイドが伸びあがり、手を使ってフックが出ることがあります。
2020年6月になった開幕戦の「アースモンダミン・カップ」で予選落ちした時もこの動きが出ていました。
今は、振るエネルギーはそのままに、右かかとが浮くのを少し我慢しています。ベタ足ではなく浮くタイミングを遅らせるというイメージです。
そのためには股関節や背中の柔軟性が必要になってきます。
背中の柔軟性を青木氏が解説。
渋野日向子プロのアドレスの背中は猫背になっています。これが背中の柔軟性です。
ピンと張ってしまうと可動域が狭くなって上手にネジることができなくなります。
アマチュアゴルファーでアドレス時に背中がピンと張ってしまう方を見かけますね。可動域が狭くなってしまうのですね。
いかがですか、渋野日向子プロのスイング2020進化の解説でした。その成果を早く観たいですね。
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渋野日向子”世界一スイング”2019を解説。
渋野日向子出発点は国内メジャー戦「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」でした。
初優勝が国内メジャー戦と言うのがまずは大物の証ですがそれだけでは終わらなかったのです。
ここで終わらないのが渋野日向子プロの凄いところです。
プロゴルファーの「真の実力」が評価される2勝目が新設の「資生堂 アネッサ レディスオープン」4日間トーナメントという“何かを持っている”選手でした。
さらにさらに、初の海外戦、それもメジャー戦の「AIG全英女子オープン」で優勝するという快挙です。
スマイルシンデレラと現地のマスコミからも暖かく報道されました。帰国後もJLPGAツアーで活躍し素晴らしいゴルフを展開してくれました。
渋野日向子プロの安定感は、全英女子オープン優勝がフロックでないことを証明してくれました。
ではなぜそんなに強いのでしょうか?その秘密を知りたくありませんか?
渋野日向子プロのゴルフスタイルやスイングを分析することで、理想的なスイングやゴルフスタイルが見えてくるかも知れません。
とその前に、渋野日向子プロのスイングコーチは全英でキャディをしていた「青木翔」さんですね。
青木翔コーチは5月末に初著書となる打ち方は教えない。を出版しました。渋野日向子プロが学んだ練習法「10ヤード練習法」も記載されています。
このページの「アプローチ」の章でも一部紹介します。
ハウンドダウン。
渋野日向子プロが青木翔コーチの指導でみるみる進化し上達したのはゴルフ誌で数多く紹介されています。
ですのでここでは省きますが、「ハンドダウン」が指導の最重要課題でした。
もちろん、渋野日向子プロの素直さと「血のにじむような練習」で現在のスイングスタイルが出来上がったと思います。
もし青木翔コーチと出会っていなければ「世界の渋野日向子プロ」は生まれていないと思います。
さて、渋野日向子プロのスイングをスローで見るとバックスイング開始時に頭の位置が若干右側に移動しているのがわかります。
そうです、ゴルフのスイングには、2パターンあるのです。
2軸スイング。
バックスイングからフィニッシュまでアドレス時の重心配分が変わらないスイングを1軸スイングと言います。
(イボミ選手など韓国選手に多いですね)
これに対して、バックスイング時にアドレス時よりも重心が右側へ移動するスイングを2軸スイングと言います。
渋野日向子プロのスイングはどちらかと言えば2軸スイングに近いと思います。
ワイドスタンスはインパクトが違う。
体重移動で気をつけなければならないのはスウェーやインパクトで体が伸びあがってしまうことですね。
このようなデメリットを解消するために有効なのが、ワイドスタンスです。
ワイドスタンスにすることで必要以上の体重移動を抑えることができます。
このようなことを考えると、“世界一スイング”渋野日向子プロのワイドスタンス2軸スイングは理にかなっているように思います。
渋野日向子プロが飛ばすことができるのは、腕ではなく体の回転でスイングをしているからですね。
特徴は体幹の強さ。
渋野日向子プロのスイングの特徴は「体幹の強さ」です。
腕の力を抜いて、腕の力ではなく体の回転を上手く使ってスイングをするというのが渋野日向子プロのスイングですね。(これを青木翔コーチのタコスイングと呼んでいます)
腕だけの力で飛ばそうとしているアマチュアゴルファーはぜひ参考にして下さい。
いかがですか?渋野日向子プロの「ワイドスタンスの2軸スイング」は体の回転を使って体幹で打つことが大事だということがわかると思います。
体幹の強さは個人差があり、自分のスイングイメージは本人には解らないものです。
信頼できるプロのコーチから試しにあなたのスイングを診断してもらいましょう。スイングは劇的に変わりますよ。
右手首の背屈が特徴。
渋野日向子プロのスイングの特徴のもう一つが右手首の背屈(はいくつ)です。
(※背屈とは・・・手首や足首の関節を手足の甲の方向に反らせること)
写真が無いので解りづらいですが、トーナメントでトップの位置を注意してみて下さい。
右手首を甲側に折った状態でトップに収まり、ダウンスイングではさらに折れた状態で下ろしています。
正面から見るとクロスハンドで握っているように見えますよね。右手の背屈は、ベン・ホーガンの技術として有名です。
ですが女子プロゴルファーでここまで背屈する選手はいません。
背屈することで、クラブをシャロ―に下ろしてプレーンに乗せやすく、フェースを閉じる動きになるのでフェースの開閉を抑えることができます。
結果、ボディモーションでリリースするだけなので安定感が増します。
アマチュアの方は、切り返しと同時に右手で圧をかけてしまい、カット軌道を生みやすいのです。
右利きの方は右手を甲側に折る動きを意識しましょう。
クロスハンドで握って体感する。
リストのリリース感はありませんが、体を回せばボールはつかまります。クロスハンドで握って素振りをすると体感できるでしょう。
また、スイング全体を見るとグリップの動きに対してヘッドの運動量が多いです。
体幹軸に対して体の運動量が多いので飛距離は出ますよね。
フォロースルーの形はハンマー投げの選手のように見えます。遠心力と求心力のバランスがとても素敵です。
フォロースルーでクラブをターゲット方向に投げるイメージを持つとヘッドの運動量を増やすことができます。是非挑戦してみて下さい。
右手のひらでボールを押し込む。
右手の力を抜いて切り返し、左手首が手の平側に折れたら、左手の甲をボールに向けて振り下ろしています。
右手のひらでボールを地面に押し込むイメージでインパクトを迎えています。
右手のひらでボールを押し込む動きは、ソフトボールのピッチングで右腕を内側にねじりながら振り抜いている動きに似ていますね。
渋野日向子プロはソフトボールのピッチャーでしたのでこの動きが自然にできているのでしょう。
ヘッドを走らせてボールをつかまえるスイングで飛距離を稼ぎましょう。
ドライバーショット。
出典:https://news.golfdigest.co.jp/photo/detail/?search=%E6%B8%8B%E9%87%8E%E6%97%A5%E5%90%91%E5%AD%90&imageId=222494
ドライバーショットで大事なことは迷いなく振り切る事と渋野日向子プロも言っております。
また右手を上手く使って叩く事とも言っております。
なぜなら手先でクラブを操作しインパクトを合わせにいったなら、振り切ることはできません。
手先だけのスイングではスイングの再現性が悪くなります。
気をつけないといけないのは右手の振りです。
器用で力のある右手は使い方次第で、足を引っ張ることもあれば飛距離を生みだす強い武器にもなります。
そして、ゴルフの飛距離アップは下半身ですよね。
バックスイング時に重心をやや右側へ移動することでトップの時点ではしっかりと右足股関節に体重が乗ります。
話は少し変わりますが、ゴルフにおいて正しい体重移動をするポイントは、意識的に体重を右から左へ移動するのではなく、、、
いかにバックスイング時に右足股関節に体重を乗せるかがポイントです。
トップで右足股関節にしっかりと体重を乗せることができれば、ダウンスイング開始時にはしっかりと体重が右から左へ移動を開始し、フィニッシュでは100%左足側に体重が乗ります。
野球などの球技を経験している人はこの原理をしっかりと体がわかっていますので、自然と体重移動ができますが、、、
球技未経験者でゴルフ競技だけの選手は体重移動の感覚はコーチの指導で身につけています。
バックスイング開始時に若干重心を右に移動する2軸スイングは体重移動をしやすいという点が大きなメリットです。
ドライバーのトップの位置。
トップの位置は低く、フラットなトップです。
トップで左腕が真っすぐ伸びているのでスイング軌道が崩れず、再現性の高いスイングをすることができます。
スイングを腕の力に頼っている人は、トップで左腕が曲がります。
トップで左腕を真っすぐ伸ばすことができるのは、腕ではなく体の回転でスイングをしているからですね。
ドライバーの飛距離。
渋野日向子プロの特徴の一つにドライバーの飛距離を掲げることができます。
極端な飛ばし屋さんとは言えませんがスイングは豪快で且つ高精度のショットが魅力です。
記録 | データ | 順位 |
---|---|---|
ドライビングディスタンス | 248.21ヤード | 12位 |
フェアウェイキープ率 | 67.9460% | 41位 |
ドライビングディスタンスは248.21ヤードで12位です。フェアウェイキープ率も67.9460%(41位)とまずまずの結果でした。
やはり強い選手は飛んで曲がらない高精度のショットを打つことができますね。
個人的な第一印象は“大きなスイング”ができているということです。
身長165cmという恵まれた体格を活かした大きなスイング軌道が特徴的です。
渋野日向子プロのスイングが大きく見える原因は、身長だけではありません。ややワイドスタンス気味のアドレスがスイングを大きくします。
渋野日向子プロはソフトボールをやっていたのでその影響なんでしょうね?
ワイドスタンスでハンドダウンに構え、下半身をあまり動かさずにバックスイングをしますよね。
ドライバーショットの切り返し。
飛ばそうと思えば思うほど、トップからの切り返しで右手に余計な力入りやすいので要注意です。切り返しは右手の力を抜いて、手元を真下に自然落下させて下さい。
右手が脱力していると左手首が自然に手のヒラ側に折れ、フェースが軽く閉じます。これでボールをつかまえる準備が完了しました。
あとはお腹を回してクラブを引っ張り下ろすだけです。みぞおちの位置を変えず、お腹だけを左サイドにねじり込んでいきましょう。
いかがでしたか?渋野日向子プロのドライバーショットのスイングでした。
さて次はアイアンショットです。
アイアンショット。
出典:https://news.golfdigest.co.jp/photo/detail/?search=%E6%B8%8B%E9%87%8E%E6%97%A5%E5%90%91%E5%AD%90&imageId=210503
記録 | データ | 順位 |
---|---|---|
パーオン率 | 70.7573% | 24位 |
渋野日向子プロのパーオン率は、70.7573%で24位です。
渋野日向子プロほどの飛距離があれば、もう少しパーオン率が上がっても良いのではないかと思います。
まだ若い選手ですからパーオン率の向上はこれからの課題でしょう。
フラットなスイング、レベルブローでボールを打つ選手ですので、ミドルアイアン以上になるとボールが止まらないイメージがあります。
ミドルアイアン以上の番手でもう少しグリーン上で止めるようなバックスピン量の多い弾道で打つことができるようになれば、もう少しパーオン率が向上すると思います。
アイアンよりもフェアウェイウッドなどのウッド系の方が得意なようですね。方向性と飛距離共に抜群です。
ドライバーで、ある程度飛距離を出して、セカンドショットをフェアウェイウッドで打つことでパー5では2オンを狙っていける攻めのゴルフができる選手です。
ここまで攻めることができる選手は、珍しく、そのような意味でもポテンシャルが高い選手です。
フェード、ドローを打ち分けることができる器用さも持ち合わせている選手です。スピン量を増やすこともできると思います。
アプローチショット。
出典:https://news.golfdigest.co.jp/jlpga/photo/detail/?imageId=218979
記録 | データ | 順位 |
---|---|---|
パーセーブ率 | 86.5119% | 13位 |
渋野日向子プロの2019年パーセーブ率は、86.5119%で13位でした。かなり高い数値ですよね。
パーオン率は70.7573%で24位でそれほど高くないのにパーセーブ率が高いのは、アプローチとパッティングの上手さにあります。
記録 | データ | 順位 |
---|---|---|
平均パット数 | 1.7582 | 2位 |
リカバリー率 | 64.4612% | 11位 |
バウンスバック率 | 26.0684% | 1位 |
平均パット数は1.7582で2位、リカバリー率は64.4612%で11位ですのでこの数値で実証していますね。
話題になったバウンスバック率は堂々の1位でした。
アイアンショットでパーオンできずグリーンを外してもしっかりと寄せることができるか、もしくはロングパットを決めているいということですね。
サロンパスでのロングパットや全英での5mのスライスラインを決めるシーンは今でも記憶に残っていると思います。
アプローチの種類。
渋野日向子プロのアプローチのスタイルは、最も基本的なピッチエンドランが主体ですね。
基本的にはピッチエンドランを多用し、グリーンが近い場所からはランニングアプローチを使い、ランの比率を多くするくらいですね。
ピッチエンドランは、アプローチの基本と言われていますが、まさに基本に忠実なアプローチでしっかりと寄せてきます。
渋野日向子プロがオーソドックスなピッチエンドランであらゆる場所からピンに寄せることができるのは、その絶妙な距離感にあります。
とにかく、ボールの落としどころが素晴らしく、距離感が抜群です。この距離感は、おそらく天性の素質なのかもしれません。
ただ、レギュラーツアーは硬くて早いグリーンに仕上がっています。その対策としてボールを上げるアプローチの練習をオフ中に強化したそうです。
その場面を見たのは今季(2019年)新設の「資生堂アネッサレディスオープン」のプレーオフでした。
※2019年の軌跡
グリーン左手前のラフから15ヤードのアプローチでした。ピンそば50cmにつけ楽々パーセーブをしての優勝でした。
2020年は世界進出の第一歩の年となるでしょう。
となると更にアプローチの種類を多くしなければなりません。筋力アップはその為に行っているのですね。
渋野日向子”世界一スイング”青木翔の10ヤード練習法。
渋野日向子プロのスイングコーチ青木翔氏の初著書打ち方は教えない。が大好評です。
その書籍に「10ヤード練習法」という項目が今一番話題になっています。
10ヤード練習法
Q:10ヤード練習は何のために行っているのですか?
A:ハンドファーストのインパクトを身につけるためです。
青木翔コーチは全ショットの基本が、10ヤードアプローチに集約されていると言います。それはどうしてでしょうか?
ハンドファーストの利点。
ハンドファーストでボールをとらえるということは。ロフトが立った状態でインパクトできるということです。
そのため、フェースでボールを押し込める、いわゆるインパクトゾーンが長くなり、飛距離のみならずボールをコントロールしやすくなります。
- 飛距離が伸びる
- 番手通りのキャリーが出せる
- コントロールできる
- 風の影響を受けにくい
ハンドフォーストとは・・・
インパクトで手元がヘッドより先行することです。体の回転とともに。手元がヘッドより先行する形でインパクトを迎えるのがハンドファーストです。
ドライバーからアプローチまで、この形でボールをとらえることが大前提です。
Q:ではどうして10ヤードなんでしょう?
A:それは体で打つのが難しいからです?
ボールを遠くへ飛ばすときも、ピンへ寄せるときも。手先で打つのでなく「体が主役」「腕はわき役」だからです。
短い距離だと、手で簡単にクラブを動かすことができます。逆を言えば体で打つことが難しいのです。だからあえて10ヤード練習を繰り返すことで、体で打つ動きを覚えさせています。
この他にもでは体を使うってどういうこと?片手打ち上達法など渋野日向子プロに指導している練習法「打ち方は教えない」に詰まっています。
是非あなたもお読みになってゴルフ上達に役立てて下さい。
アプローチの打ち方。
ボールを上げる打ち方はとてもシンプルです。
ボール2個分両足を離して、左足を少しだけ引いてオープンに立ちます。ボールは左足の親指前にセットして下さい。
両脇を少し締め、おなかを引っ込めて構えれば腕と上体が一体となって振れます。これがボールを上げるための事前準備です。
後は少し開いたフェースをインサイドインの軌道で、ボールを優しく拾うイメージで振ります。
ボールを上げる準備ができているので後はピッチ&ランと同じように振るだけです。是非トライして下さい。
渋野日向子プロのスイングは世界一スイングと言えますね。その安定したスイングを可能にしているのはアマ時代からお世話になっているPINGのクラブです。
是非参考にして下さい。
渋野日向子“世界一スイング”2019を解説、壁ドンのパッティングスタイル。
思い起こしても渋野日向子プロのAIG全英女子オープンで優勝を決める強気なパッティング“壁ドン”パットはどうしてできたのでしょうか?
渋野日向子プロの「パッティングフォーム」を試合などで観察しているとある特徴が見つかりました。
それは、パターを短く握っていることです。
えー!な~んだと思うゴルファーもいると思いますが、これが強気のパターを生む源泉かもしれません。
この壁ドンパッティングで渋野日向子プロが輝いて見えるのは私だけではないと思います。
ワールドレディースサロンパスカップでも、最終日、5番ホールでは、かなり長いロングパットを決めていました。
8番、9番ホールでもしっかりとパットを決めています。
ワイドスタンスのパッティング。
渋野日向子プロのパッティングスタイルは、スタンスを広めにとってどっしりとしたアドレスから肩のストロークでパターを打つスタイルです。
振り幅で距離感を合わせるスタイルですね。
下半身が安定しているので、ストロークがブレませんし、常に同じタッチでボールをインパクトしているので距離感が安定しています。
また、強気のパットも強みです。
ワールドレディースサロンパスカップや全英女子オープンでも、入らなければ大分オーバーしてしまうという場面がありましたが、しっかりとカップインさせています。
“届かなければ入らない”というのはパットの極意としてよく言われることです。
ここぞという場面でロングパットを入れに行けるというのは、本人もパターの方向性に関してはかなりの自信を持っているのだと思います。
出典:https://news.golfdigest.co.jp/jlpga/photo/detail/?imageId=217743
青木翔コーチは二人三脚でスイングやパッティング練習をしているので渋野日向子プロの癖を良く知っています。
青木翔コーチが短く持つ答えを教えてくれました。
彼女はプレッシャーがかかってきたり、調子が悪くなってくると手元が下がってトウが浮くんです。
そのまま打つとプッシュも出るし、引っかけも出ます。
それらのミスを防ぐために、ヒールを浮かせるイメージで構えてもらっています。
いかがですか!!渋野日向子プロの強気な“壁ドン”パッティングはヒールを浮かせる意識が生むんですね。
あなたはどうですか?
もしあなたもトウを浮かせて構えてボールを真っすぐ打ち出せない時はヒールを浮かせるイメージで構えてみましょう。
普段トウが浮いているゴルファーにとっては、ヒールを浮かせて構えるぐらいで、ちょうどライ角通りに構えたことになるのです。
この時に一度コーチや友達にカメラで撮ってもらいましょう。
トウが浮いていなければ、あえてヒールを浮かせるイメージは必要ないのですからね。
ただ青木翔コーチは言います。
渋野日向子プロがパターを短く持ってヒールを浮かせるイメージで構えた結果、ストロークが良くなったそうです。
パッティングデータ。
年 | 平均パット数 | 順位 |
---|---|---|
2018年 | 1.8362 | 10位 |
2019年 | 1.7582 | 2位 |
▪2018年の平均パット数(パーオンホール)は1.8362で10位でした。
ステップアップツアー
▪2019年平均パット数(パーオンホール)は1.7582で2位の成績です。
上記のデータの通り渋野日向子プロの平均パット数は確実に良くなっています。それは、2年前から渋野日向子プロを教える青木翔コーチの練習方法です。
青木翔コーチから学んだ練習方法とは!?
パットとショットは実は繋がっています。ですので、まず最初にしたのはストロークの修正でした。
彼女はインツゥインの起動でなく、フォローサイドでフェースが開きながら外に抜ける癖がありました。
元々スイングもインサイドアウトが強かったのです。実はパッティングはショットと似てしまうんです。
それでパターをピン型に強制的に替えて、ヘッドを左に出しながら、フェースを閉じてフォローを取るようにしました。
その後に始めたのが二つのドリルです。
パッティング2つのドリル。
朝のスタート前は7 メートル以上の3箇所からカップを中心とした1 メートル の円の中に3球ずつ入れる練習です。
これでロングパットの距離感を養います。
そしてホールアウト後は1 メートル から50 cm 刻み、最長5 メートル の9箇所から7球以上入れないと終わらない練習をします。(JLPGAでも紹介していました)
プレッシャーに強くなるためと、ストロークよりも出玉を意識するための練習です。最初は3時間以上かかりましたが、最近は30分で終わるようになりました。
2つのドリルは機械的にならずに距離や場所などをちょっとずつ変えながらやっています。
パッティングが得意になったのは彼女の地道な努力の積み重ねなのです。
又、パターを短く持つようにしたことでストロークも安定しました。
黄金のパッティングレッスンを試してあなたも3パットから脱出して下さい。
シブコ流ストロークを信じるか否かは、あなた自身です。
このように、パッティングもそうですがあなたのスイングを俯瞰で見てくれるコーチの存在はゴルフ上達には欠かせません。
是非一度はプロのコーチからあなたのスイングを診断してもらいましょう。
渋野日向子の青木翔プロコーチ。
渋野日向子プロのコーチ青木翔は、イケメンコーチとしてとても話題です。確かに見た目爽やかでイケメンオーラが出ていますね。
コーチとしての実績は凄く、渋野日向子プロ以外にも岩元洋祐、亀代順哉、LPGAの田辺ひかり、大出瑞月などの指導もしています。
2017年から渋野日向子プロのコーチとなり、結果的には2019年の大躍進につながっています。
このあたりを見ても相性の良さが伺えます。
青木翔コーチとタッグを組んでスイング的に進化した点は前述しましたが、アドレスでハンドダウンにしたことです。
2019年の渋野日向子プロのスイングを見ると、アドレスからどっしりとしていて重心が低いですよね。
以前は、やや棒立ちのアドレスだったように思います。
ハンドダウンのメリットとしては、前傾姿勢が崩れないという点がありますね。
特にソフトボール出身の渋野日向子プロは、体重移動を大きく使う傾向があります。
復習になりますが、体重移動を必要以上に使うと、インパクトで前傾姿勢が崩れるなどのデメリットもあり、前傾姿勢が崩れればスイング軌道も崩れます。
アドレスからややハンドダウンに構えることで、体重移動が大きくても前傾が崩れにくくなりますから、、、
渋野日向子プロにとっては相性が良いスイング改造だったのではないでしょうか。
ヘッドスピードを上げる練習方法。
渋野日向子プロのヘッドスピードですが、観ているだけでヘッドスピードの速さがわかります。
(ドライバーの飛距離ですが、飛ばす時は260ヤード以上飛ばす選手です。)
全英オープンで世界的なトッププロを何ヤードも引き離しているドライバーショットは素晴らしかったですね。
一般的に飛距離=ヘッドスピード×ミート率×4で計算できますから、ミート率を1.5に設定すると最低でも43m/s以上はあると思います。
ヘッドスピードについてですが、渋野日向子プロのようにソフトボールや野球経験者はヘッドスピードが速い傾向があります。
これについては、おそらく野球やソフトボールの経験者は下半身の使い方が上手いからであると思われます。
ヘッドスピードの向上には下半身が大事であるということですね。
右から左への体重移動。
このエネルギーを上手くボールに伝えることができれば、腕の力がなくてもボールは飛んで行きます。
下半身の使い方を覚えるドリルとしては、1本足で素振りをするなど大袈裟なくらい体重移動をする練習をすることで少しずつ覚えるので安心して下さい。
いつまでも腕に頼ったスイングをしていると、必ず飛距離の伸び悩みに突き当たります。
ヘッドスピードを上げたければ、下半身の使い方を覚えることが重要です。
もう少し追求するならスイング中に「間」を作れるようになれば、更にヘッドスピードが上がります。
ドライバーショットでも触れましたが、バックスイングで右足側へ体重移動し、トップでは完全に右足体重。
右足股関節にしっかりと体重が乗った時点で、ダウンスイングに切り替えます。
ここで順番としては下半身が左へ移行してから、クラブが降りてくるのがベストです。
下半身が左へ移行してから、クラブが遅れて降りてくる時に少し「間」ができるのです。
「間」の作り方ですが、個人差がありますね。
スイングのリズムを上げると「間」が作りやすいという人もいます。
プロゴルファーを観ていると、スイングリズムが早い人は、バックスイングで腕がトップの位置に行く前に下半身が移動しています。
下半身は左へ移行するのに、先に下半身だけ動いてしまえば「間」ができます。
このような「間」を意図的に作ることができれば体重移動のエネルギーをボールにぶつけることができます。
まとめ。
黄金世代から令和の大スターが生まれました。
ワールドレディースサロンパスカップではロングパットを次々と決めていたのが印象的でした。
そして全英女子オープンでも・・・2018年にプロテストに合格しわずか9ヶ月で全英女子オープンで優勝した選手です。
結果を残しましたね。これで3年シードを得ることもできたのでオフシーズンも練習に集中することができます。
飛距離を出して他の選手と差をつけることができる世界一のドライバースイングと、グリーンを外しても寄せに行くことができるアプローチの精度、、、
強気に入れにいくことができるパッティングが渋野日向子プロの強みです。
そして、渋野日向子プロは、笑顔で世界のメジャーを制覇しました。とてもかわいい選手です。常に微笑んでいるという印象があります。
微笑みはゴルフの天使が味方してくれますからね。他の選手と勝負しているというより、ゴルフを楽しんでいるという感じですよね。それも自然体で・・・
渋野日向子プロは、精神的に強い人間であると思います。個人的見解ですが、強気のゴルフでギャラリーを魅了してくれます。
課題はアイアンショットの精度をもう少し上げて、パーオン率を向上させることだと思います。
このパーオン率の数値が向上すれば来年以降も複数優勝で賞金女王を狙うことができるプロに成長するでしょう。(でも今季賞金女王宣言しましたね)
ソフトボールで鍛えた強い下半身を上手く使ったスイングが特徴的です。
大きな体重移動をしてもワイドスタンスとハンドダウンによってスイング軸を崩さないから安定したショットを打つことができます。
ゴルフスコアアップのコツは自分に合ったスイングをすることです。
ワイドスタンスにハンドダウン、そして大きな体重移動を使った二軸スイング。試してみる価値はありそうですね。
いかがでしたか・・・渋野日向子プロの世界一のスイングスタイルは。このスイングも青木コーチのアドバイスで生まれたのです。
そして、2019年は大飛躍した年になりました。時々は振り返ってみましょう。
渋野日向子選手を応援しましょう。エンジョイゴルフ!!楽しいゴルフライフを。

現役時代はNHKETVの外部契約として中嶋常幸プロから藤田寛之プロ、
今田竜二プロの男子ゴルフと森口祐子の「女子プロに学べ」のゴルフ
理論を番組化しました。番組終了後は、数名のライターさんと独自取材でブログ運営しています。
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