小祝さくらの”再現性の高い”スイングをクラブ別に紹介。

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2021年の初戦、「ダイキンオーキドレディス」で見事逆転優勝した小祝さくら。

「ダイキンオーキッドレディス」、昨年は未開催でしたので地元のギャラリーさんや関係者はとても嬉しかったと思います。

今年はギャラリーを1日1000名限定で開催しました。

それから2週間後の第3戦「Tポイント×ENEOS」でも優勝しこれでツアー4勝目です。

2019年の初優勝からパワーアップし、努力に努力を重ねての優勝でした。

小祝さくらプロは安定した“再現性の高い”スイングでプロ入り後から常に上位フィニッシュしています。

そしてプロゴルファーとしての凄さは試合を休まないタフな選手です。プロ入りは2017年。

2018年はトップ10に13回食い込む活躍を見せましたが残念ながら未勝利でした。

2019年はシード選手として戦い念願の1勝を果たし2020年はプロの真髄2勝目を挙げました。

1998年生まれでいわゆる黄金世代と呼ばれる1人です。黄金世代では8人目の優勝者でした。

目次

小祝さくらの”再現性の高い”スイングの特徴。

 

小祝さくらプロのスイングの特徴は、飛ばすことよりも「絶対にOBを打たない(まっすぐ飛ばす)という信念と自信に裏付けられたスイングです。

そのスイング理論は2016年に出会ったコーチの辻村明志氏と二人三脚で作りあげてきました。

その時の小祝さくらプロのヘッドスピードは39.5m/sと40にも満たなかったそうです。

でも今ではマックスで44.1m/sまで成長しています。

コーチの辻村明志氏は

小祝さんの強さは素直さと継続できること。

普通の人なら“今日はいいかな…”となる状況でも、決めたことは絶対にやる。だから成長がとてつもなく早いんです。

また、よくコーチは“教える上手さ”と言われますが、彼女の場合は“教えられる上手さ”がとてもすごい。

こちらが言ったことを真摯に継続するからこちらとしても熱を持って伝えられるし、“下手なことを教えられないぞ”という気持ちになる。

そこが小祝さんの魅力であり、強さの一つだと思います

とコメントしています。

プロゴルファーはコーチとの出会いでトッププロになれるか?が決まりますね。

もちろん本人の努力はそれ以上に増していなければなりません。アマチュアも同じですね。

それでは辻村明志コーチのコメントから小祝さくらのスイングを紹介します。

小祝さくらのスイング。アドレスの前傾姿勢2021。

2021年のアドレスは骨盤から前傾したどっしりとしたアドレスです。アドレスを見るだけで力強さを感じますね。

骨盤が前傾したことによって、太股裏(ふともも=ハムストリング)に張りが生れ、下半身が再現性高く使えるようになりました。

小祝さくらのスイング。下半身のリード2021。

トップの位置が決まった後は、下半身リードで打っていけるのが、小祝さくらのスイングの良さです。

その下半身のタイミングのズレや、暴れが2019年頃は生じていました。

2021年はそのズレを修復することに取り組みどっしりしたアドレスが完成しています。

上下の捻転がしっかりできたトップから、再現性の高い下半身のリードによって飛距離も伸びました。

そしてショットの安定感が高くなりました。

トップの位置も今までは若干シャフトがクロスしオーバースイング気味でしたが、この改善で理想的なトップの位置に収まるようになりました。

小祝さくらのスイング。アドレスの前傾姿勢を崩さない。

写真がないので解りずらいと思います。

小祝さくらの「アドレス」と「インパクト」をトーナメントのビデオなどでチェックして下さい。

ほとんど同じ形になっています。つまり再現性がとても高いということです。見事すぎるアドレスは大いに真似して下さい。

肩が落ちて、腕と肩でできる三角形がとてもきれいです。

剣道の”面”をしたように左右対称です。

そして、この三角形が崩れずに背骨(脊柱)を中心にクルッと回るだけのシンプルスイングです。

ですから軸がズレずに再現性が高くなるのです。アドレスでのバランスが悪いと再現性は悪くなります。

小祝さくらのスイング。アドレスの前傾姿勢を崩さない練習法。

辻村コーチはオフに素足でボールを打つ練習を繰り返したと言います。

その意図はスパイクのグリップ力に頼らず、自分の力で踏ん張って下半身を使っていくためです。

この練習によって捻転したトップから下半身を使ってクラブを引き付け、ヘッドを走らせる動きができるようになってくるのですね。

特に上手くなったのは左足の受けです。

全てのエネルギーを左足が受け、耐える、耐える事でヘッドが走り、インパクトゾーンも低く長くなります。

ドライバーに限らず全ショットの正確性は左足の受けの上手さです。右足の蹴りと左足の受けがしっかりできてこそ、理想的なインパクトの三角形が生れます。

ゴルフは下半身リードによってダウンスイングのタメも作れるようになります。

それでは、上位常連者・小祝さくらのクラブ別スイングをご紹介します。

出典:https://news.golfdigest.co.jp/photo/detail/?search=%E5%B0%8F%E7%A5%9D%E3%81%95%E3%81%8F%E3%82%89&imageId=211650

小祝さくらのスイング。ドライバー

小祝さくらプロのスイングをみてまず目につくのが「肩の筋肉の丸さ」です。

まるで円形のボレロを着ているような丸い肩の筋肉の付き方は、柔らかさと可動域の広さを表しています。

すなわち、スイングの回旋運動を肩と背中の大きい筋肉帯で行えるため、動き出しがとてもスムーズです。

その後のフィニッシュまでの一連の動作もスムーズに行えるということです。

また、無駄に手を使わずに、それでいてインパクトゾーンでフェースが真っすぐ向いている時間が長く使えるので曲がりません。

クラブを上げて、下ろす、という基本的な動作が最も無理なく行えるものと思われます。

小祝さくらのスイング。ドライバーショット。

小祝さくらプロがゴルフを始めた8歳当時、すでにヘッド体積が460CCのチタンドライバーが一般的だったと思います。

慣性モーメントが大きいドライバーでは手首を必要以上に使う事はヘッドが戻りきらずにすっぽ抜けたり、逆に左に引っ掛けたりといったミスショットを誘発します。

従って小祝さくらプロのように肩の回転で上げて下ろす、無駄な動きは入れない、というスイングは現代のドライバーには理にかなっているといえます。

小祝さくらのスイング。土台の足に着目。

また、小祝さくらのスイングで驚くのが肩と腰の捻転差を受け止める右足の粘りと左足の伸び上がりです。

トップからダウンスイングに入っても腰の捻転をパワーに変えるためにぎりぎりまで右足で粘り、、、

インパクト直前からその後一気に腰を開放して反力を使った左足が少し伸び上がりながらパワーを開放していくスイングです。

その間、頭の位置はほとんど動きません。

現代のドライバーを曲げずに飛ばす要素が詰まったスイングです。

小祝さくらのスイング。ドライバーはスリクソン。

そんな小祝さくらプロが選んだドライバーはスリクソンZ765ドライバーでした。(現在はZX)

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小祝さくらのスイング。初優勝のドライバーシャフトはディアマナB50

シャフトはディアマナB50、フレックスSRです。

三菱レーヨン製のディアマナシリーズはプロ、アスリートがしっかり叩いても左に行かない素直な挙動の中~元調子のシャフトとして人気があります。

小祝さくらのスイングにはディアマナの素直な挙動が合っていて、かつ左へのミスを嫌がっての使用だと思われます。

小祝さくらのスイング。アイアンショット。

小祝さくらのスイングはアイアンショットでも、その特徴を活かしたスイングによって2019年3月時点で第10位につける正確さを保っています。

小祝さくらのパーオン率は?

2018年:出場試合数:38試合(休みなし)
パーオン率:72.0202%(10位)

2019年:出場試合数:39試合(休みなし)
パーオン率:72.3384(15位)

2018年は出場試合数がランキング50名中最多であるにもかかわらず10位というのは評価すべき記録だと思います。

やはりドライバーショットと同様に、柔らかい肩と背中の筋肉を使った再現性が高いスイングです。

ですのでアイアンの方向性にも大きな乱れが生じにくいものと思われます。

小祝さくらのスイング。使用アイアンはスリクソンZ585

その小祝さくらプロが選んだアイアンは、スリクソンZ585です。(2019年)

軟鉄鍛造のポケットキャビティで、柔らかい打感と安定したスピン性能が特徴の、アマチュアにも使えるアイアンです。

そして、このアイアンの最大の特徴が「Tour V.T.ソール」と名付けられた抜けの良さを実現するソールにあります。

小祝さくらプロがこのアイアンを選んだのは、ダウンブロー系の打ち込むスイングではなく、、、

肩・背筋の大きな筋肉を使って上げて下ろすだけのスイングをイメージした時に、スッとソールが抜けてくれることを重要視したからではないかと思います。

小祝さくらのスイング。アイアンのシャフトはフブキAXi375

このシャフトは手元の剛性がやや高く、先端は低く設定されています。(2019年)

ですので、実際に振ってみると、先端が走り、柔らかく感じるタイプではないかと思います。

無駄な力みなく、スッと上げて下ろすことでヘッドが走り、抜けの良いソールとの相乗効果によって正確な方向と距離を打てていると思われます。

やさしさと操作性を両立させたアイアンを選んでいるという印象です。

小祝さくらのスイング。ウエッジアプローチ。

小祝さくらのクラブセッティングで意外なのはウェッジです。

2018年まではクリーブランドRTX-3ブレードを、そして2019年開幕戦からはクリーブランドRTX-4フォージドウェッジを使用しています。

小祝さくらプロのクラブセッティングはアマチュアには非常に参考になるセッティングです。

小祝さくらのスイング。ウエッジはクリーブランドRTX-4

クリーブランドRTX-4フォージドウェッジは小顔ですっきりとしたデザインです。

わずかに丸くなったリーディングエッジが抜けの良さとボールを乗せて運ぶイメージを出しやすくなっています。

そしてホーゼルを短く、空洞化することによって重心をフェースセンターに持ってきています。

ですので、フェースにボールを乗せる感じがリアルに手に伝わりやすく、ボールコントロールがしやすいウェッジです。

また、フェーストップに向かうにしたがってフェースが厚くなる逆テーパー構造によりRTX-3ブレードよりもわずかに高重心になっております。

さらにスピン性能にすぐれたウェッジになっています。

女子プロでこのウェッジを使用しているのは珍しいです。いうまでもなく男子プロが愛用するウェッジです。

ですのでバランスもヘッド重量も重たいので、小祝さくらプロがこれを選んだのも、小手先で操作するよりヘッドの重さを感じながら、、、

グリーンを外した時のリカバリーショットでもアプローチショットでも同じテンポで振ることで距離のばらつきを抑える狙いがあるのだと思います。

小祝さくらのスイング。ウエッジのシャフトはN.S.PRO 950GH

そしてこちらのシャフトはN.S.PRO 950GHを選んでいます。

無駄なシャフトのしなりを制御したいという考えであると思われます。

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小祝さくらのスイング。辻村明志コーチの指導。

オフには十分なトレーニングをコーチの辻村明志の指導の下で「チーム辻村」の皆さんと行っています。

お姉さんプロの上田桃子プロのyoutubeも参考にして下さい。

2019年のオフにはオアフ島のパールCCでスイングレッスンを披露しています。

常に優勝に備えて平常心でプレーしている小祝さくらです。

それでは、小祝さくらプロがコーチの辻村明志氏から学んでいることを紹介します。

小祝さくらのスイング。コーチとの練習。

辻村コーチの選手へのスイング指導は“八分目スイング”と言います。

この八分目スイングとは、100%で素振りを連続ですると、だんだん疲れてきて力が入らなくなると言います。

その状態こそが無駄な力が抜けてきて、自然と“八分目”になると言う理論です。

つまり「全力を知って八分目を知る」という事です。

小祝さくらのスイング。全力素振りの練習。

全力素振りのポイントはヘッドを早く振る事です。

スピード感を上げるために効果的なのがステップ素振りで、下半身をどう使えばいいのかを明確に体で感じ取る事ができます。

小祝さくらのスイング。全力素振り練習で、インパクトが通過点に。

全力素振りでスイングを作るとインパクトで打とうとする動きが消えます。

結果的にインパクトが通過点になりボールよりも先でヘッドが走るようになります。

小祝さくらのスイング。全力素振り練習は、八分目の基本。

チーム辻村のメンバーは素振りから練習を始めます。

それは素振りをすることで余計な動きがなくなり、無駄のない軸回転のイメージが湧くからと辻村コーチは指導しています。

小祝さくらは練習中でもちょっとスイングに違和感を覚えたら全力素振りをするそうです。

それは全力素振りは体の動きのズレを掴みやすく、自身の癖や修正するポイントを把握できるからです。

小祝さくらのスイング。辻村コーチの教え。

シャープに振るとは「無駄な動きをなくすこと」と辻村コーチは言います。

選手には全力素振りをさせますが、狙いは球を打つ時にスイング修正をしたくないからです。

ヒザが前に出ているとか、体が起き上がっているとかはスイング中には直せません。

それに全力で素振りをすることは、無駄な動きが自然となくなる効果もあります。

全力を知っているから八分目で振ってもスイングが緩まないのです。

だからプロ自身は結構振っているつもりでも周りからは軽く振っているように見えるのです。

全力で素振りをするときの条件は完全に脱力していることです。

クラブの重さを感じながら振る事で本当の100%の素振りが完成します。

チーム辻村は素振り重視の練習法です。

小祝さくらのスイング。チーム辻村のメンバー。

辻村明志(はるゆき)コーチは福岡県出身で1975年生まれです。

今は女子プロゴルファー6名を指導しています。

上田桃子、小祝さくら、松森彩夏、永井花奈、山村彩恵、吉田優利の6名です。

上田桃子プロのキャディで2020AIG女子オープンで最高順位の6位に入りましたね。

小祝さくらのスイング。八分目スイング実践練習。

小祝さくらの“八分目”スイングは「足の踏ん張り」と「ダウンの脱力」です。

先ず足の踏ん張りですが、地面を踏むことでヘッドは加速するのです。

小祝さくらのスイング。足の踏ん張り、右足の役割。

右足の役割はインパクトにかけて左足方向に蹴る事です。

地面に向かって右足を蹴ることで体の回転力が高まります。

するとクラブが加速します。

強い踏み込みが一瞬の瞬発力を生み、それがスイングのシャープさに繋がります。

右足で蹴って左足で受け止めるのです。

小祝さくらのスイング。足の踏ん張り、左足の役割。

地面を踏んで回転力に変えます。ダウンの時、右足を蹴る方向は左あしの裏です。

ここで体が流れる事がなく我慢することができれば、上半身の回転に繋がり大きなエネルギーを生み出します。

左足でしっかり受け止めて下さい。

小祝さくらのスイング。ダウンの脱力。

重力を利用してクラブが落ちるのを待ちましょう。それは、顔をゆるめるくらいの力感です。

速く振ろうと力んでも速く振る事はできません。余計な力を抜いて、ダウンで脱力させた状態を作ります。

小祝さくらは顔の表情をこわばせることなく、柔らかい顔つきでクラブを下ろすと力まないと言います。

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小祝さくらの”再現性の高い”スイングのまとめ。

小祝さくらプロ自身は、ダウンの腰を過ぎたあたりから、フォローの腰の高さあたりでヘッドが加速するイメージを持っています。

ダウンまで何も考えていないと思います。むしろ考えないほうが力まないでしょう。力を入れる部分はインパクト前です。

ダウンからフォローにかけて右足で踏み込みながら左足も踏んで受け止めています。

地面を蹴るとは違って、下に向かって踏む感じです。

このように下半身で踏ん張れると上半身は勝手に動きます。

地面を上手く踏み込めないときは、上体や手に力が入っている事が多いので気をつけましょう。

腕を脱力させてクラブの重力を感じながら振って下さい。

これがこれが辻村コーチがチーム辻村の選手に指導している“八分目スイング”の絶対条件です。

又小祝さくらの再現性の高いスイングは、自ら認める運動音痴からなのです?

今では運動音痴だったゆえに持って生まれた肩と背中の筋肉の柔らかさを素直に使って再現性の高いスイングができるのだと思います。

他のスポーツをしていたとしたら、手首なり手先を使ってしまう傾向がありますが、それがないことが幸いしていると思います。

アマチュアがぜひとも真似したい「素振りと同じスイング」ができる数少ないプロゴルファーである小祝さくらの躍進に期待したいと思います。

畑岡奈紗が世界で活躍する中で国内で戦う黄金世代のプロゴルファー小祝さくらの賞金女王が見たいと思うのは私だけではないでしょう。

そして、白熱したゴルフ中継を観るのもゴルフを楽しむ一つですが、やはり青空の下で18ホールをプレーするのはとても気持ちがいいですね。

ましてシングルに近い方ならコースマネージメントを勉強しながらのラウンドではないでしょうか?

それもスイングの基本ができていないと楽しくプレーできませんよね。

ゴルフ上達への近道はプロのコーチからスイングを診断してもらうことです。

コーチが見つかったならクラブセッティングなどの上達の秘訣を大いに聞いて下さい。

コーチは質問を受ければ受けるほど喜んで応えます。

それは真剣にゴルフを愛しゴルフが好きな方を理解してくれるからです。

小祝さくら選手を応援しましょう。エンジョイゴルフ!!楽しいゴルフライフを。